中国、初夜の話。

ひょんな失態から、中国1日目にして、野宿することになった私。
バスターミナル前でしゃがみこんでいると、売店の優しいお姉ちゃんから、スナックとジュースの施しを受ける。
午後9時。
その売店の後ろでいそいそと寝床の準備をする。
中国も今は冬。
サパほど寒くはなかったけど、この時点で相当寒かった。
売店裏でダンボール箱を発見し、
「ラッキー!これ敷いたらだいぶあったかいわ♪」
なんて思ってる辺り、女としてどうなんだ・・・。
でもでも!
女バックパッカーなんて、みんな多分こんな感じでしょう!?
と・・・信じたい。
せっせと寝床を作る私に、2人のおっちゃんが近寄って来た。
で、ひたすら隣のホテルを指差して中国語で何か言ってくる。
(一般の中国人で英語が話せる人は本当に少ない。)
何か、「ホテルで寝ろ」的な感じで言ってるみたい。
「お金無いからここで寝る」
と、ジェスチャーでするも、付いて来いとしきりに腕を振る。
「え・・・またアッチ系の展開じゃないよね・・・(;゚Д゚)」
と、疑心暗鬼になりつつも、とりあえず付いて行ってみる。
と、ロビーのふっかふっかのソファーに座らされ、ここにいろ、とジェスチャーされる。
どうやら、ここで寝ろ、と言っているらしい。
えぇ!?こんな立派なとこで寝ていいの!?(゚д゚)!
早速寝ようとすると、なぜか奥の部屋に案内される。
そこは従業員の仮眠室的な所で、しっかりしたベッドとこれまたふっかふっかの布団があった。
寒空の野宿を覚悟していた私は、ホテル内に入れて頂けるだけでも有り難いのに、
その上ベッドまでなんて・・・!!!
おぉぉぉぁぁぁぁ・・・(TдT)
恐れ多くて、ベッドの下で寝てしまうとこやった。
そして更に。
おっちゃんの奥さんらしき人に、ご飯は食べた?と聞かれる。
朝パンとコーヒーを飲んだだけで、その後は、売店のお姉ちゃんから貰ったスナックだけだった。
食べてない、と言うとキッチンに連れて行かれ、ご飯を出される!!
これがまた!!!
ウ━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)マ━(  )━(゚  )━(∀゚ )イ━(゚∀゚)━!!
日本と同じもっちもちの白ご飯!!(マンガ盛り)
唐辛子がピリッと効いた野菜炒め!!
しっかり味が染み込んだ甘辛い豚肉の煮物!!
あぁ・・・
こういうのを「ガツガツ食う」っていうんやろなぁ。
相当がっついて食べたよ。。。
見ず知らずの外国人(しかも野宿未遂)に、ここまでしてくれるなんて、なんて優しいことか!!!
中国語は「シェイシェイ(ありがとう)」と、「ハオツー(美味しい)」しか覚えてなくて、
とりあえず連発しまくった。
本当に感謝しきれんくらいお世話になった。
翌朝、バスの始発は8時半やったけど、これ以上お世話になるのも忍びないので、
「謝々」と書いた紙を残して、バスターミナルが開く6時にホテルを出ようとすると・・・。
昨日うちを招き入れてくれたおっちゃんが、ロビーのソファーで布団にくるまって寝ている。
え………???
まさか………???
うちのためにベッド開けてくれたの…????
ねぇ・・・
泣いていい?
泣いていいよねーーーーー!!!???
ウワァァ-----。゚(゚´Д`゚)゚。-----ン!!!!
一般的には、「中国人は冷たい、日本人のこと嫌い」とか言われるけど。
中国in、第一日目がコレですもん。
今後どうゆうことがあろうが、多分うちは中国人のこと嫌いになれんやろなぁ~。

コメント

  1. がちで良い話ですね!

  2. SHIHO より:

    >マーチンと久保さん
    でしょ!?(∩´∀`)∩
    ブログ見させて頂きました♪
    マーチンと久保さんは今から世界一周なんですね!どこかで会えるのを楽しみにしてますw

  3. ツシマ より:

    野宿やしよったら、ちえみーに怒られるぞ!笑
    でもええ人おって良かったなー
    これも旅の醍醐味やな?
    俺も結婚してなかったら、にっちょめみたいに世界一周したかったなぁ(^O^)

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