おっさんをおじ様と呼びたくなる瞬間(トビリシ)

アゼルバイジャンのシェキからジョージアの首都「トビリシ」へ向かう。このルートは「カフ(QAX)」という町へ行き、トビリシ行きのマルシュルートカ(ミニバン)に乗るんだけど、他の人の情報でも「バスが満席で乗れない場合がある」ということだったので、朝イチから移動。
カフに9時前に着き、次のトビリシ行きマルシュは10時とのこと。
10時前にマルシュが来たため、乗り込もうとするも既に満席で、更に現地人が2人乗り込んで完全に満車になってしまった。その人達よりも私のほうが先に来ていたのにも関わらず、後ろに荷物を乗せようとしている間に席を取られてしまった・・・(TдT )
うなだれながら再び案内所に戻る。次のマルシュは13時にあるが、情報ではこのマルシュこそなかなか乗れないようだったので不安になる。私が朝来た時からにこにこと話しかけてくれていたおばちゃんが「あら乗れなかったの!それは大変だを!」という感じで、案内所のおっちゃんと何やら相談をしてくれ、結局そのおっちゃんが電話で次の便のマルシュを予約してくれた!ありがたい・・・( ;∀;)
後で分かったことだけど、この13時に来るトビリシ行きマルシュは完全予約制らしく、マルシュ到着時もドライバーがちゃんと名前を確認していた。なので、予約で満席の場合は絶対乗れない。10時の便は分からないけど、10時に来たマルシュよりもきれいで少しゆったりしていた。
親切なおばちゃんは案内所内にあるカフェのスタッフで、ジョージア人だった。自分の国に行こうとしているから親切にしてくれるのかな?その後おばちゃんのカフェに入るとまた別のおばちゃんがチャイとお菓子を出してくれて、「ゆっくりしてね」と言う。お菓子を頂いた後、時間もあるから外をぶらぶらしようと思いお金を払おうとすると、「何いってんの!」という感じで受け取ってくれなかった。
そう言えば、バクーで一緒に観光したDちゃんと、イランの話をしていた時にこう聞かれた。
「”親切な国”ってどういう時そう思うの?日本人の人はご飯とかもらった時によく親切だっていうけど、それならどの国でも結構そういうことあると思うんだけど」
※Dちゃんは日本に長く住んでいて日本語はぺらぺらだけど、日系台湾人(ん?国籍は日本になるのか?忘れたけど)。
「う~ん、うちは例えば道聞いた時にその人が知らなかった場合”知りません”で終わるのじゃなくて、その辺の人も巻き込んで何とかしてくれようとする国かなぁ」
その時の私はそう答えたし、今もそう思うけど、更に日本には「一飯の恩」という言葉があるのも後で思い出した。
~一飯之恩(いっぱんのおん)~
ほんのわずかの恵みのたとえ。また、わずかな恩義であってもそれを忘れてはいけないという戒めの語。
まぁ食事に限ったことでは無いけど、昔から「食べ物を粗末にするな」とか「ご飯を残すな」と教えられた日本人はご飯に関しては殊更恩を感じるのかもしれない・・・。
そんなこんなで無事13時のマルシュに乗ることができ、おばちゃんと電話予約してくれたおっちゃんにお礼を言って無事ジョージアに入国。出入国共に荷物検査もほぼ無く簡単だった。
バクーのエアコンがんがん効く宿で若干風邪気味だった私は市内を避けて、メトロで少し行った所にある宿にチェックイン。ワイン発祥地とも言われるジョージアらしい、オーナーが朝から晩までワイン漬けというトリッキーな宿だった。が、住宅街で静かでなかなか悪くなかった。
広い中庭にはぶどうの木もあり、猫さん犬さんもいる!(猫さん写真撮り忘れた;)
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宿近くの家の前にもぶどうの木が庇のようにずら~っと続いていて、「おぉ、さすがワインの産地!」と実感できたのも、この宿に泊まって良かったことかな。
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ぶどうは今の時期まだ青い。収穫期は食べ放題飲み放題だろな~。
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宿近くのメトロ「GRMAGELE」にあるビールバー。
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ジョージアにはこういう小さな居酒屋が多く、昼間っからおっさん達がぐびぐびとビールを飲んでいる。ワインのイメージの方が強いけど、実際外ではビール飲んでる人が多いんじゃないかなぁ。時期にもよるのかな?
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生ビール 1.5ラリ(約67円)
種類によるけど生ビールはお店で飲むと大体1~2ラリ。安いw
窓から道行く人が眺められる。店内は4席くらいと狭く、私以外にはおっさん3人が1つのテーブルを囲んでいた。平日の昼なのに・・・と自分が言えることでもないのについつい思ってしまう日本人。
1杯飲み終わってさぁ帰るか、と会計を済ませようとすると店のおばちゃんがもぅ1杯ビールを運んできた。「え?頼んでないよ!?」と言うと、よれよれのシャツを着た恰幅のいいおばちゃんが、パリッとした白シャツを着たバーテンダーよろしく、
「あちらのお客様からです。」
もちろん客はさっきと変わらずおっさんしかいないので、そちらを見るとおっさんの1人が無言でニコッとウインク。











まーー!!!Σ(゚д゚;)
「日本人女性はモテるからバーに行くとよくおごってもらえる」という話は聞いたことあるものの、海外に出ること数年・・・そんなことは一度も無かった泣。(バーではなくワケの分からなくなってる酔っぱらい等には奢られたことはある、と言い訳をしてしまう)
おっさんなんて言ってごめんなさい;
話そうとしたものの、グルジア語(ロシア語)はサッパリなので断念。とにかくありがとう、と引き続き1人で飲み干した。
居酒屋の下にある果物屋さん。
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トビリシ駅近くにあるカジノ。
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とりあえず入ってみると、薄暗い店内にスロットマシーンが並ぶ。そんなに広くもなく、客もまばらで日本のさびれたスロット店のようだった。客もさほど面白そうにはやっていない。
まだまだ、どこに言ってもナン屋さんはある。一体どこまで行くとナン屋さんを見かけなくなるのだろう。
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駅近くのバザールにあったナン屋さん。
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外から見ていると、「来い来い」と店の中で写真を撮らせてくれた。更に先の曲がった細長い鉄の棒を2本渡され、釜にひっついたナンを取り出す「ナン取り出し体験」をやらせてくれた笑。
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1本の棒をナンに突き刺し、もう片方の棒で釜からはがすのだけど、意外と難しくて結局おじさんに手伝ってもらった。
ここまでやらせてもらうと買うしかない。まぁ元々買いに来たからいいんだけど。
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取り出したばかりのナンはアツアツを通りすぎて激アツなので、ビニール袋ではなくこういう段ボールに挟んでもらい、そのまま持ち帰る。焼き立てはやっぱりもっちゃもちゃで美味しい(^q^)
~ジョージアのスーパーで買えるのもいろいろ~
①お酒のおつまみに。さけるスモークチーズ
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キルギスからずっとお世話になっているさけるチーズ。「こんなん高血圧になるわ!」というほどしょっぱいんだけど、ビールによく合うし日本ほど高くないので、頻繁に買っていた。縄状になっていなかったり、量り売りしている場合もある。ビール好きにはぜひおすすめ。
②安安アイス
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これまたキスギスからずっとお世話になっているソフトクリームっぽいコーンアイス。中央アジア、イラン、コーカサスどこに行ってもあるけど、メーカーは違う。大体どの国でも20円~30円くらいで安い。今までバニラ、チョコ、コーヒー味は見たけどここで初めてイチゴ味を発見。普通に美味しい♪
③チョコレート
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チョコも中央アジアからクオリティが高くなった。(カザフスタンのチョコは有名らしい)コーカサスもアゼルバイジャンから自国生産のチョコがあって安くて美味しい。
このチョコはレーズンとクッキーみたいなのが入ってかなり好みだった。
④レモネード
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ここではレモンじゃない他の果物の炭酸飲料にも「レモネード」と書いてある。
ジョージアで数日ゆっくりした後になぜか観光意欲が無くなったため、先にアルメニアに行くことに。情報収集のため日本人宿として有名な「ホステルジョージア」に移動。トビリシで泊まったこの2つの宿情報は次回の記事で~。

アゼルバイジャン(シェキ)からジョージア(トビリシ)への行き方

【移動方法1】
①キャラバンサライ~シェキバスターミナル
タクシー 約5分 2マナト
※宿からキャラバンサライまで徒歩。朝7時に出るとマルシュは無さそうでタクシーが2台だけ停まっていた。
②シェキ 8:00発~カフ(QAX)8:45着
マルシュルートカ 約45分 1マナト
※カフ行きのマルシュの時間は8時、10時、11時半・・・17時半最終。満席になるので20分前くらいには行った方がいいかも。
③カフ 13:00発~トビリシ 17:40着
マルシュルートカ 約4時間40分 8マナト(又は12ラリ)
※トビリシ行きのマルシュの時間は8時半、10時半、13時半最終。10時半に乗ろうとしたが乗れず、13時半のマルシュを予約。シェキの宿でこのマルシュを予約してもらえればベスト。
トビリシではオルタチャラバスターミナルが終点だけど「メトロ」と訴えメトロ「ISANI」駅近くで降ろしてもらうと宿や中心部へのアクセスもいい。ISANI駅近くには両替所も多く、国境の両替所や町中の両替所よりもレートがいい。アゼルバイジャンマナトも両替可能。銀行やATMもある。
★国境★
14:30にアゼル側国境に着き、15:10にトビリシへ向けてバスが発車。荷物検査などもほとんど無く簡単。
【移動方法2】
宿の人が教えてくれたもう1つの方法。
シェキのバスターミナルから「Balakan(バルカン)」という国境近くの町までマルシュで移動(10:10発、3マナト)。そこから国境までシェアタクシー、国境を越えてからトビリシまではマルシュという方法。シェアタクシーがいくらなのか未確認だけど、シェキの宿でトビリシ行マルシュが予約出来なければ、これが一番無難かも。
実際国境からトビリシ行きのマルシュを使ったしょうきさんの情報によると国境からトビリシまで1時間ちょい、4ラリとのことです。

コメント

  1. たくろう より:

    ガフからのマルシュ、予約制だったとは…笑
    完全に旅人殺しのシステムですね!笑
    まんまと引っかかりタクシー使っちゃったのは我々のことです。。(^^;;
    うちらもそのおばあちゃん出会いたかった!!

  2. >たくろうさん より:

    そうそう!たくろうさん達の記事読んでたんですよ!で、他に会った人もタクシー使ったって言ってたので怯えて朝イチで行ったにも関わらず乗れず(;´∀`)
    結局国境まで何とか行けばそこからトビリシ行きマルシュが普通にあるみたいですね~。なんにせよシェキからというのが面倒くさいルートですね;ほんと運良くいいおばちゃんに出会えて良かったです。
    しほ

  3. たくろう より:

    僕らの失敗談がお役に立てて何よりです!笑
    僕らが乗れなかったマルシュ、別のマレーシア人の旅人は乗れたんですが、国境でたまたま再会して、話を聞いたところによると、国境の何kmだか手前で地元民が乗るからおまえらはここまでだ!っつって、降ろされて国境まで歩いてきたって言うてました!笑 しかも、国境から先も別のマルシュに乗り換えみたいなこと言ってて、僕らの時は結果としてタクシー正解だったかもです(^^;;

  4. >たくろうさん より:

    いや~やっぱシャキからトビリシは鬼門なんですねー。
    安く行くなら大人しくバルカンまで行って刻んでいくのが懸命かも。国境まで歩いてって・・・;一体どのくらい歩いたのか;かわいそうに(;´∀`)
    しほ

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