佐柳島は、香川県多度津町の瀬戸内海に浮かぶ小さな島。猫がたくさんいる「猫島」として猫好きの観光客に人気です。
佐柳島への行き方は以前にもUPしたのですが、補足訂正を加えてもう一度まとめます。
香川県の猫島「佐柳島(さなぎしま)」ってどんなところ?
瀬戸内海の島々・香川県の島には猫の多い、所謂「猫島」と呼ばれる島がたくさんあります。
中でも佐柳島は写真家・五十嵐健太さんの「飛び猫」という、佐柳島の猫写真集で一躍有名になりました。
防波堤にある、人が出入りしたりする隙間をジャンプする猫を撮った写真集です。
これは、防波堤の片側からエサやおもちゃで猫さんの興味を惹かせて飛ばせて、その瞬間を撮ります。
ここへ来る猫好きの中にはこういう写真を撮りたい人が多いのを猫さん達も知っているので、この防波堤に行くと、エサを求めてどんどん猫さんが集まって来ます。
猫島によってはエサやり禁止や、エサをあげられる場所が決まっていたりもしますが、今のところ佐柳島ではエサやりOK。その上気に入った猫さんがいればお持ち帰りOK・・・と、島の方に言われました笑。
佐柳島への行き方
佐柳島へは、多度津港からフェリーに乗って行きます。
↓多度津港の場所。
※フェリーの時刻等、詳しくは後述します。
多度津港までの行き方|電車の場合
①JR予讃線・多度津駅下車。
②多度津駅から港まで徒歩約20分、又は駅前からタクシーで10分弱。
※駅にレンタサイクル、レンタカーはありません。
佐柳島の近くにある「高見島」は瀬戸内国際芸術祭に参加しているので、瀬戸芸会期中であれば、多度津駅から港まで無料のシャトルバスが運行されます。
●多度津駅周辺情報|買い物とホテル
駅に小さいキオスクとパン屋、セブンイレブン、昔ながらの安い食堂あり。
港までの道にスーパーはありません。
駅前に「ホテルトヨタ」という、老舗ホテルがあります。
多度津港までの行き方|車の場合
高速で行く場合、一番近いインターチェンジは善通寺ICです。
ただ、多度津港周辺の道は結構入り組んでいて分かりにくいので、時間には余裕を持って出発して下さい。
●善通寺ICから多度津港までのおすすめスーパーマーケット
途中で買い出しをする場合、コンビニはありますがスーパーに行く場合はこちら。
「PLANT(プラント)善通寺店」
善通寺店ICからのアクセスも良く、安めで、お土産も少しだけ売っています。
ちょっと変わったものが多かったり、まとめ買いが安いので、県外から車で来た友達が「めっちゃ安い!」とジュースを箱買いして帰ったことも笑。
もっと大きいスーパーに行きたい場合は「ゆめタウン丸亀」。この辺りでは一番大きなショッピングモールで、お土産用のさぬきうどんや地酒も販売しています。
●善通寺ICから多度津港までのおすすめうどん屋さん
港までの途中にさぬきうどんを食べるなら断然「釜あげうどん 長田in香の香(かのか)」。
地元民のファンも多い釜あげうどん専門店です。私も家族もよく行きますが、土日には絶対行きません(行列がすごい)。
●多度津港の駐車場
港の手前、防波堤に添って駐車場があります。
下地図の①と囲ったまだ先(西の方)までずっと駐車場になっています。
もし①が満車の場合(ほぼありませんが)、駐輪場の前②にも少しだけ停めれる場所があります。
Google mapで「猫の島行き」って!
↓車が並んでる所が駐車場。
この防波堤沿いがずっと駐車場。始めの信号から、次のカーブの信号の向こうまで駐車場なので、土日でも満車になることはまず無いと思います。(瀬戸芸会期外は)
手前がいっぱいでも、焦らず次の信号まで前進してみて下さい。
多度津港から佐柳島までの行き方|フェリーの時刻
多度津港から佐柳島まではフェリーで約50分、片道680円、切符は港で買えます。
佐柳島には南北で「本浦港(南側)」と、「長崎港(北側)」の2つの港があります。一般的によく使われるのが本浦港なので、本浦着の便が多いのですが、2つの港間は歩いても30分程度なので、どちらでもいいと思います。
★同じ路線で真鍋島の港も「本浦」というので、間違えないようにご注意を。
佐柳島行きフェリー時刻表(2020年1月)
多度津→佐柳本浦
9:05、14:00、16:20
多度津→佐柳長崎
6:55(長崎直行)、14:00(本浦経由)
佐柳本浦→多度津
8:05、10:00、14:50(土曜のみ)、15:25、17:10
佐柳長崎→多度津(本浦経由)
7:50、15:05
行きの便は実質4便しか無いので、乗り遅れないように注意しましょう。
時刻表は変更する可能性もあるので、三洋汽船株式会社HPで必ず確認して下さい。
※特に瀬戸内国際芸術祭の会期中は、増便されることもあります。
佐柳島での注意点
●佐柳島には小さな商店2軒とカフェ1軒以外、自動販売機もスーパーもありません。飲み物は一応商店とカフェでも売ってます。
※日差しを遮る場所が少ないので、夏場は特に帽子と飲み物・日焼け止め(日傘)をお忘れなく。
●それ以外の持ち物は、水道が港にしか無いので、猫をさわった後用の除菌ティッシュ等あれば便利かも。あと猫さんのご飯もお忘れなく♪
●トイレは本浦港と長崎港にあります。
●車は100%必要無し。小さな島なので徒歩でじゅうぶんです。
●飛び猫を撮ったり、猫さんが多い場所が「本浦港」。
↓私が書き込んだざっくばらんな佐柳島の地図。
猫マークがある所が猫さんが多い場所。猫さんが一番多いのは本浦地区の山路酒店前。
佐柳島には猫以外に何がある?
佐柳島には、日本で珍しい「両墓制」のお墓があります。
両墓制とは、遺体を土葬する「埋(うず)め墓」と、石塔を建てて霊を祭る「詣り墓」の2つのお墓を建てる風習。本浦地区・長崎地区両方にあり、長崎港側のお墓は有形民俗文化財にも登録されています。
まぁ、興味がある人は少ないと思うけど時間があれば是非。
他にも山頂にある神社まで登るもよし、玄武岩を探すもよし、釣りや海で泳ぐのもよし、です。
佐柳島の宿泊施設(ゲストハウス)
佐柳島に1軒だけある宿泊施設「ネコノシマホステル」。
★残念ながら、現在無期限の休業中です(2020年8月)★
2つの港のちょうど間くらいにある、旧校舎を改装したおしゃれなゲストハウスです。
設備:ドミ個室共に共同シャワー・トイレ。ドミは各ベッドにコンセント・照明あり。エアコン付き。カフェ併設、キッチン無し。レンタサイクルあり。
アメニティ:シャンプー、ボディソープ 、ドライヤー ※タオル・歯ブラシは有料。
その他:飲食物は持ち込み自由。食事は別料金オーダー制。荷物は預かってくれる。定休日や臨時休業に注意。
1泊する場合に持って行くべきもの:タオル、サンダル、歯ブラシ、コンディショナー、化粧水、寝る時の服 等。
サンダルを忘れたのが結構痛かったです。スリッパ等は無いので、忘れるとシャワー浴びた後にも靴をはくはめになるので要注意。
ドミトリーはベッド周囲にカーテンが張られているので、ある程度のプライベートは保てる感じでした。
朝食、夕食共に美味しかったのだけど、朝食は7時~8時のみとちょっと早め。往路のフェリーが10時発なので、ゆっくり寝たい方はパンとか買って持って行った方がいいかも。カフェ併設で、食事が出来るのは島でここだけです。
多度津町おすすめカフェ
もし猫島の後など時間がある方は、うどん以外に多度津町のカフェもどうぞ!
どちらも私自身よく利用するおすすめカフェです♪車じゃないと行けないし、どちらも初めて行く人は必ず「何でこんな場所に!?この道合ってる!?」となってしまう、そこそこ面倒な場所にあります;
瀬戸内海を一望できるまったりカフェ「cafe 風車の丘」
席数はそんなに沢山無いですが、瀬戸内海を眺められるテラスが気持ちいい!
冬は寒いのでカウンターかな?お一人様でも来やすいし、田舎の山という土地柄かおじさまやおばさまも多いので男性も入りやすいです。うさぎもいます。
食事メニューは色んな種類のパニーニ。ケーキの種類が少ない変わりに、ドリンクの種類は豊富で、私はミルクティーをよく注文します。ミルクティーながらに生クリームがのってて、ポットサービスなので沢山飲めるのも嬉しい♪
カフェ風車の丘への行き方
カフェ風車の丘への道は、近づくと少しですがかなりの急勾配があります。車1台しか通れない急勾配なので、対向車にはじゅうぶん注意し下さい。
↓以前行った時の記事
本格イタリアンコーヒーとガトーショコラが美味しい「Cafe ボナノッテ」
美味しいコーヒーを飲むならここ!本格イタリアンコーヒーが飲めます。
ケーキはガトーショコラとチーズケーキ、パフェのみですが、私はここのガトーショコラが大好きです。下手なケーキ屋より断然美味しい。食事メニューも少しあります。
店内はカウンターや本などもあり、すごく寛げるのでいつも長居してしまいます。
カフェボナノッテへの行き方
最後の曲がり角は、右が用水路、左が田んぼ、ガードレールの無い狭い道を行くのでタイヤを落とさないように注意して下さい。
↓以前行った時の記事
その他おすすめの多度津町グルメ
●うどん屋「いけこうどん」
多度津港近くの讃岐うどん屋さん「いけこうどん」。コシが強く、優しい出汁。
「小」でも量が多いので、女性は特に「小・少なめで」と注文することをおすすめします。(写真は小です。)
●居酒屋「海鮮うまいもんや 浜街道」
瀬戸内産から北海道産までの新鮮な海の幸が食べられる海鮮居酒屋。
多度津店しか行ったことはありませんが、メニュー豊富で海鮮以外にも定番居酒屋料理もあり、店内は賑やかで座敷もあるので家族連れのお客さんもよく見かけます。
日本酒好きの方は、香川県の地酒である「悦凱陣(よろこびがいじん)」があれば、是非飲んでみて下さい!(生産量が少ないので品切れの場合が多いのですが)
代行サービスやタクシーも呼んでくれます。
香川県のおすすめ酒蔵・地酒
これは多度津町ではないのですが、日本酒・地酒が好きな方は、琴平町にある「丸尾本店」がおすすめです。
★お店ではなく酒蔵なので、開いているか、事前に電話で確認することをおすすめします。
酒蔵なので飲むスペースはありません。
「本店」とありますが、これ自体酒蔵の名前なので支店はありません。
香川の酒蔵と言えばお酒を飲まない人でも「金陵・川鶴・綾菊」の3つの酒蔵は知っているでしょうが、地元の人でもあまり知らないというのがこの「丸尾本店」。
なぜならかなり少数精鋭で造られているため販売本数が少なく、スーパー等には無く、契約しているごくわずかな酒屋にしか置いていないのです。
有名なのは「悦凱陣(よろこびがいじん)」という日本酒なのですが、他の種類と順番に作っているので、売り切れの場合が多い。
臭るものじゃないので、私は買いに行く前に「次、悦凱陣出るのいつですか~?」と聞いて、その頃になったら1本キープしておいて下さいと電話してから行きます笑。1升瓶と4合瓶(720ml)があります。最近買ってないので値段を忘れたけどやっぱりちょっと高め。が、ネットで買うよりはだいぶ安いと思います。
「燕石(えんせき)」も美味しかったのですが、個人的好みは「手造り純米酒・悦凱陣(よろこびがいじん)」。
何のお酒でも甘口好きな私はお店の人に「辛口だよ」と言われどうかな~と思ったのだけど、そこまで辛さを感じず思わず「うまっ」と言ってしまいました。
丸尾本店の中では安価なものですが、安いもので充分楽しめる私の舌w日本酒なんてめったに飲まないけど、そのめったに飲む貴重な時に登場するのは大体悦凱陣です。
↓以前丸尾本店に行った時の記事
香川県民にもおすすめしたい佐柳島へのショートトリップ
佐柳島のことを書きつつ、最後はまた地元紹介になってしまった。
でもね、地元に住んでても超ショートトリップみたいな感じでどっかに泊まるのいいなぁ~ってちょっと思いました。
何より近いから、往復の移動で疲れないのがいい!笑
島って特にのんびりしてて癒されるし、島泊は本当におすすめです。もひろん日帰り旅行でも♪
●佐柳島1回目訪問記事(2015年)
●佐柳島2回目訪問記事(2017年)
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