ナミビアの少数民族③~ヒンバ族の村に行ったのに変顔しか撮れなかった~

ナミビア

ナミビア・オプウォでの少数民族村訪問。最後は「ヒンバ族」。

この辺りの少数民族の村へは、スーパー「OK」にいるエリザベスさんに頼めば連れて行って貰えるが、例によって私は自力でヒンバ族の村へと向かう。

↓村への行き方と、エリザベルさんについてはこちらの記事で。

一生に一度も体を洗わないヒンバ族

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こちらはオプウォの町中で撮ったヒンバ様。髪は赤い土で固め、毛先だけ遊ばせるスタイル(毛先も地毛)。

ヒンバ族は、一生に一度も体を洗わないことで有名ですが、見た目は全く汚い感じはなく、むしろ肌が綺麗なことに驚きます。

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民族衣装は、頭に獣の皮で作った飾りをつけ、腰巻きも基本的には獣の皮だけど、この人のように前側だけ布の人も多い。アクセサリーもじゃらじゃらと付けていて、とにかくロープレに出てきそうな雰囲気があり「かっこいい」!

子供。アクセサリーもかっこいい。

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私はこの辺りの少数民族では、ヒンバ様スタイルが一番好きなので、彼女たちの村へ行くことを非常に楽しみにしていました。

ヒンバ族の村でテント泊

目をつけていた「Ohungumure(オフンムグレ)」というヒンバ様の村は一番初めに行ったデンバ族の村よりももっと町に近いので、こういう格好の人達ちゃんといるかな~とちょっと心配だった。

前回同様、トウモロコシの粉やクッキーなどのお土産を買ってヒッチハイクで向かう。今回はバスのようなものが停まり、お金を要求されたので10ドル(約80円)渡すと普通に「サンキュー!」と去って行った。安い。

村の入り口に早速ヒンバ族の女性がいたので、「オフォロユナ、オムニウンガンダ」と呪文を唱える。

これは村巡りをする前に現地の人に教えてもらったヘレロ語で「長老、村長」という意味。どっちがどっちか忘れたけど、とにかく連呼。

デンバ族の村へ行く前から地元の人に「1人で行くなら必ず一番初めに村長(曹長?)か長老に会わないと怪しまれるから危ない」と言われていたので。

私の言葉が伝わっているのか伝わっていないのか、女性は困った顔をしつつ、村へ行き1人の男性を呼んできてくれた。男性はまぁまぁ英語が話せたため、今回は交渉もなかなかすんなり行われた。

ヒンバ族の村での本日の私の寝床。

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風が強かったので建物の横に。
こういう木材だけで作られた風通しの良さそうな建物は村の各所にあり、全て作物などの貯蔵庫とのこと。この中には大きな袋に入ったとうもろこしの粉が保存されていた。

ヒンバ族の民族衣装を着せてもらう

そしてデンバ族でもやったように、ここでもヒンバ族の民族衣装を着せてもらう!

デンバ族の時は「それ着たいんだけど・・・」と言うとキャハハハ~!と笑って喜んで着せてくれたけれど、ヒンバ様はさすが観光客慣れしているのか「いくら払える?」と聞かれた。

しまった、、、デンバ族と同じノリでいけると思っていたからお土産渡した時に交渉していなかった。何とか交渉で20ドル(約160円)で着せてもらえることに。

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前回の教訓(デンバ族の時)を元に、お腹はちょっとひっこめたものの足の太さは隠せない。隣りの女性が着ているのをそっくりそのまま借りたので、彼女は布を巻いただけ。

でもやっぱこの民族衣装、ロープレに出てきそうでテンション上がる!

戦闘力強そう!

腰布の前は布をきれいに畳んで折って、後ろは獣(多分牛?)の皮。この皮もそうだけど、ベルトやら首飾りやらとにかく全部見た目以上に重い。

これって正に、取ったら素早さが上がる悟空のアレなんじゃない?

悟空_重り

そしてこの格好のまま村巡り。
男の人いなかったらテンション上がって上の水着も脱いでただろうなー笑。

ヒンバ族の村の人々

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村の感じはデンバ族の時とそんなに変わらない。

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かっこいいおんぶヒモ。私もこれを装着しているのだけど、結構重い。

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おんぶヒモや、ベルトなどにも使われているこの小さな鋲。

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これも1つずつ手作りというのだから驚き!!鉄を石で削って作っている。じ、地道~!

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お世話になった村長家族のおばあちゃん。

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サンダルや鋲を作っていた村の女性たち。

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ヒンバ族の人達は一生に一度も体を洗わない。

村に行って分かったけど、洗わないというよりも、どの村も水場が遠いから「洗えない」という意味もあるんじゃないかと思う。

体臭とかどうなんだろうと思うけど、実際近くにいても全然臭わない。むしろデンバ族の村から既に3日シャワーを浴びず汗と砂だらけの私の方がよっぽど臭い。

それどころか彼女達は香木や香草を炊いたりするので、いい匂いすらするので、何だかこちらが申し訳ない気持ちになってしまうほど。私臭くてすみません;

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女性達は民族衣装を着ている私をちょっと笑い(失笑?)髪を触ったりおへそを触ったり・・・(アフリカの人達はへその緒を切る場所が違うのか、デベソの人が多い)。

ヒンバ族が髪や体塗る「オカ」と呼ばれる赤土。

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髪にオカを塗っているところ。

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頭につける飾り製作中。

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意外と地味な作り方でちょっとウケる。

手作りの飾りがかわいい。

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子供を撮ろうとすると必死に笑わせてくれようとするお母さん。

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赤ちゃんはなかなか笑ってくれない;

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女性達に「どこから来たの?」と聞かれ、「日本だよ」と言うと。

女性「それはどこ?」

「え~、中国の向こうかな?」

「おぉ~っ!」と上がる歓声。

女性「日本からは何で来たの?バス?電車?」

「(バス・・・)飛行機だよ」

「おぉ~っ!」と上がる歓声。

女性「その飛行機は誰のものなの?」

「えっ・・・誰のってどういうこと?」

女性「あなたの飛行機なの?それともお父さんの飛行機?」

「えっ・・・えーっと、飛行機は私のでもお父さんのでもなくて、飛行機会社のものだよ」

そこそこのカルチャーショックを受けながらも話していると、丁度頭上にヘリコプターが通った。

女性「あなたもあれで来たんでしょ?」

「う、う~ん、あれではないけど似たようなやつかなぁ」

そうこうしているとすぐ日が暮れかかる。もっと早く来れば良かったかな~;

あら!こんなところに猫さんが!

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村長さん一家の家で飼われていた。何を食べてるんだろう。

変顔しかしてくれないヒンバ族の子供たち

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村の子供達。

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子供達はすごく好奇心旺盛で私の近くに座ってじぃ~っと見てくるのだけど、相変わらず子供の扱いが下手な私は間が持たず、何となく変顔をしてみたら大爆笑され、そこから子供達との変顔対決が始まった。

これはすごく楽しかったのだけど、その代償としてカメラを向けると変顔しかしてくれなくなってしまった。

変顔大連発。

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うわ~・・・マトモな子供の写真が撮れなくなってしまった;

夕陽~。

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村での晩ごはん

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この日の夕食は、デンバ族の村で食べたものと同じで、トウモロコシの粉を水で練った「パパ」。

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ここでは牛乳と砂糖を入れて甘くして食べる。これはこれで意外にいけるのだけど、やはりここでもおかずというものは無い。

村の人達は毎日これなのかぁ~。でも子供達はみんな「これが好き!」と言っていた。もしかすると私が来ているからこの日だけ牛乳と砂糖がプラスされたのかもしれない。

器は家族の数よりも少ないので、みんなでお皿をまわして一緒に食べる。粉は白かったのに、出来上がりがなぜか茶色かったのはあまり考えないようにしよう。

夜テントに入って寝ようとすると、デンバ族の村同様またしても遠くから歌声が。いそいそと歌声の聞こえる方へと歩いて行くと、子供達が集まってお葬式でも見たあの手拍子で踊るヒンバ族ダンスをやっていた。

女の子が輪になり、手拍子をし、1人ずつ輪の中に入って恐る。男の子達は遠巻きでそれを見ていたので、君達は踊らないの?と聞くと、このダンスは女性だけのものとのこと。へ~そうだったのかぁ~。

どういう時のための踊りか分からないけれど、こうやって踊って異性にアピールしたりもするのかもなぁ~と、これは私の勝手な妄想。

しばらくダンスを見たり一緒に踊ったりした後テントに戻り就寝。

朝のルーティーンと子供たち

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前日の夕方、囲いに入れたヤギ達をまた囲いから出す。

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そのまま大人のヤギと子供のヤギを分けて、草を食べさせに連れて行く。2つに分けるのは大人のヤギは遠くにある草、子供のヤギは近くにある柔らかい草を食べさせるためとのこと。

大人のマネをして棒を持ってヤギを追い立てる子供達がかわいい。

エサ食べスポットに着いたら、ヤギはそのまま放置して家に戻る。

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この子ヤギは小さすぎるから連れて行かなかったのだけど、他のヤギの群れを見る度に合流しようとし、それを毎回子供達が追いかけて捕まえに行っていた。柵に入れればいいのになぜ入れないんだろう;

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今日も元気いっぱいの子供達。

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あ、まだ変顔大会終わってなかったんや泣。

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ロバに乗って水を汲みに行く子供。

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ヒンバ族の女性。

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後ろ。

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この女の子がすごく可愛かった!

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この特徴的な前髪。
女の子は前髪を2つに分け、男の子は1つにまとめるらしい。これは分かりやすい。

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この2人は仲が良かったので、女の子に彼はボーイフレンド?と聞くと、「違うよ。彼氏は別にいるの」という更にびっくりする答えが返ってきた。

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彼( ダハンゴヴィ)は人一倍お調子者で明るいのだけど、2日目にしてかなりの泣き虫だということが判明。昨日も何かで泣いていたけど、この日も何かしらケンカして2回ほど泣かされていた;

泣いた後でちょっと不機嫌↓

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青いパンツをはいた男の子「マルル」は非常に甘えん坊で、何度も私に抱っこをねだってきたりで、どの子達も非常に人懐っこかった。

そしてなぜか突然のダンスタイム。

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何そのグラビアポーズw

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村長さん一家の女性陣にお別れの挨拶。

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お母さんとおばあちゃんとひいおばあちゃん、お母さんの兄弟とその子供もいたりでなかなかの大家族だった。(村長さんは意外に若く、言い寄ってきたので面倒くさくて写真は撮っていない笑)

帰りはオプウォの町へ行くヒンバ族の皆様とヒッチハイク。

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もちろんヒンバ様も同乗。

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そしてなぜか私だけ乗車賃を徴収される。まぁ安いから全然いいんだけれど。

町中でヒンバ族を見る時は「何かとっつきにくそう」と思ったけど、行ってみればすごくフレンドリーで楽しかった!行って良かったなぁ~。

少数民族の手作りブレスレット。

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上がオプウォの町中で買ったデンバ族のブレスレット(約85円)、下がヒンバ族の村で買ったブレスレット(約170円)。

デンバ族のブレスは特に欲しいわけでも無かったけど、写真を撮らせてもらう代わりに買った。

ヒンバ族は基本的に獣の骨や角を削って作ったブレスや、金属のものをしていたりするのでこれは珍しいねと言うと、これは結婚式で使うものとのこと。かぼちゃの種で作っているというのも可愛いし、何だか縁起が良さそうな気がして買ってみた。

ナミビア少数民族の村巡り、これにて終了!4日ぶりのシャワーを浴びてお疲れ様でした~!

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