ナミビアの少数民族②~奇抜な帽子と民族衣装がかわいいヘレロ族~

ナミビア

ナミビア・オプウォにて、自力での少数民族の村訪問。

デンパ族はクリアしたので、残るはヘレロ族とヒンバ族。

ただ、ヒンバ族の村は目星はついていたものの、ヘレロ族さんは結構町中に住んでいる方が多く、村となると少し遠い場所になるとキャンプサイトの宿泊客に聞かされていた。

前回、これらの少数民族の方々が集合した「誰かは分からないけれど多分偉い人のお葬式」に参加できた私は、このお葬式会場で一緒に来たデンバさん達と別れ、泊まらせてくれそうなヘレロ族さんがいないか探すことにした。

とは言っても、ここでもやはり言葉の壁が。英語は通じないので何とか住んでいる村に付いて行っていいかと尋ねるも、まずコミュニケーションがとれていないので何となくな感じで断られる。

ヘレロ族の村長とその奥さん

時間も遅くなり今日はオプウォの宿に戻るしかないかと考えだしたところで、英語を話せるお葬式のスタッフが人が話しかけてくれた。

事情を説明すると私がアタックしたのは西のヘレロ族で「西のヘレロ族は保守的だけど、東のヘレロ族なら大丈夫かもしれない」と、その「東のヘレロ族」の人達の場所へ連れて行ってかけ合ってくれることに。

運良くその村の村長らしき男性がOKしてくれたので一緒に行くことになったけど、車が故障してしまっているため、代車を待っていると夜になってしまった。なので結局その日泊まったのは彼等の村ではなく、オプウォの町外れにあるバーの隣りの空き地で野営笑。

左がヘレロさん達のテントで右が私のテント。(翌朝撮影)

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翌朝起きると、温かいミルクティーとバターを塗ったパンを出してくれた。夜は寒かったので、温かい飲み物が本当にありがたい。

更にその後に簡単なパスタまで出てきて「え?パンが前菜?」と不思議に思う。

確証はないけど、ヘレロ族さんは服以外に装飾品にも抜かりがない人が多いので、他の部族よりも少し裕福な人が多いのかもしれない。

今回お世話になったヘレロさんは英語も少しだけ出来たので、コミュニケーションも多少楽だった。

お世話になった2人。

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村長である「リカンブラ」さん(男性)と、「ガリ」さん(女性)。

ヘレロ族の女性は写真のように肩が張ったドレスと、この思わず二度見してしまう形の帽子が特徴。

この帽子は、丸めた広告や新聞紙をドレスと同じ生地で巻いて作られている。

ドレスも特別な時に着るわけではなく、これが普段着。

昨日寝る前も、一体どういった格好をして寝るのだろうと思っていたけど、生地は違えど同じようなネグリジェタイプのドレスだったので感服!

人前で帽子は取らない風習なのか、私の前で帽子を被っていない時は無かった。

ドレスはこういったアフリカっぽい派手な柄の場合と、本当にお姫様が着るようなドレス生地場合もあるけど、年齢問わず若い人もおばあちゃんもコレというのがまた面白い。

ブレスレットとネイルもちゃんと服と同色に合わせていてオシャレ!

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私がネイルアートとか出来たらすごく喜ばれるだろうなぁ・・・ネイルシールとかでも喜ばれそう♪

ガリさんはリカンブラさんの奥さんかなぁと思っていると「恋人」とのこと。

しかし昨日は既に暗かったので2人の顔をよく見れなかったけれど、よくよく見るとどう見ても親子くらいの年の差がありそう。

失礼を承知で聞いてみると女性が22歳、村長さんが60歳!歳の差何と38歳差!

思わず「えーっっっ!?」と叫んでしまったものの、2人は慣れっこなのか「ハハハ~!!」と笑っていた。

2人と一緒に来ていた男性もちょっとお金持ちそう。

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誰かのお葬式に参列するPart.2

そしてこの日は村へ行けるのかと思っていたら。

村長「今日も肉が食えるぞ!」

えっ?また???;

どういうことだろうと思いつつ車に乗って移動した先は、昨日の会場とは違うものの、また同じ人のお葬式「第2弾」だった。

まぁ結婚式でも何日も踊り続ける国があるから、お葬式が2日連続でもおかしくはないかとも思ったのだけど、ただこちらの故人が亡くなったのは「2年前」だという。
こんなに盛大にやるから、てっきりつい最近かと思っていた。

広場では牛が丸々1頭運ばれてきて、男数人がかりでと殺作業から始まり、解体作業まで行われる。今までヤギや羊が殺されるのは見たけど、牛はデカいからかと殺するのを見るのは結構ヘビーだった。

↓既に生き物から肉の塊となった牛。

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大まかな解体作業まで終わったら、その後の調理は女性達の仕事。

肉はたっぷりの油で揚げるように焼き、マッシュポテト用のジャガイモも茹でる。

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↓調理担当の女性達。

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左の女性が「それどうなってんの!?」という髪型だったので、撮らせてもらった。よく見てもどうなってんのか分からん。

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肉が焼けるまで近くの村を散策。

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この村はヒンバ族さんの村だった。

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ヒンバ族の家族。

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年頃の女の子は服を着ていた。やっぱり町が近い村か、そういう風習が無くなってきているのか。

お母さんと子供。

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というか、よくこの小柄なお母さんからこんな大きな子供が生まれたなぁー。

私の周りをちょろちょろする子供達。

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ダンスやスピーチで盛り上がる会場

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そして会場では先日と同様、延々と続くヒンバ様のダンス。

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小さな子供も参戦していて可愛かった。

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ヒンバ様の服は基本は獣の皮なんだけど、おんぶヒモも皮でかなりかっこいい!何かパンクだな~笑。

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私の隣りに座って、結婚してるかだの何だのしつこく聞いてきたおじさん。

面倒臭いな~と思っていたら、かなり偉い人だったようでこの後集まった人達の前で堂々としたスピーチを繰り広げていた;

誰のお葬式だったかようやく判明

お世話になっているヘロレ族の村長・リカンブラさん曰く、故人はリカンブラさんの友達でもあり、2つの農場を持つ大金持ちとのこと。

遺言か何かで、自分が死んだら牛をみんなに振る舞うようにと伝えられていたらしく、そのため命日にこうして集まってみんなで肉を食べる。2日目にしてようやく大量の肉の出処が判明した。

農場主のお墓

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お墓は別に撮りたくもなかったのだけど、なぜか「撮れ撮れ」と言われたので。

みんなでこのお墓に参った後、故人の子供なのか1人の女性が泣き崩れてしまった。2年って、関係無い人にとっては長い期間だけど、当事者にとっては「まだ」2年。それは私にもよく分かる。

ヒンバ様の踊りも再度盛り上がったところで、ようやく肉が振る舞われる。

前回は持ち帰り用のパックに入ったものを貰ったのだけど、今回は、、、

どーんっ!!!

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たらいからはみ出る人の顔よりも大きい骨付き牛肉。こんなん漫画でしか見たことないわ;

やっぱり村長となれば違うのか。一体これ何kgあるんだろう。

みんなでちぎりながら食べるもののやっぱり少し残り、後は持ち帰った。

そしてこの日も昨日と同じ場所で野営。

翌朝リカンブラさん達の村へ戻ると言われたけれど、私の目的は村に泊まることというよりも、交流がしたいというのがそもそもの理由。リカンブラさん達にはじゅうぶんお世話になったので村行きはやめ、彼等とはオプウォの町でお別れした。

↓左はガリさんのお母さん。ドレスがお姫様ちっくでかわいい!

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ヘレロ族の村へは行かなかったけど、結局彼女達とは2晩を共にした。

やはり西洋文化を受け入れているせいか、彼女達がお金持ちだったせいか、デンバ族の人達よりも落ち着いているような、まぁ何か「普通」だった笑。

さて、最後はヒンバ族の村へGo!

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