冬虫夏草の値段にびびる。(韓国・済州島)

お昼ご飯を食べて萬丈窟(マンジャングル)へ。
噴火によってできた、世界遺産の溶岩洞窟 です。
洞窟に入る前に地図を指指しながら私達に説明するブンちゃん。
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遠足で子供達に説明する引率の先生のようです(´∀`)
ブンちゃん先生:「最後まで行くと時間がかかるので、亀の石のところまで行ったらUターンして戻ってきて下さいね~!」
私達: 「は~い!分かりましたー!」
きっと私達が思いの外トルハルバン公園で時間を費やしてしまったので、ここで時間配分が調整されたのだと思われます(;´∀`)
洞窟内は暗くて写真が今イチなのですが、こんな感じ。
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ここは特に広かった場所なのですが、広くなったり狭くなったりします。
過去、洞窟と言えば学生時代に行ったどっかの鍾乳洞くらいなので、こんなに広い洞窟は初めてで、思わず「おぉ~」と呟いてしまいました。
「溶岩が通った場所に自分がいる」と思うと何とも不思議で感慨深い。
洞窟内の側面?は全体的に黒く、よく見るとこういう鍾乳石になってたり、何重もの層になっていたり。
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照明も少ない上に足場は岩場を少し平らにしましたよ~くらいの整備具合なので、ガタガタだし水溜まりもあるわで非常に歩きにくいのですが、それがまた「自然そのまま」な雰囲気で臨場感がありました。
クロックスなら何とか乗り切れますが、出来ればちゃんとしたスニーカーが無難です。
ブンちゃんに言われた折り返し地点の亀の石発見!
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チェジュ島の形にも似ているということで大事にされているようです。
出口を出た所で、木漏れ日がナウシカのあの場面っぽくなってて思わず写真を。
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車に戻って次の場所へ。
引き続き、ブンちゃんの止まらないトークをひたすら聞かされる私達。
私は後部座席に座っていたのですが、ちょっとでも「うと…(ノД`)~」となると、バックミラー越しに「ちょっと!ちゃんと聞いてますか!」と指摘されます笑。
城邑民俗(ソンウプミンソン)マウルに到着!
多くの文化遺産が残り、昔の家屋が現存していて、現在も人が住んでいる歴史価値の高い村落です。
ここでは中国語の場所、日本語の場所、英語の場所という風に集落ごとに分かれているらしい。
各集落でその言語がペラペラな韓国人がガイドをしてくれます。見学料とガイド料は無料ですが、最後にお茶の実演販売が行われます(;´∀`)。ただ値段も高いので、買わなくてもOKでしつこく迫ってきたりもしません。
日本語集落に着くと、早速日本語ペラペラな韓国人女性がお出迎え。
入り口で早速説明が始まります。
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ガイドさん:「これはチェジュ島で昔使われていた門です。この木が横に1本掛かっている時は”少し家を空けるけどすぐ戻る”という意味。2本掛かっている時は”今日中に帰ってきます”という意味。では3本掛かっている場合はどういう意味か分かりますか?」
得意気にクイズを出すガイドさん。
私達:「数日帰らないという意味」
ガイドさん:「…何で知っているんですか!?」
私達:「あっ…ちょっと聞いて…(´д`;)」
ガイドさん:「まぁ、、、そういうワケでチャジュ島には昔から泥棒がいないと言われています。」
私達は車中ブンちゃんのチェジュうんちくをひたすら聞かされていたので、そこそこのうんちくは既に頭に入っていたのです。。。
しかしながらそこは日本人。
瞬時に空気を読んで、その後は打ち合わせするでもなく3人とも「何も知らないふり」を徹底。
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ガイドさん:「昔チェジュは一夫多妻制でした。男性が重宝されていて、仕事をして体を壊してはいけないと、働くのは女性の仕事でした。」
私達:「へぇ~!!!そうなんですか~!!!」
明らかに写真を撮られ慣れているガイドのお姉さん。
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民家。国に保護されているので外観はそのままだけど、中はめっちゃ近代的らしいw
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昔のトイレ。
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で、行き着く先は豚小屋。
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まぁ糞尿が肥料になるワケですが、用をたしている最中に豚が来るため、この棒で豚を叩くワケです。
ご存知インドでポルナレフが見たトイレと同じ様式ですね。
これは赤ちゃんのゆりかご。
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網が張られているのは、オムツが無く、糞尿を垂れ流しにするため。
ウンコをしたら赤ちゃんをどけて、豚小屋にバンバン!とすればOK!
う~ん。経済的!(・∀・)
伝統文化を一通り説明してくれて、最後にお茶の実演販売が行われます。
ガイドさん:「これは五味子のお茶です。文字通り、5つの味に分かれ、体調の良し悪しによって、酸っぱかったり甘かったり、違う味に感じるので体調管理として毎日飲まれます。」
私達:「へぇ~!!!そうなんですか~!!!」
ガイドさん:「これは冬虫夏草(とうちゅうかそう)という漢方薬です。体調が悪くなった時の薬としても使われ、ガンにも効き医療薬としても使われます。」
私達:「へぇ~!!!そうなんですか~!!!」
※ガイドさんの説明を補足すると、冬虫夏草は冬の虫(ガの仲間)に寄生するキノコの一種。取れる量が少なく非常に貴重なため高値。質にも差があり値段もピンキリらしい。
ブンちゃんから値段は高いと聞いていたものの、本当に予想以上の高さでぶったまげた;「荷物多くなるし無理かな~」とか、そういうレベルの問題ではない。
まず、「五味子のお茶」は1本4,000円。
これは薄めて飲む原液で、1.5Lくらいはあったのかな?まぁそのくらいだろうなぁという感じ。味も甘酸っぱいような、お茶と言うよりクランベリージュースのようで普通に美味しかったから、買うのもアリかも。
問題は「冬虫夏草」。
3ミリくらいの丸い粒で、1日30錠だったかな?まぁそれくらいを飲む。水と飲んでもそのままカリカリ食べてもOK。毒素も出すらしく、夜飲んだ翌朝の便が真っ黒だったり、かなりびっくりするらしい。
これはちょっと欲しいかも…と思ったものの、
1年分で4万円。
というか、値段にたまげすぎて正確には1年分だったかどうかも覚えていない。
まぁ万単位なのは確か。
その倍のセットもあり、そちらは8万円くらい。
もう笑うしかない。
五味子のお茶も冬虫夏草も他でもあるけど、ここで売っているものはここでしか買えないらしい。所謂「チェジュマウルブランド」というものか…。もちろん無農薬で管理も徹底しているため、値段も一切下がらなく、1人で買える量も決まっているとのこと。
壁には優しく微笑むヨン様の写真が。
そりゃあヨン様や高倉健様クラスだと余裕で買えるだろうね…。
私達:「想像以上の高さやね…」
ガイドさん:「カードも使えますよ~!」
私達:「ごっごめんなさい…;」
結局3人とも買わず(買えず)すごすご退散。
私達:「いつかあれを買えるくらいになれるように頑張ろう…」
と、ワケの分からない決意と焦燥感を抱き、建物を出る。
正直ここはチェジュ文化知るにはいいけど、運転手がうんちく語りのブンちゃんなら行かなくても良かったかな…(;^ω^)
現地ガイドのおばちゃんと。
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続く。

コメント

  1. えでぃ より:

    連続コメ、失礼しますw
    利尻島で朝鮮五味子を大量に収穫してw、大量の焼酎に漬けて、持って帰ってます。いつか会う機会があれば五味子酒持って行きますよ(^_^)。

  2. >えでぃさん より:

    >えでぃさん
    お久しぶりです♪返信1個にまとめて失礼します;
    北海道からお帰りなさい!
    利尻島でも五味子収穫出来るんですね~なんてタイムリーなw五味子酒美味しそう!普通に飲んでも美味しかったので、お酒にするとあれがどんな味になるんでしょう…。
    オーストラリアの、釜山映画祭のためだったんですね!これもまたタイムリーなw色々偶然多いですね~。
    済州島は今でも本土の人の新婚旅行地だそうですよ。最近は日本へ行く人も多いようですが。
    沖縄的なのどかさはあるものの、緯度は九州と変わらないので、冬は普通に寒いようです。もともと風が強い地域なので、今も朝晩は冷え込みますねー。
    しほ

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