地下60mにある洞窟温泉と世界遺産(トルクメニスタン)

トルクメニスタン

アシガバード2日目。
この日は観光した後、夕方しん君はカスピ海を渡るアゼルバイジャン行きのフェリーに乗るため列車でトルクメンバシへ。私はロキアちゃん家族の家でもう1泊お世話になり、翌日イランへ行くことに。

観光前にしん君の列車のチケットを買うためみんなで駅に行く。駅は人でごった返してて、食堂や売店も混んでいた。しかし首都のメインステーションなのにトイレが汚い。ドアもカギも壊れている。こういうところこそお金使ってほしいよね。
列車のチケットは今ホリデーシーズンだから取れるか分からないと言われたものの、当日の朝イチ(7時)で行くと何とか取れた。チケット売り場はすごく混んでて、1時間以上並んでたかな?うちは車の中で漫画読んでたけどw

駅に行った時不思議に思ったのが、地元の人がみんなパスポートを手にしていること。ロキアちゃんに聞くと、アシガバードから出て遠くに行くチケットを買う場合、パスポートが必要とのこと。国内移動なのに!
更にアシガバードに電話する場合は、国内からでも国際電話と同じように「国番号」をつけてかけないといけない。
観光地としても人気の高いトルクメンバシ方面の町では(名前忘れた)、アシガバードから来たとなると同じ国の人間なのに、ぼったくってくるらしい。
他に代わる身分証明書が取りづらいのかな?と思ったけどそういう意味合いより、「アシガバードは同じ国でも独立した存在」というニュアンスの方が強いのかも。

無事しん君の列車チケットも取れたところで、私にとってのトルクメニスタン観光ハイライト「地下温泉」へ!!

地下温泉!!

もぅ何か響きがワクワクする!((o(´∀`)o))
これは私が「トルクメって地獄の門以外何か無いのかな~」とネット検索してて見つけたんだけど、「アシガバードから約100kmの所にある」という情報だったので、そんなに遠くないから何とかして行きたいと思っていた。行き方が分からないから苦労するだろうと思っていたけど、温泉のある「コウアタ」という町(村?)まではバス1本で行けることが判明。しかしお兄さんがホリデーだから、と結局車で連れて行ってくれた。

コウアタはアシガバードから西へ約90m。温泉までは車で約1時間半かかった。

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白い変な建物が温泉の入口。
村?というか・・・周辺は民家のようなものは無く、レストランが2軒あるだけ。温泉しか無い。(離れた所に町があるのかな?)

コウアタ地下洞窟温泉(正式名称はよく分からない;)

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入湯料
現地人:3マナト
外国人:40マナトΣ(゚д゚;)

日本円(公式レート)で、現地人が90円なのに対し、外国人は1,200円!!
たっか!こんな辺鄙なところなのに10倍以上ですかい!!
外国人に人気あるのかな~。
でも宿代も浮いてるし、ここまで来て入らないわけは無い。

さぁ!地下に降りて行きますよ~。

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洞窟に入るともぁっとしたすごい湿気。硫黄の匂いが鼻をさす。
一応遊歩道みたいになってるけど、暗くて滑るので注意。
結構降りる。

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温泉は地下約60mにあるらしい。
遠くに見える明かりが更衣室。混浴なので水着必須。

それではご期待の?入浴シーンを。

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はい。
私の水着姿は見せられるほどのモンでは無いのでしん君(右)で我慢して下さい笑。
次女は服のまま入ってたけど、ロキアちゃんは結局入らなかった。「怖いから」と言っていたけど、入らないのに来てくれたなんて申し訳ない;多分英語が出来るのがロキアちゃんだけだからついてきてくれたのだと思う。

洞窟はこの先もずっと続いていて、温泉もずっと先まで続いているけど、真っ暗なため怖くて遠くまでは行けない。(実際遠くまで行くと危なそう)
洞窟の中にある温泉なんて初めてだから、面白い光景で期待通り楽しめた。
奥へ行くと水深が結構深く、足がつかなかったので1m70cm以上はある。水温はぬるめで長く浸かってられる感じだけど、換気口が無いので20分以内に出ないといけないとのこと。それ以上いると頭が痛くなって気分が悪くなる、とロキアちゃん。確かにこれだけ硫黄の匂いこもってたら逆に体に悪そうだな~;

ロキアちゃんは「この温泉はどこまで続いているのか調査したけど、分からなかった」と言っていたけど、正確には「温泉の出口が見つかっていない」ということらしい。常に水温と水量が一定なので、源泉の他にどこかに出口があるはずだけどそれが未だに見つかっていないとか。しん君と私は、「トルクメニスタンの調査隊じゃ見つかりそうも無いよね・・・」などと話しつつ、温泉を出る。シャワーは無いのでそのまま体を拭いて着替えるしか無い。

あ~ミッション・コンプリート!!

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もうこの国で思い残すことはない。

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右からロキアちゃん、次女、しん君、お兄さん、私。
唯一あるレストランの陽気なおじさん。持っているのはケバブ。

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このまま家に帰ると思いきや、「オールドタウン」に行くと言う。
オールドタウンと言うので、旧市街のようなものかな?と2人で話していたんだけど、着いた場所は・・・

えっ!?
世界遺産!?

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オールドタウン・・・。

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いやいや!「オールド」すぎやろ!(゚∀゚)
旧市街どころかいつ時代!?
後で調べると、かつてこの地に存在した「パルティア王国」の都市遺跡で「ニサ遺跡」というらしい。紀元前3世紀頃の遺跡で、2007年に世界文化遺産に登録されている。

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すごい。ほとんど土で出来ている。
そのせいか、結構ボロボロ。保護する気はあるのだろうか・・・。よく世界遺産登録されたな~;
説明書きも何も無いので、これがどういう場所なのかもサッパリ分からない。ただこういう壁の高い通路が迷路のように続く。

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それ程広い場所ではないのでぐるっと歩いて終了。
ここは王の建造物があった「旧ニサ」で、1.5km先には民衆の居住地だった「新ニサ」があるらしいが、そちらには行かなかった。
多分調べてここに行ってたら「まぁこんなもんか」という感じだろうけど、下調べ無しで来たせいか凄く良かった。見晴台もあり、そこから眺めると小高い丘の上にぽつんと遺跡があるだけで他には何にも無い。

 

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しかも温泉であんな高い入場料取るくせに、ここは入場料無しで警備員なんかもいない。入場料無いのは嬉しいけど、私はどちらかと言えばこここそちゃんと入場料を取って遺跡を保護するべきだと思う。
まぁ・・・かと言って高かったら高かったで毒吐いてたと思うけど笑。

帰り道。昨日の夜見た世界最大屋内観覧車「Alem」。昼は昼でかっこいい。

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昼のアシガバードは怖いくらいに白い。

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家に戻ってご飯。

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姉妹とお兄さんがパスタを作ってくれた。
といっても、ゆでたパスタにケチャップをかけて食べるというもの。しかし久々のパスタで美味しいと思ってしまう私の舌はどんどん退化しているのかもしれない。

夕方しん君は列車に乗ってトルクメンバシへ。
家族との別れに「ヤバい・・・ちょっと泣きそう・・・」と言う34歳。
おい!うちとの別れは!!(`o´)
列車の車内も見たけど、この値段でこれはなかなかコスパいいなーという感じだった。
私は使ってないけど一応情報。

【アシガバードからトルクメンバシ】
アシガバード19:00発~トルクメンバシ8:00着
列車 約13時間 13マナト(約330円)
3段ベッド エアコン付
列車に乗り込んでから毛布代としてプラス2マナト。
鉄道駅には食堂やスナック屋台、売店もある。ラグマン5マナト、サモサ1マナト等。

 

コウアタ地下温泉への行き方

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地下温泉のある「コウアタ」は市内から西へ約90km。
アシガバード市内の「Teke Bazaar(テケ・バザール)」のバスターミナルからバスで行ける。結構大きいから近くまで行けばすぐ分かるかな?
毎日7時と11時発。約1時間半。(帰りの時間が分からないので先に聞いておいた方がいいかも。)
バスはハイウェイを走り、温泉に行く道との分岐点で降ろされる。(恐らく英語は通じないので温泉の写真をスマホに入れてドライバー等に見せておいた方がいい。)
そこからは徒歩で1時間以上はかかると思う。1本道で、その先は温泉しか無いので車通りは少ないが、運が良ければ温泉に向かう家族の車をヒッチハイク出来るかも。
もしくはハイウェイでタクシーを捕まえるか。
どの道日陰も何も無い道なので、歩くのはかなりしんどいと思う。(MAPS.MEで場所は出てた。)

★注意点★
・水着着用(更衣室あり)
・シャンプー等禁止
・20分以上洞窟にとどまらないこと。
・洞窟内はかなり湿気があるので、防水カメラ以外は持ち込まない方がいいかも。貴重品BOX等も無い。

●ニサ遺跡は市内から西へ15~18kmとそう遠くない。人数がいるのであればここと合わせてタクシーをチャーターしてもいいかもしれない。
●トルクメニスタン3泊4日で使ったお金
75マナト・温泉代40マナト含む(18.75ドル)+トルクメ入国税14ドル+ウズベク国境から町1ドル=33.75ドル
※1ドル=4マナト計算。正規レートは3.5マナト。

両替はダルヴァザのチャイハネでは3.5~5マナト。トルクメンバシのバザールでは6マナト。
民泊してるから参考にならないけど。。。

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