ナゴルノカラバフ観光|ライオンの凶暴性が見られる動物園・我らの山

ナゴルノ・カラバフ観光ナゴルノカラバフ共和国

未承認国家・アルツァフ共和国(ナゴルノ・カラバフ共和国)2日目。

この日は「Gandzasar(ガンザサール)」という町へ。
なぜこの町にしたかというと、カラバフ観光情報を調べた時に前回のシューシと、ここくらいしか出なかったから。

まぁ後でステパナケルトにインフォメーションセンターがあったことを知ったので、もっと色々行けば良かったなぁとちょっと後悔・・・。

ステパナケルトからガンザサールへの行き方

↓ガンザサール行きのマルシュルートカ

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バスターミナルからマルシュルートカ、約1時間、600ドラム

9時発、本数少なめ。終点下車。帰りは乗り場が変わり、ガンザサールの病院前から14:50発。
着いた時マルシュを降りる前に病院の場所を聞いておくこと。

ガンザサール観光

ガンザサール到着。

川の近くに舟形のレストランがあるけど、だいぶ寂れている。お土産屋もあったけど閉まっていた。

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車のナンバープレートで作られた壁。

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ここはカラバフなので、ついこれ全部廃車になった車の取ったのかな・・・と若干怖くなったのだけど、後で調べてみると紛争時に脱出を余儀なくされたアゼルバイジャン人が手放した自動車のプレートらしい。

(ソース)

こんなに沢山!?う~ん、それをこんな風に飾るのも何と言うか・・・。

目指すはあの山の上にある修道院。

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結構遠いなぁ・・・。

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道は一本道なのでヒッチハイク出来なくはないものの、帰りのバスまでかなり時間があるので片道は歩くことに。

途中あった青いトゲトゲの変な花。

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いかにも旧ソ連っぽい廃墟。

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ずっと山道。景色は結構いい。

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歩いていると木いちごを発見!!

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しかも日本じゃあまり売っていないブラックベリー!

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甘酸っぱ~い。

沢山生えてたので、取っては食べ、取っては食べ・・・(^q^)

ただしまだ時期が早いようで、こういう風に完熟(真っ黒)になっているものはそんなに無い。ものの、完熟のものの中には時々びっくりするくらい甘い「あたり」もあって、得した気分♪(アルメニアの山道でも良く見かけた)

そんなこんなで1時間くらい山道を登ったところで到着。(普通に歩けばもっと早いと思う)

ガンザサールの修道院とゴスペル博物館

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修道院の周りにはお墓も沢山あった。

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礼拝堂ではお母さんに抱かれた生まれたばかりくらいの赤ちゃんが神父さんに十字架をあてられワンワン泣いていた;洗礼の儀式?

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修道院に併設されていた「ゴスペル博物館」。

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何かよく分からんけどヒマなので入ってみた。入場料200ドラム。写真撮影禁止。

ゴスペルというから何か音楽的なもののことかと思ったら室内はずら~っと飾られた本。全て本。

どうやら本来の意味の「ゴスペル=福音書」の博物館のようだ。

※福音書・・・イエスの言葉や行いを記した書物。新約聖書には4つの福音書が含まれている。

中にはかなり古いものもあるのだけど、文章だけではなくカラフルな色彩の絵も描かれているのもあり、こんな時代からこんな技術があったのか~と感心する。コピーや版画の技術が無い時代、1冊ずつこれが手書きされているのかと思うと本当にすごい。

修道院の外では馬にも乗れる。が、こんなだらけきった馬、ちゃんと歩いてくれるのだろうか。。。

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帰りは面倒だったのでヒッチハイクで山を下った。

B級好き必見!ガンザサールの野性味抜群の動物園

バスを降りた場所で降ろしてもらい、最初に気になっていたこれ・・・。

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こんな辺鄙な所に動物園。

私のB級アンテナがビンビンに。

ライオンおるなんてほんまに!?しかも右下の・・・何かかわいいネコ科の動物もおるやん!(;゚∀゚)=3(※ネコのみならずネコ科全般好き)

ということで行ってみた。

チケット売り場らしきところではチケットは無く「Zoo?」と言うとそこにいたおじさんが「あぁ、ついておいで」という感じで連れられて行く。

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「え?ここ!?」というような小さなゲートのカギをおじさんがガチャリと外すと、そのすぐ隣りがライオンの檻だった。

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昼間の動物園のライオンなんて大概がダラダラと寝ている。

そう、飼いならされて正に牙を抜かれたライオン。

自分が獅子座というだけあってライオンは好きなんだけど、動物園のライオンって見てもあんまり面白味が無いのも事実。

ここにいたライオンも、ダラダラと寝ていた。

が、次の瞬間。

ダラダラと寝ているライオンに、おじさんがいきなりホースで水をバッシャー!!とぶっかけて起こしたのである!Σ(゚д゚;)

そんな雑な!

しかもライオンはグァルグァル言いながら、ホースの水をごっくごく飲んでいる。

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その上驚くのは檻の近さ。

ほとんどの動物園は檻の前に柵があり、こちらが手を伸ばしても届かない場所に檻があるものだけど、この動物園ったら!

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見ての通り、普通にこっちが手を伸ばすと余裕でライオンに手が届く。確かにライオン側の檻はライオンが手を出せないようになっているけど;

なので、かなり至近距離でライオンを見れる!

こんな眉間のシワまでくっきりと・・・。意外と鼻大っきいんだなぁ。

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その上ここのライオン、檻が小さいせいかかなり凶暴。近づいてじっと見ているとめちゃくちゃ威嚇して吠えられる。

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怖い!これは食われる!

動物園のライオンを怖いなんて思うことそうそう無いけど、本当にすごい迫力があった。
カッコイイ!これぞ百獣の王!(でもこの檻の小ささはかわいそう;)

雌ライオンもいたけどこちらは威嚇してこない。

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雄ライオンにはやっぱり吠えられる。

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熊もいる。

おじさんがエサをあげてたけど・・・えっパン!?(゚Д゚;)

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熊のエサってパンでいいの・・・?

もしやライオンのエサもパン!?肉を与えられてないから凶暴なのか?(熊も凶暴)

もはやこの熊の檻にいたっては柵すら無い。怖・・・;

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動物園は狭いながらもその他にもいくつか動物はいる。

何やら檻の中を行ったり来たりするオオカミ的な動物。(英語表記が無いため一切分からず)

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ヤマアラシ・・・?多分。

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あっ!ネコ科のいたー!!

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寝てる!かわいい!(;゚∀゚)=3

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もぅ一匹いたー!!!

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そんなお肉が食い込で痛そうな場所で・・・木に登る習性があるのかな?

かなりネコ寄りな顔♪

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というかこの子、ネコ科の何!?

この尖ったネコ耳具合からしてヒョウでもチーターでもないし。

シンガポールの動物園に行った以来、ネコ科の動物には結構詳しいつもりだたけど、結局その後ネットで調べても分からず。
ヤマネコっぽいけど~知恵袋にでも聞いてみるか・・・。

★補足★
→知恵袋で聞いた結果、コーカサス地方に住む「ヨーロッパオオヤマネコ(Lynx lynx dinniki)」ということが判明しました!エレバン動物園にもいるようです。知恵袋の住人すごいなぁ~。スッキリ。

動物園を出ておじさんに直接入場料を払う。

入口に「300」と「400」という数字があって、どちらかよく分からなかったけれど400ドラム払っておいた。

400ドラム・・・約85円。

客も私の後に1組来ていただけだったし、これで動物達のご飯が賄えているとは到底思えないんだけど大丈夫なんだろうか。

動物園を出ても帰りのバスの時間までかなりあったので、結局ステパナケルトまでまたしてもヒッチハイクして帰って来た。おじさん二人組が乗った車はなぜか後ろに大きなソファーが積まれてあった。

ステパナケルトに戻り、カラバフ一の観光名所「我らの山(我らが山)」で降ろしてもらう。

ナゴルノ・カラバフ観光ではマスト!「我らの山(We are our mountain)」

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アルメニア人の象徴の記念碑らしい。
アルメニア語では「おじいちゃん、おばあちゃん」と呼ばれているとか。

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う~ん、いい顔してる~。

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この雑なディテールが何とも言えないB級感を醸し出している。

アルメニア人家族に「写真を撮ってくれ」と言われ、ちゃんと全体写すようにとか人を入れるなとか色々指示を出され何とか撮ったんだけど、ついでにその人に撮ってもらった写真がこれ。

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おいこら。

人には散々指示出したくせに、指入ってるわ、人入ってるわ、斜めだわ・・・。もうええわ!

他の人のブログでもあったけど、結婚式を挙げると必ずここに写真撮影しに来るらしく、私もちょうど遭遇した。

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おじいちゃん、おばあちゃんが見守ってるよー。

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しかしこの結婚式の団体、10台くらいの車が一斉にクラクションを鳴らしながら移動する。

これは多分コーカサスに限らずだろうけど、もう「クレイジー」としか言いようにないくらいにうるさいので何度辟易させられたものか。

ステパナケルト街歩き

その後はバスで中心部に戻って市内を散策。

ステパナケルトはバスターミナル前の道から南西にあるロータリーまでが繁華街のような感じで、ショッピングセンター等が並んでいる。

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メインストリート

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銀行はロータリー周辺にある。

ロータリー部分は公園のようになっていて、市民の憩いの場。

↓ロータリーにある銅像

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私は旅の記念も兼ねて訪れた国から家にポストカードを出してるんだけど、ここの切手はアルメニアとアゼルバイジャンどちらの切手になるんだろうと思ったら、ちゃんとカラバフ独自の切手だった。

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動物園にもいたしヤマアラシかな?

我らの山の記念切手もあるので、お土産にどうぞw

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郵便局はロータリーから更に南西に少し行ったところ。その辺でロシア語で「ポーチタ(郵便局)」と言えば誰か教えてくれるはず。ポストカードは売ってるけどしょぼいので、シューシの教会近くのお土産屋で買うのがベスト。

マグネットはそこと我らの山の前で売っている。エレバンにも売ってるけどカラバフの方が種類は多い。

宿へ向かう道は遠くに山脈も見える。

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途中、市場を発見。

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これ。よく分からんけど沢山売っていた。

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買ってみると、中にはこれでもかという香草がギッシリ・・・。体には良さそう;

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これはナッツを飴でくるんだお菓子。

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コーカサス全土でよく見るけど、こんな状態で売られてるもんだから飴だし埃とか気になっていまだにチャレンジしていない。

いちじく屋さん。

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見ているとくれた。この辺りのいちじくは小ぶりで皮が薄く、皮ごと食べられる。甘い。

これはヘーゼルナッツ?栗?どっちかよく分からんけど生のまま食べれる。

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ひまわりの種もどの国でもナッツ感覚で食べるんだけど、こういう風に売られているのは初めて見た。鮮度は高そう。

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いつも窓から通りを眺めている宿近くの家のおじさん。

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同じドミに泊まっているフレンドリーなオーストラリア人が見せてくれたコーヒー。

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マルボロだし我らの山だしwいいなぁ~コレ。

そのフレンドリーなオーストラリア人はアショートさん(ノープロブレムおやじ)と買い物に行き、買った肉をそのまま彼の家でBBQして食べたらしい。

更にアルメニアウォッカも二人で飲んだということで、いつも「ノープロブレム」と言うおやじがお腹をさすり、

「プロブレム~・・・ベイビー~・・・」

と言っていた。

多分食べ過ぎでお腹が出て赤ちゃんがいるみたいと言いたいのだろう。

↓初めて「プロブレム」と言うノープロブレムおやじ。

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2泊3日、カラバフ満喫!確かにステパナケルト自体には何にも無いけど、他の街は自然も多いしやっぱもうちょっといたかった・・・と後で思う。

↓最後まで「写真撮れ」とうるさいノープロブレムおやじ。

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ただ何だかんだで車を出してくれるのはやっぱ楽だった。

ナゴルノカラバフ(ステパナケルト)からアルメニア(エレバン)への行き方

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①ステパナケルト 8:00発~エレバン 14:20着
マルシュルートカ 約6時間20分 4,500ドラム

※ステパナケルトのバスターミナルでチケットを買う。エレバン行マルシュは1時間ごとに出ているとのこと。エレバン、キリキアバスターミナル着。

②キリキアバスターミナルから市内中心部
バス259番 約20分 100ドラム

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