すったもんだの末、カメルーンとの国境を越え、コンゴ共和国最初の村は「ソカリブ」。
到着したのが夕方だったこともあってあまりウロウロ出来なかったけれど、それほどウロウロするような場所も無いくらい小さな、素朴な村だった。
国境の村・ソカリブの食堂と酒屋
食事をとるために村の食堂へ。
女主人が「これとこれとこれがある・・・」と説明してくれるものの、フランス語、というか料理名を言われても分からないので「じゃあそれで」と頼んで出てきたもの↓
コンゴ版ビーフシチューとご飯。1,000フラン(200円)
まぁビーフシチューと書くと聞こえはいいけど、油煮込みのようなもので結構オイリーで肉は固い。
そしてカメルーンもそうだったけれど、どんな小さな村でも必ずお酒を出す店がある。
ここでも食堂からの帰り道にバー・・・と言うよりも、酒屋の前にイスを置いて飲んでいるおじさん達がいて、ふと私の子供時代にあった、とある商店を思い出した。
私が子供の頃にあったその商店は、店の広さの割に電球の数が少なく薄暗く、賞味期限切れのパンやお菓子も平気で売っていて、そしてそういったものよりもお酒をメインに売っていた。
よく学校帰りにそのお店で2つに割れるソーダ味のアイス(今でも売っているけど)を買っていたのだけど、お店の奥のテーブルではいつも赤ら顔のおじさん達が昼間からお酒を飲んで酔っ払っていた。
時々ちゃかされたりして、酒臭い大人たちに嫌だなと思いつつも、いつも楽しそうなその雰囲気は「大人の世界」という感じで少し憧れてもいた。
私が高校生になる頃には店仕舞いしてしまったのだけど、「ここで飲んでいたおじさん達は一体どこへ行くのだろう」と思うとぽっかりと寂しい気持ちになる。
コンビニや大きなスーパーが出来る度、私の周りのこういった商店や駄菓子屋さんは除々に店を畳んでいき、今はほぼ残っていない。
いつものようにお店に行くと閉まっている。次の日行ってみても閉まっている。次の日も・・・。
この時の寂しさといったら無い。お店のおばちゃん(おばあちゃん)大丈夫かなぁ?と子供心ながら非常に心配していた。
海外では日本より遅れている国は沢山あるけれど、その分人と人との関係が濃いと思う。
赤ら顔のおじさん達は、明日もここで仲間と一緒に飲んでいるのだろう。
ソカリブの夜
↑泊まっていた宿
ソカリブは電気もあまり通っていないので、星がよく見えるかもしれないと思い、夜に外に出ると残念ながら曇り空だった。
虫の大合唱がうるさいくらいに響く中、ふと足元の草を見ると何やらチカチカ光るものがある。
始めは草露が光に反射しているのかなと思ったものの、街灯も無い漆黒の暗闇の中反射するような光は一切無い。
その光るものをよく見ると、それは草むら一面に点々と続いている。
蛍ほど大きな光ではなく、目を凝らさなければ見えないくらいほんの1ミリ程度の小さな光がチカ、チカと草むらを照らす。
あぁ、何と幻想的な。
草むらを歩くのを避けて部屋に戻り、思わぬ収穫にひたりながら就寝。
★追記★
光は青白く、1mm程度。飛んでいるものはいませんでした。後で調べたところ、ツチボタルが一番近いように思うのですが、こんな場所にいるのか謎です。確かにこの時期は雨季に近く、草むらは全体的に湿っていて、それ程暑くなかったけれど。昆虫に詳しい方いましたら、ご一報ください。
ソカリブからウェッソへ
↑翌朝撮ったソカリブ村の風景
小さな市場に行き、朝食にフランスパンにチョコクリームを塗ったものを食べ、次の町「ウェッソ」へと向かう。
ガタガタのオフロードが途中で舗装路に変わり、久々に見るアスファルトに感動する。
アフリカを旅すると「感動」の沸点が多少下がるのかもしれない。
ウェッソの町並み
ウェッソは銀行こそあるものの、まだまだ小さな町だった。
銀行のある町の中心部↓
バスターミナルはバス会社ごとに点在している。
コンゴ、ブラザヴィル行きバスのある「OCEAN DU NORD」社。
警戒する猫さん↓
素朴なウェッソの人々
ウェッソでは、とにかく宿の子供にすごく癒やされた。
私を見るなり、外国人を見るの初めて?というくらいの興奮具合で初対面でいきなり「シノワ~!!(中国人)」と言いながら足に抱きついてきて完全にノックアウトされてしまった。
その後も洗濯する私の周りでちょろちょろとするので、うまい具合に洗濯を手伝ってもらったりする。
写真を撮ってあげるとキャッキャキャッキャと喜んでかなり可愛かった。
髪型もナイス♪
「この子達も撮って!」と言うので撮ったのだけど。
ちょっと怖いな;
「おい、俺達も撮ってくれよ!」
う~ん、子供達の後ではむさ苦しいなぁ。
ソカリブ(Socalib)からウェッソ(Ouesso)への行き方
シェアタクシー 約3時間半 10,000CFA
後ろ半分が荷台になっている白い車が大体ウェッソ行きのシェアタクシー。
朝7時~9時くらいに市場付近に行くか、路上で捕まえても席が空いていれば乗車可能。その他の時間帯でも行く車があれば乗れる。
前日に宿の人や地元の人にウェッソに行きたいと言うと、知り合い等で探してくれるかも。荷台に乗っている人もいるので、荷台は料金が安いかタダなのかも。
ソカリブ(Socalib)の安宿
「Auberge(名前無し)」
シングル:2,000CFA
設備:共同トイレ、水バケツシャワー、蚊帳
行き方:イミグレから徒歩10分。
その他:値段なりにどこもボロい。水場にデカいゴキブリが多い。電気が使えるのは夕方から深夜まで。この宿の先に並んで2軒別の宿もあるけど疲れていたので見ていない。
宿泊日:2017.7.26~1泊
ウェッソ(Ouesso)の安宿
「Auberge et Restaurant AMELIAS “CHEZ-NOUS”」
シングル:4,000CFA
設備:共同トイレ、水バケツシャワー、蚊帳、扇風機
行き方:小さな町なのでタクシーに宿の名前を言えば分かる。
その他:多分他にも安い部屋がある。
宿泊日:2017.7.27~1泊
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