スペインの端にあるイギリス「ジブラルタル」

スペインとアフリカ大陸(モロッコ)の間の海は「ジブラルタル海峡」と言われ、そのスペイン側の端っこに「イギリス」の飛び地がある。
場所はここ。
ジブラルタル1
小さすぎて分からないので拡大すると。
ジブラルタル2
こんな感じ。点線より下部分がイギリスの飛び地である「ジブラルタル」。
ネルハからはその後の予定に合わせるために「マラガ」という町で一泊したけど、まぁマラガでは大したことはしていない。
マラガのショッピングストリート。
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混んでいたジェラート屋さん(アイス?)で「お勧めのやつ」を注文。
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何の味?と聞くと「トゥフロン」と。何だろうと食べてみるとアーモンドの風味。高いけど美味しい!2.5ユーロ(300円)。町中でもナッツ類が沢山売られていたので名産品なのかな?
アイス屋さん↓かなり種類が多いようだけどメニューを見ても全然分からない。
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「メルセ広場」
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マラガはピカソが生まれ育った町でも有名。この広場近くにピカソの生家があり、ピカソもこの広場で遊んだそう。ピカソ美術館もあるけど、ずっとピカソを見続けるのもなぁ~と結局行かず。
夕方からずっと宿の外で音楽や歌らしきものが聞こえていて、面倒くさいなぁと思いつつ
旅行者としては見に行った方がいいだろなぁと思い腰を上げて外へ。
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イースター前のスペインの大きなキリスト教のお祭り「サマナ・センタ(聖週間)」が近いので、その前夜祭的なものなのかな?
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白い布を腰に巻いたキリストと、黒いマントを被ったマリア様が乗った2つのお神輿を男性陣が担いでいる。神輿と言っても日本のようにワッショイワッショイするのではなく、聖歌隊の音楽と歌に合わせて左右にゆったりゆらゆら揺らし、何かのタイミングで時々持ち上げる。時期が合えば聖週間のお祭りも見たかったなぁー。
翌日はジブラルタルへ向かうべく「アルヘシラス」という町へ。
アルヘシラス行きのバスチケットを買おうとマラガのバスターミナルの窓口へ行くと、係員がまた陽気で「ニホンジ~ン!コンニチハ~!アリガト~!トモダチ~!」の連発。チケット売場の係員がこんなに陽気なのは初めてで面白かった。
ジブラルタルへはアルヘシラスからバスで1時間程度なので日帰りイギリス旅行。
ジブラルタル行きバス↓
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ジブラルタルへはスペイン側の「La Linea ラ・リネア」という町まで行き、そこから徒歩で入国出来る。国境へはとりあえず山へ向かって歩けばOK。
↓ラ・リネアのバスターミナル
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国境ゲート。スペイン側から。
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向こうに見える大きな岩山がジブラルタルの一大観光名所「ジブラルタル・ロック」。
国境ではちゃんとイミグレーションオフィスでパスポートチェックがある。出入国スタンプ、荷物検査は無い。
入国後すぐやる気の無いインフォメーションオフィスがあり、ジブラルタルの地図が貰える。
イギリス入国。ユーロ国旗、ジブラルタル国旗、イギリス国旗がある。
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イギリス側入ってすぐこれ見よがしにあるロンドンポスト。
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そして面白いのが入国してすぐある「ジブラルタル空港」。
何と国境から町へは車も人も、この空港の滑走路を渡って行かなければならないのである。
なので、滑走路の手前に信号機と遮断機がある。こんなん始めて見たw
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飛行機が通り過ぎた後、信号が青になったところで滑走路を横切る。
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ちなみにこの空港は「ヨーロッパで最も危険な空港」に選ばれたとか。まぁ理由は信号とかではなく、ここに着陸するにはその向こうにあるジブラルタルロックぎりぎりに飛ばないといけないかららしい。確かに海沿いだし、風が強いと怖いなぁ。
町はそんなにイギリスー!という感じでも無いけど、観光客で賑わっている。
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ジブラルタルロックに登りたいものの、山は横に長いのでどこが登山道なのか分からず。頂上直通のケーブルカーもあるけれど、高いので却下。
ケーブルカー料金↓
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片道12.5ポンド、往復14.5ポンド(約2,016円)。
ジブラルタルはイギリスなので通貨もポンド。スーパーの現金はポンド扱いのみだったけど、観光客が使うバスや入場料などはユーロも使える。多分ケーブルカーも使えるんじゃないかな?
私はこの時そんなにお金を使う予定が無いと思っていたからポンドを引き出さなかったけれど、結局入場券などを買ったので後々用意すれば良かったと少し後悔。(どこもポンドよりもユーロ払いの方が高いので)
紙幣も「ジブラルタル・ポンド」でイギリスのものとデザインが違うらしい。
国境のインフォメーションセンターで登山道入口を聞いた時に、地図にある山の西側のお城を指さされたのでとりあえずそこを目指そうと地元の人に行き方を聞くと、
「階段を物凄く登らないといけないわよ。まぁあなたがそれでも行くならそっちの道をずっと行けば行けるけど。」
と言う。
物凄く登らないといけないのか~・・・と路上で地図を広げてぼ~っと立ち尽くしていると、初老のおじいさんが「どこへ行きたいんだ?」と声をかけてくれたので事情を説明すると、「そこならミニバスで行ける」とバス乗り場を教えてくれた。これは本当に助かったのだけど、おじいさんは「いいか?2番バスだそ、2番!」とめっちゃ念を押して言ってくれたものの、2番バスに乗る前に一応確認すると1番バスだと言われた。なんじゃそりゃ。
※イギリスというだけあって英語は通じるし、スペイン語も多分通じると思う。
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山の北側「MOORISH CASTLE」行きのミニバス乗り場↓

1番バス乗り場から1番のミニバスで。1.5ポンド又は2ユーロ。
多分バスの運転手に聞けば「JEWS’ GATE」近くまで行くバスもあると思う。
とりあえずミニバスの運転手にお城へ行きたいと伝えるとちゃんとその近くで降ろしてくれた。山の中にはお城以外に色々見所があり、それらの場所は入場券が必要だった。
共通券の料金↓
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【10ポンド(13ユーロ)の共通券で行ける場所】
・MOORISH CASTLE
・MILITARY HERITAGE(チケット提示無し)
・GREAT SIEGE TUNNELS
・ST MICHAEL’S CAVE
・JEW’S GATE(チケット提示無し:ゲートを出るだけなので)
※「O’HARA’S BATTERY」は他の方のブログで共通券に含まれるとあったけど、私が聞いた時には言っていなかった、けどもしかしたら係員がいい忘れただけかもしれないので確認して下さい;
「MOORISHI CASTLE」
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中は大した見所は無いけど景色がいい。
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入場券は共通チケットしか無かったので、こうなると半ば強制的に他の場所へも行かなければならない。。。貰った地図に、共通券でどこに入れるかをマークしてもらって目的地へ向かう。
「WORLD WAR Ⅱ TUNNELS」
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第2次世界対戦時に使われたトンネルで約45分のガイドツアーのみの入場。日曜日は休み。ここは共通券外(ここ込みの共通券もあるけどこの日はフルと言われたので)。
こちらの入場料金表↓
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「MILITARY HERITAGE CENTRE」


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閉まってるやん・・・と思ったら開いていた。けど、入場券をチェックする係員もいないし、中も大したものは無かったのであえて写真はUPしないでおこうw
「GREAT SIEGE TUNNELS」
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ここは入った瞬間に笑ってしまった。
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そこはかとないB級感。
ここはかつて戦争に使われた砦のような場所らしい。
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岩を削った洞窟になっていて、各部屋に大砲や当時の様子などを人形や模型で表現されている。
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「砲撃開始~!!」
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こんな青い海を眺めながら敵の監視をしていたんだなぁ・・・。
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トンネルを出てひたすら歩き、ケーブルカー乗り場近くのビューポイントへ。
猿が沢山いて、車の上に乗ったまま車が動いていた。
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ジブラルタル海峡の空まで続くような青い海。
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この見晴台の先に洞窟へ行くか、「O’HARA’S BATTERY(オハラ砲台)」へ行く道かに分かれるのだけど、オハラ砲台は入場料3.5ポンドで帰りの道のりも長そうだったのでパスして洞窟へ向かうことに。ただ、オハラ砲台から「JEW’S GATE」へ行く道が晴れていればアフリカ大陸も見えるビューポイントというのを後で知ってがっかり;
「ST MICHAEL’S CAVE」
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洞窟。
ここも入った瞬間笑ってしまった。
そこそこ洞窟好きな私だけど、ここまで商業施設化されているのは初めて。何やらノリのいい音楽が流れていて、それに合わせて鍾乳洞を照らす照明が赤、青、ピンクに黄色と変わってまるでクラブのよう。観客席のようなものもあったので、実際ここでコンサートなんかも行われているのだと思う。
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う~ん、これはこれである意味面白い。
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「JEW’S GATE」
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ただのゲート。後で知ったけれど、こここそ正規の登山道入口だった;
くそーやる気の無いスタッフの言うこと信じるんじゃなかった!でもまぁバスを使ったお陰で登りは少なかったから結果的には良かったのかな?
お城の所では入場券購入の際カード払い不可だったけど、ここは可能。ただ手数料に5ポンド必要とか書いていたような・・・?(ウロ覚え;最少額が5ポンドだったのかも)ちなみに1ユーロ以下の硬貨(セント)は使えません。
↓ジブラルタルロック登山道入口の場所

ここから入る場合、入場料として0.5ポンド又は1ユーロ。
ここで山の見所が描かれた地図を貰っておくと便利。(MAPS.MEでもトレッキングルートが表示されるのでダウンロードしておくといいかも。)
景色だけ見たい人はここから「O’HARA’S BATTERY」までのトレッキングルートを通ってケーブルカー乗り場近くまで行ってゲートに戻ればOK。ただ、町からずっと上り坂なので、共通券を買って全て回りたいという人は私のようにバスでお城まで行くか、ケーブルカーを使うことをおすすめします。往復全部徒歩となるとかなりの時間と体力を使います;
山を下って市街地へ戻る。
途中にあった公園。
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ジブラルタルの国旗(州旗?)にもデザインされている砦とカギのマーク。
これは町のいろんなところで見かける。
ジブラルタル銀行のマークにも。
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博物館?の前にも。
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ここは地中海の出入口を抑える戦略的要衝の地、すなわち「地中海の鍵」として軍事上・海上交通上、重要視されてきた場所。そういった意味のデザインなのかな?
スペインのポストは黄色いけど、ここはイギリスと同じ赤と黒。
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車のナンバーもジブラルタル。
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帰りはまた空港の滑走路を歩いて国境へ。
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さぁ、スペインを抜け、次はいよいよアフリカ大陸モロッコへ!
スペインからモロッコへの行き方は次の記事にて。

ネルハからマラガへの行き方

ネルハ(Nerja)11:00発~マラガ(Malaga)12:35着
バス「Alsa」1時間35分 4.52ユーロ
https://www.alsa.es/en/
※マラガではフェリーポートに一度停車、その後バスターミナルに行く。市内中心までは徒歩かバス(1.3ユーロ)。

マラガからアルヘシラスへの行き方

マラガ(Malaga)8:30発~アルヘシラス(Algeciras)11:30着
バス「avanza」3時間 14.53ユーロ
http://www.avanzabus.com/web/default.aspx?lang=en

アルヘシラスからジブラルタルへの行き方

アルヘシラス 12:30発 ~ラ・リネア 13:10着
バス 約40分 2.45ユーロ(チケットは車内で購入)
アルヘシラスのバスターミナル1番乗り場から毎時0分と30分に出発。帰りは毎時15分と45分発。私は行き12:30のバス、帰り18:15、ジブラルタル滞在時間は約5時間。
ジブラルタル観光ホームページ
http://www.visitgibraltar.gi/

コメント

  1. AB より:

    マラガ、私も一泊したことがあります。
    一番印象に残っているのは、噴水から直接水を飲んでいる「ハト」でした。
    ジブラルタル、ラ・リネアから私も入国しました。滑走路を徒歩で横断できるなんて素晴らしい所だとテンションが上がったことを思い出します。ジブラルタルロックには、ケーブルカーで登りました。山頂からの景色ほんと素晴らしいいですね。

  2. >ABさん より:

    ハト!あんまり気にしてなかったですね~(´∀`)
    ジブラルタル、ほぼスペインなのに通貨もポンドなのが不思議でした。景色も海が青くて良かったけど、夏はもっと青いらしいですねー。
    しほ

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