↓前回の記事はこちら。
コンゴ民主共和国(DRC)までにアンゴラビザが取れなかった私は、次の目的地をザンビアに変更。
コンゴ民(DRC)の首都・キンシャサからは、コンゴ民とザンビアの国境手前の町「ルブンバシ(Lubumbashi)」へ空路で行くことにした。
できれば陸路で行きたかったものの、この間の移動はしぶしぶ飛行機を使うことに。
陸路でも行けるには行けるのだけど、どうやら治安が非常に悪いらしい。
コンゴ民主共和国・キンシャサからルブンバシ移動の治安問題
↑ 外務省海外安全ホームページの危険度(2017年8月)
赤い部分は外務省から「危険レベル4(退避勧告)」が出ている場所。
※危険レベルは1~4で設定され、4は危険度MAX。
中央の赤い場所は「カサイ州」で、昨年2016年から民兵組織と治安部隊との衝突が頻繁に起こっている。
今年3月にもアメリカ人とスウェーデン人の国連専門家が中央カサイ州チンブルで行方不明となり、その後遺体で発見されたりとにかく危険な場所。
・・・こんなとこ絶対通りたくないやん。
何が怖いって今年外国人も殺されてるってこと。(まぁ行ってる人もいるけれど;)
どのみち地元民曰く、このカサイ州から先はオフロードになるため、バス等の公共交通機関は無く、長距離トラック等に便乗して乗らなければならないとのこと。
更に私が行った時期は雨期は終わったものの、まだ雨もよく降っていたので地元の人にも「危ないし、絶対飛行機を使った方がいい」と言われる。
もぅ1つのルートは、カサイ州を上に迂回するように流れている「コンゴ川」を船で渡って行くというルート、があるというのはこの時の私は知らなかった;
船で行くルートがあるというのは地元の人に聞いて知っていたのだけど、てっきりカサイ州に入る「カサイ川」を使って行くと思っていたので、カサイ州に入りたくない私はパスしてしまった。
↓コンゴ川
キンシャサではネットを使わなかったので、このブログを書く時に調べて初めて知り、あ~このルートで行けば良かった!と後悔。
ただ情報によるとこのルート、「オナトラ船」という木船で行くのだけど終点の「キサンガニ(Kisangani)」まで、1ヶ月半かかるとか!
まぁ実際現地で聞いてないし、情報も古いのでもっと速い船もあるかもしれないけれど。観光ビザの期限は1ヶ月だからそれ以上となると無理だな~。
しかもそれと同時に私が旅する1ヶ月前ほどに(2017年7月)「定員超過で船沈没で死者多数」という記事も発見してしまったので、船に乗る方もご注意を。
(参照:http://www.afpbb.com/articles/-/3135986)
そういうわけで、キンシャサのチケットオフィスで3日後に出発する航空券を購入。
マイナーな国内線ってプロペラむき出しだったりするからあんまり乗りたくないんだよなぁ~・・・。
キンシャサからルブンバシへ飛行機で移動
8:30の飛行機にも関わらず、チケット購入時に「5:40に着いておくこと」と言われた。
国内線のくせに3時間前って!ちょっと遅く行っても大丈夫だろうと思いつつも、朝5時前に目が冷めてしまったのでそのままシェアタクシーで空港に向かうことに。
地図上で宿から空港は車で10分と行かない距離だったのだけど、タクシーはなぜかどんどん別の方向へ向かう。
心配になって運転手に、乗客に何度も確認したのだけど、結局は空港が2つあったことが判明。
こんな所に空港が2つあるなんて考えてもいなかったよ・・・。
空港の駐車場が見えたところで車が減速するといきなり「ドン!ドン!ドン!」と窓や扉を叩きながら男が数人群がってくる。
こっ怖い!何!?
結局彼等は荷物を運んだり、チェックインを代行してお金を稼ぐ商売人だった。
紛らわしいのが、彼等が着ている黄色いベストを空港職員も着ていたりするので、職員と商売人との区別がつかず、迂闊に人にモノを聞けない。
キンシャサ空港は、本当にここが国際空港なのかと思うほど待合室が狭く、早朝6時前に関わらず人でごった返している。
とりあえずチェックインカウンターに行くと機械のトラブルとかで30分ほど待たされる。
3時間前に来いと言うのは、こういうトラブルを見越してのことだったのだろうか。
空港税?らしきものを支払い、搭乗ゲートに向かう途中に国内線にも関わらずイミグレがある。(国際線の乗客も同じ搭乗ゲートなのかも)
机の上に出国スタンプがあったので、間違って押されるとまずいと思い、国内線に乗るからスタンプを押さないでねと言うと、
「ギブミーサムシング(何かちょうだいよ)」
空港職員まで賄賂要求かい。
キンシャサで泊まっていた宿のスタッフは金くれだのビール買ってくれだのウザいし、結局のところコンゴもコンゴ民も大して変わりは無いと痛感。
ここは笑って誤魔化して通過する。
飛行機は何とかそれ程揺れることもなく無事ルブンバシに着陸。
が、着陸した瞬間に乗客全員が拍手喝采!
まさか・・・(;´Д`)
そう、この着陸時に拍手が巻き起こるというのは、発展途上国等でよく飛行機が墜落する場所で起こる現象・・・。
私は後で知ったんだけど、コンゴ民の飛行機はよく堕ちるらしい。
無事着いたからいいものの、後で知って良かったかも。
国境近くの町・ルブンバシ
ルブンバシの町はキンシャサのように大きな市場があり、沢山の人で賑わっている。にも関わらずキンシャサよりも落ち着いて見えるのは道路がほとんど舗装されて綺麗なことと、ゴミがまだ少ないからだろうか。
まぁ交通量もこっちの方がだいぶ少ないと思う。
宿近くをウロウロしているとまたしても音楽が聞こえてきた。
音がする方へと向かうと、教会の中で歌っている人達が。
コンゴ民はやっぱりどこへ行っても音楽漬けなのかな。明日の本番に向けて今練習しているとのこと。
真ん中の女性が有名な歌手らしい。男性が「コンゴ民でNo.1」と言っていたけどまぁそれは盛っているだろう。
教会前に無造作に置かれた太鼓。
写真は無いけど夕食はチキンとフライドポテト。
宿周辺はバーが多いからか、ジャンクフード系の屋台が多かった。ちなみにコンゴ民の朝食屋台はサンドイッチ等パン類が多く、中でもパンに甘くないピーナッツバターを塗ったものをみんなよく食べていた。
翌日はコンゴ民からザンビアへと移動。
あ~長かった!
実際行った人なら分かると思うのだけど、ベナンからコンゴ民までは観光場所が少ない割にビザも高く面倒臭いのでそこそこの変態じゃないと行かないエリア・・・というのは知っていたものの、実際行って「あぁ、そりゃそうだ」と納得。
色々大変なので、「普通の旅に飽きて刺激が欲しい人にはおすすめ」と誰かから聞いたけれど、私は普通の旅に飽きている人にもおすすめはしない;
もし私がそんな人におすすめするなら、キルギスやタジキスタンのワハーン回廊で民泊、もしくはジョージア(グルジア)の田舎巡りやトレッキングをおすすめする。
そっちの方がよっぽど現地の人と関われて楽しいし、安全だし、見所もある。西アフリカで「家においでよ」なんて言われても空恐ろしくて絶対に行けない(私は)。
確かに外国人(特に女性1人)が珍しいので結構ガツガツ話しかけられて面白いと言えば面白く、気がつけばいつでも連絡してくれと強引に渡された電話番号や連絡先の紙がたんまり溜まっているのだけど、実際にはその中でまともに連絡取りたい人なんて2人くらいしかいない。
こういった発展途上国で外国人女性がモテるのは常だけど、この辺りの雑なアプローチの仕方がちょっと面白かった。
初対面、、、というよりも、通りすがりざまに「Give me your number!」と言われたり、「I love you too much!」と言われたり。
まぁ日本より水準の低い国での「モテる」という意味は決して日本で使われるような意味ではなく、100%体目当てか金目当てかビザ目当て、もしくはそれ全て、である。
なのでもぅ、基本的にはもんのすごぉ~くウザい!
何かと辛かったアフリカ西~中部もこれにて終了。
ザンビアからはもぅアフリカ南部になるかな?
ザンビアは世界三大瀑布の内の1つ「ヴィクトリアフォールズ」があるので外国人観光客も多い国で、ようやく「まともな国」に入ることになる。
あぁ、今回の旅ほんと無駄なことが多くて「私何してんだろう」と思うことが多かったなぁ・・・。
キンシャサからルブンバシへの行き方
①宿近く~キンシャサNdjili空港
シェアタクシー 約25分 1,500CDF
★キンシャサの空港は2つあり、私は郊外東にある「Ndjili Airport」だった。
↓空港行きシェアタクシー乗り場
ヴィクトアールの中心部、ロータリーにあるガソリンスタンド前から。朝5時でも大丈夫だった。普通の貸切タクシーの言い値は10ドル。
②キンシャサ(Kinshasa)~ルブンバシ(Lubumbashi)
8:30発~現地時間12:30着 約3時間 267USD~
航空会社「CONOGO AIRWAYS」を利用。受託荷物40Kg、手荷物10Kg。機内食(パン)付き。
最安267ドルで、残席数が少なくなるほど値上がりするようだけど直前でも席数が余っていれば安い。
私は3日前に購入でこの値段だったが昼便はちょっと高くなっていた。
国内線なのに3時間前に空港に着くようにと言われたものの実際行った結果早すぎると思う。ただチェックインの際機械の故障で30分ほど待たされたりしたので最低でも2時間前には着いておいた方がいい。
チェックイン後、CONOGO AIRWAYSのカウンターで航空税?6,500CFA(又は5USD)+?10USD=15USD支払わなければならない。
★ルブンバシは時差+1時間。キンシャサ時間では11:30に到着。
↓CONOGO AIRWAYS直営店。
6月30日通りの「Future Tower」内。他店舗はHPで確認。英語OK、クレカ払い可。
チケットは日付と名前のスペルが間違っていないか要確認。ヴィクトアールでは旅行会社代理店でも購入可能。
③ルブンバシ空港~市内
シェアタクシー 約20分 800+荷物代500=1,300CDA
シェアタクシー乗り場は空港を出て左に道なりにまっすぐ、検問所を通過した場所にあるがあまり数は多くないようなので出来るだけ早く空港を出た方が無難。
普通のタクシーも待機していて市内までの言い値は12,000CDAだったが多分10,000CDAくらいにはなりそう。
↓空港からのシェアタクシーの市内到着場所と宿の場所
シェアタクシーを降りた場所はうろ覚えだけど;多分この辺。
ルブンバシの安宿
「HOTEL-BAR LEGHALEGHA」
シングル:15,000CDF
設備:共同トイレ、水バケツシャワー(外からくんで来て部屋で浴びるタイプ)
その他:オーナーが何かくれとウザい。中心部からはかなり離れているが宿周辺に商店、食堂は多い。町自体よく停電する。近くにもう1軒安宿があるが、音楽ガンガンで夜はうるさそう。もっと中心部でも探せば安宿はありそうな気がする。
住所:Avenue de Lukafu,Kamalondo
行き方:市内「Ave.Lumumba」を西へ曲がり、郵便局のある付近もしくはそこから数本過ぎた辺りでシェアタクシーを拾う。「Kamalondo」で通じる。500CDA。
宿泊日:2017.8.12~1泊
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