ようやくまともな国へ|ザンビア共和国・ヌドラという町

ザンビア料理ザンビア

コンゴ民主共和国の国境近くの町・ルブンバシから、次の国ザンビア共和国へと移動する。

ルブンバシの宿近くにある食堂で知り合った男性と話していると、彼も翌日ザンビアへ向かうとのこと。

「良かったら一緒に行く?」と言うのでお言葉に甘えて一緒に行くことに。結果、彼のお陰で国境まで安くかつ非常にスムーズに乗り継ぐことが出来た。

ザンビアの位置はここ↓

コンゴ民主共和国からザンビアへ陸路で移動

男性はコンゴ民側の国境の町で友人と食事をして午後からザンビアに向かうと言うのでここでお別れしたけど、両国のイミグレ共に賄賂要求も無くビザ受領で結構並んだ以外はスムーズに通れた。

あー何て楽な!
ようやくまともな国に入れたと実感。

ザンビア入国後、男性が教えてくれたシェアタクシーを探すのに手間取いつつも、いざ見つけたら別の乗客も途中まで私と同じ町へ向かうというのでその後も非常に楽だった。

何よりもザンビアは英語圏!

今までフランス語圏で全く英語が通じなかったのに、ここでガラッと通じるようになるのだから不思議。

あー何て楽な!

気がつけば車はコンゴ民とは逆の日本と同じ左車線を走っていた。ハンドルも右ハンドル。景色も何だかちょっと違って見えるような。

そしてザンビアに入ってから、空がぐっと青くなった。

今までは晴れていても排気ガスのせいか「もや」がかかったような空だったのだけど、ここへ来て久々に「カラッと晴れた青い空」になった。

空がきれいだと心もどこかウキウキする。

ヌドラ(ンドラ)のホテルとウザい警備員

「チンゴラ」という若干卑猥な名前の町でバスに乗り換え、これまた発音しづらい「Ndola(ンドラ/ヌドラ)」という町がこの日の最終目的地。

Google map上では「ヌドラ」という表記だが、現地では「ンドラ」の発音に近い。

特に見所があるというわけではなく、首都のルサカまでは結構距離があったのと、小さな町でも1泊したかったという理由から。

結果このヌドラという町はこじんまりしているにも関わらず、大きなスーパーや市場、のどかな風景もあり、かなり私好みの町だった。

到着したのが日曜の昼過ぎとあってほとんどの店が閉まっていたので、もっと安い宿さえあれば2泊くらいはしたかったと思う。

1泊200クワチャ=約2,400円の宿しか見つけれなかったものの、久々の清潔なベッドがあるまともな宿にテンションが上がる。

しかしながら宿の警備員に中国人と間違えられたので「日本人だよ」と訂正すると

「あぁごめん、日本人は中国人嫌いなんだよね」と言われ、心底イラッとする。

「中国人が嫌いな日本人もいると思うけど、私は別に嫌いなわけじゃないよ。あなたが間違えたから訂正しただけだよ」と言うと

「I don’t think so.(僕はそうは思わないよ)」と言われ更にイラつく。

なぜそんなに決めつけるのか!

警備員は中国人が嫌いなようで、その後も嫌いな理由を並べつつ「でも日本はいいよね!」って・・・アンタに言われても、別に嬉しくも何ともない。

まぁ正直中国を嫌っている国は多く、ことアフリカでも同じでよく差別の言葉を投げかけられるのだけど、それ以上にイラつくのがこの警備員のように「日本人って中国人嫌いなんだろ?俺もそうだよ!」という仲間意識のようなものを求めてくる人。

アンタが嫌おうが、それは個人の自由だからどっちでもいいけれど、私まで巻き込んで「一緒に嫌おうぜ!」って求めてくるの、本当に、マジでうざい!!!

私が「別に中国人嫌いじゃない」と言っても「またまた~」と笑って信じない人が多いのも凄い。嫌いな人は嫌いでいいから、嫌いじゃない私にまで同意を求めないでほしいと何度も思う。

ヌドラの町歩き

気を取り直して、ヌドラの町を散策する。

ザンビア風すごく美味しいビーフシチュー

ご飯を食べるために宿の近くのファーストフード店に行くと、ハンバーガーやフライドチキンの他に「チキンカレー」や「ビーフシチュー」などのメニューがあり、またまたテンションが上がった。

何せここ数ヶ月は、香辛料のみの味付けで肉焼いただけ・煮ただけ、という料理が多かったので。

出てきたビーフシチューが、本当に普通のビーフシチューだっただけで驚く私。

P8131847.jpg

普通に美味しいことに更に驚く。
思わず「めっちゃうまいやん!!」と1人で口走ったほど。

25クワチャ。約300円。

何でこれが隣接しているコンゴ民には無いん;

この値段でこのクオリティの料理はまずコンゴ民には無い。

とにかく久々の違うテイストの料理に涙が出るほど感動した。
(まぁこれは、私がアフリカを下ってきたせいというのは大きく影響しているとは思う)

この料理を食べた店は「SWEET BITE」といって、この小さなヌドラの町中でも3軒ほど見かけたチェーン店。

なので、当然この後行く首都の「ルサカ」にもあるだろうと思っていたのに、結局無くて非常にガッカリした。もぅ1食くらい食べたかった。

この後、アフリカ南部ではビーフシチューが一般的な料理だと分かるのだけど、「コンゴ民の後だから」ということを抜きにしても、ここで食べたビーフシチューが一番美味しかった。

コンゴ民から南下してくる人はぜひこの「ヌドラ」でこの店のビーフシチューを食べることをお勧めしたい!もしかしたらその手前のもっと大きな町「キトウェ」にもあるかもしれないけれど。

あぁ、、、何はともあれ、ようやく観光客が来る国に来れた。

そう、ここザンビアからはちゃんと日本のガイドブック「地球の歩き方」にも掲載されている国=まともな観光地がある国、なのである!

(※今まで通って来た国、モーリタニアからコンゴ民までは歩き方は発行されていない。)

とは言ってもまだマニアックな町にいる私。

とりあえずヌドラ唯一の観光スポット?に行く。

奴隷が売買されていた「Mupapa Slave tree(奴隷の木)」

P8131849.jpg

かつて、この木の下で奴隷の売買が行われていた。

P8131852.jpg

アフリカはこういう奴隷関連の名所が多く、行く度に心が痛む。

この日は木の下で、おばちゃん達がドーナツや駄菓子を売っていた。おばちゃんが「この先に教会もあるよ」と言うので、ついでに教会も見に行くことに。

悪魔祓いをする教会

教会は小学校の体育館くらいの広さで、中は装飾も無く何だか変なつくり。

コンクリートの床に真ん中がプールのように深さ1mほど大きく窪んでいて、その中に100人くらい?沢山の人が集まっていた。

しかしながらお祈りの仕方が普通のキリスト教会とは違っていて「ハレルヤ」「アーメン」など唱和した後、急にみんな怒鳴りだしたのでびっくり。

ザンビアの共通語は英語とは言え、地元の言葉もあるので何を言っているのかは分からないのだけど、大人も子供も、女性も男性も拳を振りかざし大声で何か叫びながら、ウロウロと歩いている。

暫く外から何だこれはと、ぼ~っと見ていると責任者らしき男性が来て、中に入れてくれ「これは自分の中の悪魔を払っているんだ」と説明してくれた。

キリスト系なんだろうけど明らかにカトリックでは無いので何かと聞くと、すごく長い名前を言われたので覚えていない。

男性は「文化交流は大切だ。日本へ帰ったらザンビアではこういうお祈りの仕方もあったと伝えてほしい」と言われたのでここに書いておこう。

その後はひたすら日本が好きだということを熱弁されたものの、なにぶん怒声が鳴り響く中の話だったので今イチちゃんと聞いていなかった。

↓悪魔祓いの怒鳴り声が響く教会。

P8131853.jpg

この日は久々の綺麗なベッドでぐっすり就寝。

翌日はザンビアの首都「ルサカ」へと向かう。

コンゴ民主共和国(ルブンバシ/Lubumbashi)からザンビア(ヌドラ/Ndola)への行き方

①宿(Kamalondo)~市内
シェアタクシー 約5分 500フラン

※郵便局近くで下車。この辺りから国境(カスンバレ)行きの直通バスもあるらしいが、一緒に行った人がもっと安い方法で行くとのことで着いて行った。
ここからの直通バスは4,000~5,000フラン。

ルブンバシ宿

②市内~Payage Station
ミニバス 約8分 300フラン

③ルブンバシ(Lubumbashi)7:25発~カスンバレ(Kasumbalesa)8:55着
ミニバス 約1時間30分 1500フラン

※バスによって若干値段が違う。イミグレ近くで降ろしてくれる。

~ザンビア側イミグレ~
建物に入り左手(ザンビア出国側)のカウンターでイエローカードチェックを済ませて紙をもらってからビザ購入窓口に行く。サーモグラフィーでの健康チェックがあるので体調が悪い人は入国を遅らせた方がいいかも。

・ザンビアアライバルビザ 50USD
ザンビアの観光ビザは通常最大3ヶ月までだが、ここでのアライバルビザは、職員に申告した滞在期間がそのままビザの期限になるので注意が必要。
入国スタンプの上にビザ期限が手書きで書かれるので間違っていないかチェック。

④ザンビア国境 10:40発~チンゴラ(Chingola)11:40着
シェアタクシー 約1時間 K25

※建物を出て左へ。駐車場を出て道なりに暫く歩いてその辺の人に聞けばOK。駐車場周辺で聞いても普通のタクシーを案内される。タイミングがよければここからKitwe直通のミニバスもあるらしい。

⑤チンゴラ 12:10発~ヌドラ(Ndola)14:30着
大型バス 約2時間20分 K40

※駐車場を出て屋根のある休憩所を通り抜けた場所にバス会社がある。タイミング良くヌドラまで行くバスが来たが、通常はミニバスでKitweまで行き、そこから乗り換えてNdolaまで行かなければならない。
到着時にミニバスも待機していたけれど乗客もまだ少なく、時間が決まっている大型バスの方が出るのが早かった。

※ここからKitweまでは約1時間半、ミニバスはK18、大型バスはK20。ルサカ行きもあり、料金はK110。
時間が決まっているのでいい時間帯のバスが無ければKitweまで行った方がバスが多いらしい。

20170813_113902.jpg

【両替レート:K1=¥12(2017.8)】
●コンゴフラン(CDF)→ザンビアクワチャ(ZMK)
正規レート:F1,000=K5.6
両替レート:F1,000=K4.6(コンゴ側国境)

●ドル(USD)→ザンビアクワチャ(ZMK)
正規レート:$1=K9.1
両替レート:$1=K8.7(ザンビア側国境)

※ドル両替の最初の言い値はK8.5だった。ルサカの市場周辺の両替所がK8.8と一番レートが良かった。翌日はK9になっていた;ルサカの大きなショッピングモール内(Levy)にも両替所、ATM(VISAのみ)あり。

ヌドラの安宿

ロンプラに載ってた一番安い宿が値上がりしていたので、ホテルの人が紹介してくれた別の宿へ。

初め「満室」だと言われたのだけど、客の気配なんてほとんど無かったので「キャンセルとかないの?」と聞くと部屋を案内してくれた。

その後も客は入らなかったのに、なぜ満室と言われたのか謎。警備員の態度からもアジア人(中国人)差別だったことが考えられるが、定かではない。

P8131855.jpg

P8131846.jpg

「Danny’s Lodge」
ダブルルームシングル使い:1部屋K200

WIFI:無し

設備:水シャワー、扇風機、レストラン

行き方:バスターミナルから徒歩8分。普通にきれい。

宿泊日:2017.8.13~1泊

その他:この時期は夜非常に寒いので、ここでの水シャワーはかなり厳しい。チェックイン前にシャワー用のお湯をもらえないかと聞くとしぶしぶといった感じでもらえた。

ndola.png

コメント

タイトルとURLをコピーしました