ザンビアとジンバブエの国境がある町「リビングストン」に到着。
ここには両国の観光の目玉となっている、世界遺産「ビクトリア(ヴィクトリア)の滝(Victoria Falls)」があり、ザンビアとジンバブエ、どちらからでも見ることができるが、それぞれで滝を見れる場所も違う。
私は滝への入場料が安いザンビア側から見ることにした。
ちなみに、ザンビア側ではロージ語での「Mosi oa tunya(落雷のする水煙)」が正式名称だけど、誰もそんな呼び方はしていない・・・。
一般的にはジンバブエ側の方が見栄えがいいらしく、そちらで見る人の方が多い。
(2017年10月)
ビクトリアフォールズ・ザンビア側から観光
宿泊しているゲストハウスから滝までは無料送迎車が出ているので、他の宿泊客と一緒に滝へ向かうことに。
同乗者の1人はそのままジンバブエへ、他のスペイン人男性2人はビクトリアフォールズ観光だったので、流れで一緒に観光することになった。
というか、この宿には沢山の外国人で賑わっていて、孤独なアフリカ旅を抜けたばかりの私は、自分も外国人にも関わらず「わー!外国人がいっぱいいるー!」とひたすら嬉しかった。
(ナイジェリアのラゴス以降、2ヶ月近く日本人どころか外国人にも会わなかったので。)
チケット売り場前でサルに遭遇。
このサルはここで下車したジンバブエに行く人が持っていた、コーンフレークの入ったビニール袋をかっさらっていった。
↓ビクトリアの滝をヨーロッパ人で一番初めに見たとされる、この町の名前にもなっている「リビングストン」さんの銅像。
乾季のビクトリアフォールズの水量
で、滝はというと、8月現在は乾期なので水量を心配していて。
うん、予想通り水少ない~!
(雨期はこの岸壁一面に水が流れている。)
↓ザンビアとジンバブエを繋ぐビクトリア橋。
↓水煙が立っている先が、ジンバブエ側から見れるビクトリアフォールズ。
ザンビア側で行けるのはここまで。
乾期の場合、ザンビア側は水量が少ないのでジンバブエ側をおすすめします・・・!
乾季だけ歩ける!ビクトリアフォールズの「上」を歩く
一緒に行ったスペイン人2人は友達同士で、仕事の休みの40日間の間アフリカ南部を旅行しているとのこと。
って休みが40日間!?(トータルは2ヶ月弱あるとのこと)
学校の先生をしているとのことで、あー夏休みならそれくらいあるかと思ったものの、日本だと休みでも登校日があるから、学校の先生でも夏休み丸々どっか行くなんて無理だろうなぁ;
2人が「デビルズ・プール」という場所に行きたいと言うので、何か知らないけど付いて行くことに。
↓写真左側が今まで歩いていたところで、始めの分岐点に戻って写真右の「滝の上側」へ行くらしい。
↓滝の上側。
ここは乾期じゃないと行けない場所。
彼らが行きたいデビルズ・プールは「世界で一番危険なプール」と呼ばれる場所で、滝の上、崖の際にある水が溜まったくぼみのことらしい。
崖から滝壺を覗くこともでき、一歩間違えれば真っ逆さま!とのこと。
全員場所が分からないので何となく歩いていたら、途中から地元の人が案内してくれたのだけど、デビルズ・プールは遠いのでツアーじゃないと行けないと言う。
その代わりに歩いても行けるポイントへ連れて行ってくれた。
案内してくれた男性は「エンジェルズ・プール」と言っていたが、後で調べるとエンジェルズ・プールでも無かった。まぁどちらにしろ知らなかったからいいんだけど。
プールに着く前に絶景ポイントが!
眼下に虹が見えるってなかなか無い。
滝の反対側からは虹が見えなかったのでこれは嬉しく3人とも大はしゃぎ!
私のキテレツな柄のパンツは、アフリカ入るならアフリカらしく!と、セネガルでオーダーメイドで作ってもらったパンツ。
ザンビアに入るまでは大して浮かなかったけど、ここではさすがにこんな柄着ている現地人もいないので、ちょっと恥ずかしくなってきた。
セネガルでオーダーメイドパンツを作った記事↓
地元の花火大会の最後によく見た滝に模した「ナイアガラ」という花火のせいか、私の中で海外の有名な滝=ナイアガラの滝、だったのだけど、このビクトリアの滝の最大落差はナイアガラの倍もあると知って驚いた。
ビクトリアの滝の最大落差は108m、幅は約1,708mと、イグアスの滝と同等の大きさ!
そして更に歩く。
雨期はここにも水が流れていて危ないので歩けないので、乾期のみのアクティビティ。滝の上はボコボコしていて、大きな窪みが沢山ある。所々川になっている場所もあり、流れも急なので全員で手を繋いで流されないように渡る。
名も無きプールに到着!
2人は海パンを持っていたから泳いでいたけど、私はそんなものあると知らなかったので水着も来てなくて泳げなかった。
でもあんまり水きれいじゃないな~。深さは10mくらいあるらしい。
というか、このスペイン人が2人とも顔が似ていて私は彼らの服で区別していたのだけど脱いでしまったらどっちがどっちか分からなくなってしまった。うーん、下手に名前を聞かなければ良かった。
もう1つのプール。
はしゃぐ2人の男。
結局彼等の目当てのプールには行けなかったものの、滝の上も歩けたし、虹も見れたので、2人に感謝。
正直このアクティビティが無ければ、乾期で水量の少ないザンビア側の滝は「何だこんなもんか」で終わっていたと思う。
そんなこんなで帰り道。案内してきれた男性が「金をくれ」と言う。
予想はしていたけれど「アフリカ中部も過ぎたし、もしかすると親切心だけなのかも」なんて淡い期待もあったけれど案の定裏切られてしまった。やはり腐ってもアフリカ!
スペイン人「いくら?」
男「まぁ~85ドル(約9千円)くらいかな・・・」
私達「高すぎるわい!!」
スペイン人「一人100クワチャ(約千円)でいいだろ」
正直私はそれでも現地の物価を考えると三人いるので一人500円くらいで充分だろうと思っていたので、「何てことを!」と思ったものの、もぅ言ってしまったものは仕方が無い。
結局交渉の末一人150クワチャ(約1,500円)で落ち着いたものの、私は頑として100クワチャ(約1,000円)しか払わなかったけど、物価を考えれば充分だと思う。
※デビルズ・プール、エンジェルズ・プールは遠いのでツアーでないと行けません。宿などでツアーがあるので聞いてみましょう!(ここに行けるのはザンビア側のみで、ジンバブエ側からは行けない)。
私達のように滝の上を案内してもらう場合は必ず先に値段交渉すること。滝の上辺りに行くと、ガイドらしき地元の人が勝手に付いてきます。
後日談
スペイン人2人は私が町を出るより先に、ジンバブエへと旅立って行った。
彼等の出身地はカナリア諸島だと言っていて「どこそれ?」と言う感じだったのだけど、アフリカ大陸の西側にあるスペイン領の島だということが判明。
写真を見るとすごくきれいな場所。「もし来ることがあったら絶対連絡してくれよ!」と言われたものの、行くこと・・・あるだろうか?
↓カナリア諸島。
でも話を聞くと良さそうな場所なので、いつかは行ってみたいなぁー。
宿の猫様「シンバ」。
ルサカの宿に引き続き、また猫さんがいる♪しかも懐っこい~。
もぅ1匹いるものの、寝てる時と寒い時しか触らせてくれない;
リビングストンではこの他の宿をのぞいた時にも飼い猫さんがいた。ザンビアの人って猫好きなのかな?
ルサカからリビングストン(ビクトリアフォールズ)への行き方
ルサカ(Lusaka)6:00発~リビングストン(Livingstone)14:00
大型バス 約7時間 K140
ルサカ「Intercity bus terminal」からバス会社数社。「KHONDWANI TRAVEL」使用、指定席、次の便は9時発だった。20分遅れて出発。チケットは一応前日に購入した。
リビングストン市内(宿)からビクトリアフォールズまでの行き方
シェアタクシーでK10。
以下の宿に泊まった場合、毎朝10時に宿から無料タクシーが出ている。ジンバブエの国境に行く際も同じ車で行くことが可能。
リビングストンの安宿・ゲストハウス
ザンビア・リビングストンにはゲストハウスが数軒ある。ジンバブエ側の方が、宿は多い。
「Livingstone backpackers(リビングストンバックパッカーズ)」
キャンプサイト:7USD
ドミトリー:6人部屋13USD/4人部屋15USD
WIFI:あり(プール周辺、遅め)
設備:共同ホットシャワー、プール、レストランバー、猫
行き方:バスターミナルから徒歩15分。
その他:宿のバーは夜11時くらいには静かになるが、隣りのバーが深夜までうるさい。私が泊まった時期は夜は冷え込む。キッチンや洗濯場は綺麗で使いやすい。ホットシャワーは右側しか使えなかったがアツアツ。
宿泊日:2017.8.16~3泊
リビングストン・その他のゲストハウス
・Jollyboys Backpackers:キャンプ9USD、ドミ未確認
・Fawlty Towers Lodge:キャンプ無し、ドミ10USD(簡単な朝食付)
リビングストンでテントが買える店
西アフリカでテントを使える場所は無いが、南、東アフリカではテントがあればかなり宿泊費が浮く。
ここからボツワナのチョベ国立公園に行く場合、普通に泊まるとかなり高いのでテント泊をおすすめする。(ちなみに私はコンゴ・ルブンバシで20ドルで購入)
リビングストンでテントが買える店は大通り(Mosi-Oa-Tunya Road)の「Munali Cafe」のすぐ横の雑貨屋?さん。
店内奥にテントが吊られていたのですぐ分かる。言い値は2~3人用でK250(約2,880円)、4~5人用はK290(約3,350円)。
↓このカフェの隣り。
ここから北のHangry Lionを過ぎた後の工具店のような場所にもテントがぶら下がっていた。どちらの店も同じ形のテントでクオリティは低い。
私がコンゴ民(ルブンバシ)で買ったテントも同じタイプだったので一応写真を↓
2、3人用だけど荷物も入れるなら1人でぎりぎり。3人なんて絶対無理;
身長168cmの私が足を伸ばして寝るにはぎりぎりという感じ。中で立つのは無理、座っても頭が少し上につく。生地はかなり薄くすぐ破れそう。夏はこの程度でも大丈夫かもしれないけれど冬場(8月~)は夜かなり寒い。絶対雨は弾かないと思う。
帰国前(2ヶ月後)にはファスナーが壊れて閉まらなくなった。まあ使う頻度にもよるだろうけど、2、3ヶ月くらいは持つと思う。
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