ザンビアから次の国、ボツワナの「カサネ」という町を目指す。
カサネにあるゾウの大群や野生動物が沢山見れる「チョベ国立公園」に行くのが今回の目的。
この辺りは「ザンビア・ボツワナ・ジンバブエ・ナミビア」と4つの国の国境が集結していて、ボツワナとナミビアにはビザ無しで入国が可能。
↓赤いピンの場所が「カサネ」。
久々にビザ無しの国!!何て楽な!!
なので、先にザンビアから近いカサネだけ行ってからジンバブエに入り、その後下って再度ボツワナに入国→ナミビアと行くルートを取ることに。
これはジンバブエの「グレートジンバブエ」という遺跡を見たいがために取ったルートだったのだけど、結局は行かなかったのですごく無駄足になってしまった。
ボツワナ・カサネに到着
ボツワナは交通機関が発達していないと聞いていたものの、実際行くと意外と普通にあったので拍子抜けした。
西・中部アフリカを下ってきた私にとって、普通の人との価値観がかけ離れていることに気づく。
ザンビアからボツワナへは川を渡って国境を越える。
イミグレも楽々通過し、いざボツワナに入国!
地元の人はここからカサネ市内まではバスで行けると言っていたのだけど、土曜だからかバスは無く、あるのはタクシーだけなので当然ふっかけられる。
バスで行くと4プラ(約40円)のはずが、5ドル(550円)と言ってくる。
日本円にすると550円なんて大した金額ではないけれど、10倍以上と考えると払う気も失せる。
とりあえず分岐点の大通りまで行けばシェアタクシーがあるかもしれないと思い、そこまで歩こうとするとさっき5ドルと言ってきたタクシーが通りがかり、
「ここはゾウやライオンも出て危ないからタクシーに乗りなさい!」と言ってくる。
こんな場所でゾウやライオンを見られたら誰も国立公園のサファリツアーに参加しないだろうと思いつつも、その女性の剣幕に押されて結局言い値で乗車。(女性のタクシードライバーも久々に見た。)
結果的にはやはり大通りか国境から市内中心までは、シェアタクシーとして乗ることが可能だった泣。
カサネのホテルに着いたのが昼前、11時頃だったので、その日の内にチョベ国立公園のボートツアーに参加したのだけど、写真が多いので次回の記事に持ち越すことにし、今回はホテルと町並みを。
ホテル内が既にサファリパーク!カサネの4つ星ホテル「チョベサファリロッジ」
今回予約したカサネのホテル「Chobe Safari Lodge チョベサファリロッジ」は、4つ星ホテル!
レストランにプール!
目の前には雄大なチョベ川が流れ、夕陽も見られる。
で、
私の部屋はこちらです。
はい、テントです・・・。
そうです、ここカサネはバックパッカーが泊まれるような安宿は無く、ロンプラに掲載されている一番安いホテルですらシングル1泊6千円。なので、私のような人間はテント泊なのです。
とは言え、キャンプ泊でもプールは使えますよ~♪まぁ寒くて誰も入ってないけど。
とにかくこのホテル、敷地が広く木々が生い茂っているので小動物や野鳥が沢山見れるのでおすすめ!
一番よく目にするのが「おっことぬし様」。
前足を半分折って食べ物を探す姿がちょっとおもしろい。
地元では「Water hug」と言ってたけど、日本語では「イボイノシシ」。ホテル内をウロウロしているので、しょっちゅうスタッフに追い出されている。
↓本物のおっことぬし様
ホテルの敷地は非常に広い。
キャンプサイトまでの道。
リスもよく見かける。
サルも沢山いるので、ホテルの人にテントの中の食べ物は気をつけるように注意された。
その他の野鳥達。
↑ノジコかな?
野鳥はこの他にも色んな種類を見たのだけど、カメラを持って無かったりで全部撮れなかったのが残念。
朝は鳥のさえずりどころか大合唱で目が覚めるくらい鳥が多いので、鳥好きには天国。しかもあまり警戒心が無いので、結構近くまで来るのが嬉しい。
ホテルのキャンプサイトから見る夕陽。
残念ながら地平線は雲がかっていたので完全に沈むところは見れなかったけれど、高い位置なのに結構赤かったのが不思議。遠くて写真ではうまく撮れなかったけれど、ここからゾウの群れも見れる。
(キャンプサイトの川沿いにある営業していないレストランから。8月20日午後6時前後。)
夜、受付からキャンプサイトに戻っていると、暗闇でガサガサ音がするので目を凝らして見てみると・・・シカ?
フラッシュに動じず黙々と草を食べていた。
後で宿のスタッフに写真を見せて聞くと、「クドゥ」という動物とのこと。アフリカにシカはいないらしい。
クドゥは「体に白い線が特徴」と歩き方にあったのだけど、成長に伴って線状になるんだろうか。
カサネ出発当日も、テントを片付けていると鳥さんがちょこちょこと寄ってきた。ヤマガラかな?
海外出るまで鳥って全然興味無かったのに、色んな野鳥を見る内にいつの間にか好きになったな~。
特にこういう胸毛がもりもりしている鳥がかわいくて好き。
動物たくさん、人も優しいカサネの町
カサネは町自体に動物も多いし人も優しいので、サファリツアーに行くだけでなく是非町もぶらぶらすることをおすすめしたい。
まぁ町と言ってもスーパーが2軒、他ツアー会社や小さな店が少しあるだけで交通量も少なく完全に「村」なのだけど。特に私が行ったのは土日だったので店もスーパー以外ほとんど閉まっていて静かなもんだった。
スーパーの近くで見たことない鮮やかな青い鳥を発見!
興奮してバシャバシャ写真を撮っていたらめっちゃおばちゃんに笑われた。
パッと見、鮮やかな青なのだけど、光沢があって光の加減によって黒く見えたり斑に見えたりする。なぜ目だけオレンジなのだろう。「ニャー」という猫のような鳴き声も面白い。
おばちゃん達に鳥の名前を聞いても分からなかったのだけど、調べたところ和名で「アカガタテリムク」という名前が判明。アフリカ南部で生息しているムクドリの一種で、カサネでは沢山見ることができた。
あっおっことぬし様!
おっことぬし様はホテルでも町中でもよく見かける。
えっ何コレかわいい!!
タグのようなものがついてるから野生じゃないのかもだけど、檻?から出入りは自由で何匹もウロウロしていた。一応保護されているのかな?
イタチみたい。縞模様があってかわいー!!(*´∀`*)
・・・と思って後で調べたら多分「マングース」。
え?あのよく聞く「ハブvsマングース」の?;初めて見たけど随分想像と違うなぁ。もっと牙とかむき出しな感じかと思ってた。
幹線道路から横道に入ると民家が並ぶのどかな光景。
通りすがりに大人も子供も「ハロー!」と挨拶してくれる。
そのまま「ボツワナはどうだい?」などと世間話を始めてくる人もいて、今までのアフリカ旅でだいぶスレている私はこの後「マネー!」と言われないかとつい身構えてしまうのだけど、カサネでは一度も言われなかった。
これだけ観光客が多いのにここまで地元の人がスレていないのも珍しい。
道路脇に打ち捨てられたボート。
の、ハンドルをかじる子供。
を、笑って見ている女の子。
既に色んな動物や鳥を見れているのだけど、次回の記事は人生発!のサファリツアー♪
ザンビア(リビングストン)からボツワナ(カサネ)への行き方
ザンビア・リビングストンから国境
①リビングストン宿~国境行きシェアタクシー乗り場(ンゴロ)
シェアタクシー 数分 K5
※リビングストンバックパッカーズを右に出てロータリーを左に曲がったガソリンスタンド「Total」前でシェアタクシーを拾う。(タクシーがどれかよく分からなかったけど地元の人が助けてくれた)
②リビングストン(Livingstone)9:10発~カズングラ(国境)9:50着
シェアタクシー 約40分 K40
※乗り場に着くと、丁度出発したばかりで私が一人目だったけど30分ほどで人が集まった。
ザンビア側国境
両替商は沢山いる。ボツワナ側国境には両替商はいなく(土曜だったからかも)ATMも無いのでカサネまでの移動費はここでつくっておいた方がいい。
小銭を使える場所もある。コーヒーK5、ジャムサンドK5。カサネまで行くとATMあり。
イミグレは入って左側にまわる。出国スタンプもアッサリ押され問題無し。
車を乗せる船に乗って対岸へ渡る。係員がチケットを持って「2クワチャ」と言ってきたが、クワチャを使いきっていたのと、地元民は払わずにさっさと乗り込んでいたのでそのまま払わず乗車したが特に何も言われなかったので謎。外国人だけ徴収しに来ているのかも?
ボツワナ国境からカサネ
ボツワナ側国境
船を降りて道なりに少し歩いて行くとイミグレがある。入国カードを記入してから入国審査。
ここもどのくらい滞在するか聞かれたくらい。(ボツワナはビザ無しで90日まで滞在可能)
国境に両替商はいないので注意。カサネ町中まで行くと両替所はある。
③カズングラ(国境)~カサネ(Kasane)宿 11:00頃着
タクシー 約20分 P30
※最初の言い値は5ドル。地元の人がカサネまではバスでP3~4と教えてくれたが土曜のためバスは無く、平日でも本数は少ないとのこと。
通常は国境からか、タクシー乗り場からまっすぐ行き、大通りのある交差点付近でカサネ行きのシェアタクシーが拾える(土曜でなければ国境からもあったのかも)。
シェアタクシーは1人P4。
「宿までシェアタクシーで行きたい」と言って高くなる場合は「カサネ(SPAR)まで」と言うといいかも。そこから宿までは徒歩か、別のシェアタクシーに乗り換えてP4で行ける。
カサネ(チョベ国立公園付近)のホテル/キャンプサイト
「Chobe Safari Lodge(チョベサファリロッジ)」
キャンプサイト:P95
WIFI:あり(ロビー、レストラン周辺、容量制限があるが普通に使う分には問題無し、ツアーデスク前のソファーが充電しながらのんびりネットが出来るのでおすすめ。)
設備:共同ホットシャワー、レストラン、プール、ツアーデスク
行き方:カサネ市内(Spar)前からシェアタクシーで数分。4プラ。
その他:高級ホテルにあるキャンプサイト。自然の中にありサルやリス、野鳥などが間近で見られる。キッチンは無いが隣りにスーパーがあり、お惣菜を買えば1食200円程度で済む。遠くのスーパー「SPAR」の方が品揃えはいい。
宿泊日:2017.8.19~2泊
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