レソト「タバ・ボシウ」からの景色がかっこ良すぎる!

タバ・ボシウレソト王国

「タバ・ボシウ(Thaba Bosiu)」はレソトの首都マセルから、東へ約10kmの場所にある小高い丘。1824年、初代国王のモショエショエ1世はここに要塞を構え、約40年にわたって他民族の侵略を防いだという重要な歴史遺産。

タバ・ボシウとはソト語で「夜の山」という意味で、昼は小さな丘にすぎないのに、夜になると山になるという伝説が残っている。(出展:地球の歩き方 南アフリカ

マセルからは日帰りツアーもあるけど、私はマセルには戻らずそのまま違う町に泊まる予定なので、バックパックを担いでミニバスで向かう。

マセルのバスターミナルは広い上にとにかくバスがごちゃごちゃとあって、目的地へのバスを自力で探すのは到底無理なので、早々に現地人に頼った。現地のお姉さんがわざわざバス乗り場まで連れて行ってくれた。

↓アフリカ南部の近距離・中距離移動のミニバスは大体このタイプで、定員集まり次第発車する。

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どの車のナンバープレートにも貼ってあるシールがかわいい。

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この絵は「レソト(バソト)ハット」と呼ばれるレソトの伝統的な帽子をデザインしたもの。今は田舎の方でも被っている人はいなくて、民芸品としてお土産屋さんなんかに売られている。

乗客が集まるまで時間がかかりそうだったので、バスターミナルをぶらぶらする。
ソト族の男性。

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男女共に着ているものは洋服だけど、特徴的なのは体をすっぽり覆う大きな毛布。靴は長靴が多い。田舎の男性の方がこういうスタイルの人が多く正に「毛布の民」。バスでの移動中に見かける家畜を放牧させている人は大体この格好だった。
毛布はその辺のお店に沢山売られているのだけど、そのほとんど(模様が入ったもの)が南アフリカで作られた合繊の既成品。だけど羊毛で作られたものよりも安いので、現地の人もこれを使っている。ちゃんとした羊毛で地元の人が作ったものはお土産屋にしか無く、高くて重いので持って帰るにはそこそこ苦労するかも。
合繊でもいいデザインがあれば買おうかな~と思ったものの、どの店にも売っているのは大体同じデザインで特に面白味も無くて結局買わず;
※マセルの観光案内所周辺にお土産屋があるのだけど、そこにはいいものもあるかも。(私は行っていないので確証はありませんが)

家畜につける鈴も色んな大きさで沢山売られていた。

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アフリカ南部でよく売られているソーセージ。

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1本4ロチ。約32円。
「ザ・添加物~!」という味がするのだけれど、意外とパリッと焼かれているので悪くもない。朝ご飯としてよくパンに挟んで食べていた。

2時間半近く待ち、11時にようやくバスが出発。

で、1時間後にタバ・ボシウに到着。
待ち時間の方が長いやん( ̄ー ̄;)

バスを降りた場所の近くに博物館と書かれた看板があったので行ってみると、ホテルだった。博物館もあるけれど、今は閉鎖中らしい。

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ホテルはレソトの伝統住宅を模したコテージになっていてかわいい!遠くからの外観がまた面白いのだけど、多分高いホテルなんだろな~。

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タバ・ボシウの丘の麓にある観光案内所。ここで入場料を支払う。

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タバ・ボシウ入場料 40ロチ(約320円)
※案内所にトイレあり。

丘から降りてくるまでバックパックを預かってほしいと頼むと嫌な顔ひとつせず預かったくれた。これは帰ってきてチップを払おう。知らなかったけどガイドツアーもある。ガイド料は入場料に含まれているのだけど、私は時間が合わなかったのでガイド無しで行った。(詳細は記事最後に)
案内所の横で売られていたバソトハット。

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藁のような素材で実際ここでおばあちゃんが編んでいる。これは人が被れる大きいサイズなのだけど、キーホルダーくらいの大きさのミニサイズも売られていた。

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こ、これは・・・?

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先端が無駄に長い。昔流行ったピクミンみたい。
売っていたお兄さんが「被ってみなよ!きっと似合うよ!」というので被ってみた。

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お兄さん「すっごく似合ってるよ!ビューテホー!!」

こんな帽子似合ってるほうがどうかしていると思うけど、撮ってもらった写真を見てみると、なるほど、似合っている( ̄ー ̄;)

私「何でコレは先端が長く作られてるの?」

お兄さん「あぁ、これはね、羊を放牧する時にね、遠くからでも羊が僕達を見つけやすいためにだよ!」

私「あぁ~なるほど~!!」

お兄さん「まぁ 嘘だけどね!」

私「・・・。」

斉木楠雄
斉木楠雄のΨ難

お兄さん「僕も何でこんな形なのか知らないよ~!デザインじゃない?Hahaha~!」

私「・・・。」

斉木楠雄

危うく私の中に眠る超能力を使ってお兄さんをああしてこうしてぼかーんとするところだった。

丘に登る。

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丁度この日はピクニックデーだったのか団体の小学生が沢山いた。
みんな興味深々で私を見るので、挨拶をすると元気に「ハロー!」と返ってくる。

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制服がちょっとかわいい。ダブルラインのVネックカーディガンに水色のスカート。

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途中の景色がまた素晴らしい。ここは絶対晴れた日に行くべき!

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テーブルマウンテンが沢山ある珍しい風景。

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頂上到着。

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山頂はテーブルマウンテンの上のような感じで、だだっ広い平らな荒野。

「ちょっと!写真撮ってくれない!?」

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なんかうまいこと3人全員モノトーンコーデができているおばちゃん達。

山頂には王宮跡や、周辺の集落跡なども残っているけどほぼ簡単に修復されただけなので大して面白くはない。

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にょきにょきと生えた細長い木?が気になる。

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レソトでよく見るでっかいアロエ?の中心が伸びた部分だった。

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王宮跡から少し離れた場所に、王族のお墓があるようなので更に奥へ。
かつてはイギリスの植民地だったレソト(当時の国名は”バソトランド”)。イギリスからの独立を果たした国王「モショエショエ2世」のお墓があった。

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学生も含む現地人観光客がこのお墓と一緒に沢山写真を撮っていた。国民にも人気なのかな?
周辺には王族のお墓もたくさんある。

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お墓からは更に奥へと道が伸びていたので歩いてみることに。
学生が沢山いたので写真を撮らせてもらう。

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サービス精神旺盛!wかぁっこいい~。

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荒野を抜けると今度はだだっ広い草原に。

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のんびり歩くだけでも気持ちよかったので、ほんと天気良くて良かったなぁ~。
また学生。どうやってるのか分からないのだけど、ほっぺに手を当てて「ボ~ッ」という音を出しているところ。

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どうでもいいけどチャックが半分開いてるよ!

「俺も撮ってよ!」なかなか面白いイケてる?ポーズの男子学生。

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「その頭どうしたの!?;(特に左のコ)」

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小さな砂丘のような場所があって、そこで遊んでいたらしいのだけど、どうやって遊んだらこんなにくっきりキャイーンのウドちゃんみたいな頭になるんだろう。。。

しばらく歩いて、折り返し地点らしき場所でまた別の道から戻ろうとすると・・・。

「えっ何アレ!?」

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何この景色!!
ドラクエに出てきそう!!
めっちゃかっこいいやん!!(;゚∀゚)=3ムッハー

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更にナイス馬。
谷底に「バソトハット」のような形の岩山があり、その周辺に集落がある。

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それにしてもこんな隔離された場所になぜ住んでいるのだろう。
建物自体は昔からあるような雰囲気でも無いのだけど、水とか電気とかちゃんとあるんだろうか・・・。
写真ではかっこよさが伝わりづらいのだけど、私は相当この景色が気に入ってみかんやバナナを食べながらしばらくぼ~っと眺めていた。
タバ・ボシウに来たかったのは歴史のある場所と聞いてほとんど「何となく」で選んだものの、思いがけず絶景が見れてものすごく得した気分になった。
もしここへ行かれる方いれば、時間の余裕を持って是非お墓から先まで歩いてみて下さい!

↓インフォの場所と絶景ポイント

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※ルート的に近いのはお墓を右手に左へ行く道(東へ)ですが、おすすめはあえて迂回して北から回り込むルート。この辺りの風景ものどかだし、遠目で谷底の村が見えてくる光景が「おぉ~」という感じでいいと思います。

さて、ここからはとりあえず「ロマ」という場所を目指す。
ロマ行きのバスが来る場所までは車で10分ほどの場所だったので、いつ来るか分からないバスを待つよりもヒッチハイクするかーと思っていたのだけど、運良く丘を降りたと同時くらいにバスが来た。短い距離なので意外と頻発しているのかも?

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レソトにはこういう岩山が沢山ある。

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ロマ(Roma)到着。英語表記だとイタリアの「ローマ」と同じだけど、レソトのロマはこんな感じ。

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比較的スムーズに到着できたものの、宿近くで降りたいと伝えていたのが伝わってなくてここからタクシーで逆戻り;分からんなら笑顔で自信満々に「OK!」と言わないで頂きたい。
地球の歩き方によると、ロマ近郊には恐竜の足あとがあるらしい。が、私はそれよりも「町なかの石造りの建物」が見たかったのだけど、結果を書くと宿の周辺にはほとんど無かった。宿自体町の中心から離れているので、中心部の方があったのかな・・・?
ただ、宿の周りの景色で結構満足もする。

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石造りの住居(新しめ)

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石造りの住居(古め)
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新しい家は石をレンガのようにして造っているけど、古い方は小さい石と土を混ぜて造っているよう。
田舎なのにこんなものもある!

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マウンテンバイクを走らせる施設。←何ていうのか分からない;
近くに行って写真を撮っていると子供達がおちゃらけてきた。

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レソトはどこへ行っても景色がいい。

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その後もウロウロしていると子供達のフォトフォト攻撃に捕まる。
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とにかく私が景色を撮ろうとカメラを構えるとその前に入り込んでくるので一切景色が撮れない。まぁ面白かったからいいんだけど笑。
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ちなみに左から2番目の女の子が持ってるのはコーラの空き瓶。
日本であまり見なくなった瓶入りジュースはアフリカでは普通にある(ペットボトルや缶もあるけど)のだけど、こういう1Lの大きな瓶は珍しい。空になった瓶をお店に返すとお金が戻ってくるので、このコはお店に行く途中だったのかもしれない。そういや私の子供時代もそうだったなぁ~(*´ω`*)
グラビアポーズ?

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えっ懐かしの「オッパッピ~」!?
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「バイバ~イ!!」

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私が遠くなるまで何度も「バイバ~イ!」と叫んでくれてすごく嬉しかった。金金攻撃も無かったし、スレてない子達で良かったなぁー(ノ´∀`*)
ロマでは子供達と触れ合った以外何もしていないーw

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マセルからタバ・ボシウへの行き方

マセル(Maseru)10:50発~タバ・ボシウ(Thaba Bosiu)11:50着
ミニバス 約1時間 M18
※8時半から約2時間20分待つ。マセルからロマ行きのバスの方が多分多く出ているので、分岐点の「Makhalanyane」で降ろしてもらうように言い、そこから違うバスに乗り換えるかタクシーかヒッチで行った方が早いかもしれない。

●タバ・ボシウ入場料 M40 ※ガイドツアー代込み。
●ガイドツアーのスタート時間帯
月~金 8:30、10:30、14:30
土 9:00、11:00、14:30
日 9:00、11:00
祝 9:00、11:00、14:00

 

タバ・ボシウからロマへの行き方

①タバ・ボシウ 14:20発~Makhalanyane 14:35着
ミニバス 約15分 M6
②Makhalanyane 14:40発~ロマ中心部(Roma)14:50
ミニバス 約10分 M6
③ロマ中心~宿
シェアタクシー 数分 M6
※タバ・ボシウ~ロマ間のミニバスは多いとまではいかなくてもまぁまぁあるよう。(要乗り換え)

 

ロマの安宿・キャンプサイト

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「Roma Trading Post Lodge」
キャンプサイト:M100(飛び込み)
ドミトリー:M200
WIFI:あり(容量制限あり。受付前で使用可能)
設備:ホットシャワー、キッチン、キャンプサイトにコンセント有り。食事は予約制。
行き方:ロマ行きのバスで宿近くで降ろして欲しいと伝えておけば通常は大丈夫なはず。宿から中心部まではシェアタクシーで数分、6ロチ。
その他:キャンプサイトのコンセントは使えない場所もあるので、テント設置前に確認した方がいい。スタッフは非常に親切。ロケーションもいい。キャンプサイトでの夜はかなり寒いけどお願いする前に毛布を貸してくれた!何て親切な!
宿泊日:2017.9.26~1泊

ロマ宿

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