マントソニャネでのソト族とのからみ(レソト)

レソト王国

本編の前に少しだけアフリカ治安情報を。
バックパッカーにとってエチオピア、いやアフリカの観光ハイライトともなっている「ダナキル火山ツアー」。悲しいことに、そのツアー中に外国人観光客が殺害されるという事件が起きました。以下、在エチオピア日本大使館からの速報メールをコピペしておきます。

”2017年12月3日(日)、アファール州のダナキル火山を観光中の外国人が、武装集団に襲われ殺害されたとの情報があります。詳細は確認中ですが、グループ・ツアーで観光中、夜間にキャンプを突如襲われ、銃撃されたと報じられています。
同火山周辺の観光に関しては常に危険と隣り合わせであるため、渡航を判断する際は、事前に情報を十分集め、信頼できる旅行会社やガイドを選定してください。当地の情勢は非常に変わりやすいため、少しでも不安や危険を感じることがあれば、渡航を中止して下さい。”

アフリカを縦断する日本人バックパッカーが必ずと言っていいほど行く人気のツアー。海外ではこちらが気をつけても避けられない事態も充分起こります。現在アフリカを旅行中の皆様、アフリカは「気にしすぎじゃない?」というくらい気をつけるくらいがちょうどいいです。特にアフリカでの強盗被害は本当に多いです。どうかお気をつけて旅を楽しんで下さい。
亡くなった方、、、外国人観光客が被害に遭うケースは本当によく耳にするのですが、同じような旅行者が被害にあうのは何度聞いても本当に悲しいです。ご冥福をお祈りします。

 
 
~ここからレソト編の続きです~

レソトで行きたかったマレアレアとタバ・ボシウに行けたので、レソトの観光はこれにて終了。なので、また南アフリカに戻るのだけど、南アフリカとの国境にある「ドラケンスバーグ山脈」が景色がいいとのことなので、そこを経由して南アに戻ることに。

ロマの宿で「サニパス(ドラケンスバーグのある方の国境)から南アに入りたいんだけどバスはある?」とスタッフに聞くと、「そっち行きのバスは通るけど、いつも満車だから一旦マセルまで戻ってマセルから乗った方がいい」と言われた。仕方無いのでマセルまで戻る。

マセルのバスターミナルで同じように聞くと、「マントソニャネ行きならある。そこからタバツェカまで行けばいい。その後は知らない。」と言う。“その後は知らない”って・・・笑。バス無かったらどうしたらええんやろ、と思いつつ、地図で見るとまぁまぁ国境よりなので、何とかなるだろうとそのバスに乗ることに。

ルート的にはこんな感じ↓

レソト

マセルからはタバツェカの先の「モホトロン」まで行く直通バスもあるらしいのだけど、そのバスはレソトの上の方を迂回しながら行くルート。
そのルートの方が王道で色々と確実なのだけど、過去の情報では「レソトの中心部は山脈があって道が無い」ということで、このルートを通った人を聞いたことが無かったので、変なところで旅人根性が湧いて「オラ何だかワクワクすっぞ!」状態に。
まぁ、、、大体こういうことをしたところで、いつも大した収穫がなくただただ面倒臭いだけなんだけど( ̄ー ̄;)

約40分ほど待ってバスが出発。

・・・ほらね。

 
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しょっぱなから面倒臭いことになってるよ!(゚∀゚)

私の前の席が全部現地の人が買い込んだ大量の荷物。
この袋は全部スナック。そしてこの全長1m以上あるスナックの袋が私の方にめりめりと迫ってくる。その上車内は満席なので、メインのバックパック(想定15kg)は私の膝の上。(サブバックは足の下)

あ!これがアフリカでよく聞くアレか!!

↓よく聞くアレ

「アフリカ縦断で一番大変だったことって何ですか?」

「移動ですね~。ミニバスだと荷物を置く場所が無いので、自分の膝の上にメインのバックパックを置かないといけないんですよ。
私はアフリカ西側を下ってきたので、この「荷物置き場の無いバス」というものに乗ったことがなくてピンとこなかったのだけど、こういうことか~。
(※西側では中距離でもブッシュタクシー(シェアタク)が多く、まれに乗るバスはちゃんとバスの上なり、牽引車なり荷物置き場が別にある。ただしバス自体は日本だと廃車になっているレベルのバス。)

とにかくこのバスは「荷物も合わせて人一人分の席」しか確保されない。その上、席幅も狭く足の膝が前の座席につく。その上、定員よりも多い人数が乗って前も横もみっちりぎゅうぎゅう。メインバックを座席の下に置ければいいのだけど、座席の高さも低いので私のテント入りバックは入らず、そこそこ荷物の少ない人じゃないと入れるのは難しいと思う。キャリーケースなんてもってのほか。
そんな感じなので早々に足が悲鳴を上げ、最終的にはバックパックを座席に座らせて、自分は横向きでちっちゃくなってサブバックの上に座るという、何とも奇妙な格好で落ち着いた。

はい、お決まりの車の故障。

 
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近くにすごくきれいな湖があった。

 
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マセル、ロマを過ぎてからは絶景続きだった。バスは一度座るとカメラを出せなくなるほど身動きが取れないので写真を撮れなかったのだけど、本当に山やテーブルマウンテンが連なる風景や高原や段々畑、もっと季節が後ならもっと緑が多かったかもしれないけれど、それでもきれいだった。
本当にずっと山脈が続くので、平地があまり無い。
ただ、山しか無いようなものすごく田舎でも山の斜面に添って民家がある。

 
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約3時間の苦痛を伴いながら、ようやく「マントソニャネ(Mantsonyane)」に到着。

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バスターミナルからしてすんごい田舎w
バスターミナルにいた人がタバツェカ行きのバスは14時(1時間半後)に出発と言うので、近くにあった警察署のような場所に荷物を預けて、町?村?をぶらぶらすることに。

 
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あっ猫さん!(逃げられた)

 
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ワンさんも。何か土と同化してる・・・。

 
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アフリカの田舎でよく使われている鍋屋さん。

 
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のどか~。

 
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のどか~(*´∀`*)

 
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毛布の民、ソト族の男性。

 
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村をウロウロしていると村の女性に「こっちにおいでよ!」と呼ばれ、行ってみると今度は「家の中の写真を撮ってよ!」と言われた。
大公開!レソトの石造りの家の内部はこうだ!

 
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家の中は真っ暗で、電気は通っているのだけど電球は無い。いや、アンプに電気使う前に電球じゃないん!?(;´∀`)
下も床などはなく、土むき出し。寝るのは別の場所にあると言うけど、ここで寝ることもあると言う。ゴツゴツして痛そうだけど。
ちなみに大きなバケツの中は水で、ペットボトルに入っているのはレソトの地酒。・・・というか、自家製ビール。

この家の近くに男性が数人固まってこのビールを飲んでいた。

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男性「美味しいよ!君も飲みなよ!」
・・・私は今までも勧められるものは断らないようにしてきたのだけど、アフリカということと、ここの衛生面を考えて。

私「いや。いいです。」

男性「え~!?何で!?飲みなよ!」

・・・うっわぁ~グイグイくるぅ~(゚∀゚;)
何度か同じやり取りをした後、結局観念して飲まされることに。

うん!予想通り不味い!

カメルーンで飲んだ「ビリビリ」=自家製ビールと同じ味。

 
例えるなら、真夏にビールを開けたまま常温で2日くらい置いたような感じ。まぁそんなビール飲んだこと無いけど。発泡性はあるけど、アルコール度数は多分ほとんど無い。これでこんなに陽気になれるのか。

↓「こんなに陽気」な姿。

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意味分からんw
子供もいるいい大人がw
いやね、地球の歩き方の表紙のせいか、ソト族の男性ってもっと何かクールでこう「ヨソ者受け付けません」って感じかと思ってたんだけど。

↓地球の歩き方・レソトの表紙

地球の歩き方レソト
地球の歩き方 南アフリカ※レソト単体での地球の歩き方は発行されていません。「南アフリカ」の中に「ジンバブエ・ザンビア・ボツワナ・ナミビア・レソト・スワジランド・モザンビーク」が含まれています。

 
ヨソ者受け付けんどころか、めっちゃフレンドリーでぐいぐいくる。まぁこの村自体まず中国人以外見ることはないだろうからなのかも。

 
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「写真を送ってほしい」と言われたのだけど、住所もメールアドレスも無いとのことでどうしようも無かった。実際住所はあると思うんだけど。一人の男性がフェイスブックを持ってる!というので名前を書いてもらったのに後で検索しても見つからず;

 
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そうこうしている内にバスの時間になった。
タバツェカ行きのバスは出発時間が決まっているのか、満車にならずに発車。やったー!荷物が横に置けるー!と思ったのも束の間、その後途中でどんどん人が乗ってきて、結局また荷物は膝の上だった。キツい( ;∀;)
景色はいい。
いいんだけどやっぱり地獄の1時間半。これが長時間だと考えるとアフリカ、西より東の方が移動キツそうな気がする。
無事タバツェカに着き、心配していた宿も地元の人が教えてくれて一安心。

 
↓本日の宿

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シングル100ロチ(約800円)
やっす!!他の場所ではテントサイトで800円、ドミで倍くらいの値段してたのに!地元民価格だな~。部屋は改装したてなのか意外にきれいで、ベットも清潔感があった。

ただ水が出ない。

シャワーはもちろん、トイレも水が流せない。

私「あの~水が出ないんだけど。」

お姉さん「あぁ、水は出ないわよ。」

私「シャワー変わりにバケツにお湯をもらってもいいですか?」

お姉さん「いいけど、明日の朝ね。」

まぁバケツシャワーというのはアフリカあるあるで別にいいのだけど、なぜ朝限定なんだろう?移動続きでどうしても今日中に浴びたかったのでお願いすると、30分後に持ってきてくれた。まぁこの寒さにはきついくらいのそこそこのぬるさだったけど仕方無い。量も小さいバケツ1杯で少なかったけど仕方無い。
無事シャワーを浴びてご飯を食べに行く。

 
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ビーフシチュー 30ロチ(約240円)
近くの食堂で。ガラスケースに入ってて自分で欲しいものを選ぶタイプだったのだけど、つい外れのないビーフシチューを選んでしまう。今回はライスではなく、トウモロコシの粉を練ったようなやつ。どこで注文しても付け合せの紫のピクルスが付いてくるなぁー。何の野菜か分からんけど甘い。
タバツェカは小さいながらも商店、食堂、市場、銀行、郵便局などあり、生活には困らなそう。学校もあるようで、子供も多かった。

 
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キリンやシマウマの注意看板を見た後では、牛が普通に見えるから不思議。

 
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バスターミナル。

 
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そういうワケで、一応マセルから南アフリカの「ダーバン」を目指しているわけなんだけど。一体これいつ着くんだろう・・・( ̄ー ̄;)

 
 

ロマ、マセルからタバツェカへの行き方

マセルからマントソニャネ行きのバスがロマを通って行くが、必ず満車で通過するため一度マセルに戻った方がいいと宿の人に言われたのでそうした。

①ロマ(Roma)7:15発~マセル(Maseru)8:30着
ミニバス 約1時間15分 M20
※ロマ~マセル間のミニバスはまぁまぁ多い。宿近くで捕まえ、数人しか乗っていなかったけどすぐ発車。マセルに近づくと結構渋滞する。
②マセル 9:20発~マントソニャネ(Mantsonyane)12:35着
ミニバス 約3時間 M60
※40分ほど待って満車で出発。
③マントソニャネ 14:00発~タバツェカ(Thaba-Tseka)15:25着
ミニバス 約1時間25分 M30
※定時発。乗客数人で待たずに出発。

 
 

タバツェカの安宿

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「TETAS GUEST HOUSE」
シングル:M100(トイレ、シャワー付き)
ドミトリー:M80
WIFI:無し
設備:トイレ、シャワーの水は出ない。現在改装中で可愛いコテージも作っているのでその内ちゃんとなるかも。部屋はベッドがあるだけだけど、安い割にきれい。
行き方:ドライバーに伝えておけば近くで降ろしてくれる。大通りから少し登った所にある。小さな町なので聞けば誰でも知っている。バスターミナルから徒歩数分。
宿泊日:2017.9.27~1泊

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