天空の王国!?「レソト王国」でトレッキング(マレアレア)

久々にマニアックな国にやってきました。
「レソト王国」
場所はここ。
レソト
南アフリカの中にあるけど、ちゃんとした独立国家。
「王国」という名の通り、国王がいるのだけどレソトの国王は政治的権力は持っていなくて「国の象徴」という存在。日本でいう天皇ですね。政治はパカリタ・モシシリ首相が治める立憲君主制。何やら数年前にクーデターが起こったりもしてたけどその辺の説明は省きます。


レソトの面積は3万平方キロメートルと、九州よりも少し小さいくらいなのだけど、その国土全てが「ドラケンスバーグ山脈」の山中にあるので、平地が一切なく、全土の標高が1400mを超えるため、「天空の王国」と言われたりもする。「南アフリカのスイス」とも。
・・・どうでもいいけど日本人ってこういうキャッチフレーズつけるの好きですよね笑。「微笑みの国」とか「世界最後の秘境」とか。興味をそそられるから私も好きなんですけど。まぁとあるバックパッカーは「あの国のやつらが本気で微笑むのは金もらった時だけだ!」と豪語しててめっちゃウケたけどw まぁ大体キャッチフレーズって大げさに書かれてるから肩透かしなことが多いんだけど(;´∀`)
私がいるケープタウンからレソトへ行くには、まずレソトの西側に位置する「ブルームフォンテーン」という町まで行く。(上地図参照)ちなみにここは南アフリカの首都。「えっ首都ってケープタウンじゃ!?ヨハネスブルグじゃ!?」と思う人もいるかもしれないけれど、南アフリカには「ケープタウン、プレトリア、ブルームフォンテーン」と3つの首都があるのです。・・・なんじゃそりゃ。
ケープタウンからブルームフォンテーンは1,000km以上あるので、夜行バス。バス比較サイトを見るとインターケープ(大手バス会社)の半額くらいのバスがあったのだけど、南アフリカに怯えている私は素直にインターケープで購入。
夜行バスで約15時間、無事ブルームフォンテーンに到着。
南アフリカの大きな都市では、駅やバスターミナルのある中心部の治安が悪いことから、外国人・富裕層用の高いバスは町外れの治安のいい場所に到着することがある。ここもまたそうだったので、町外れからまた町の中心にあるレソト行きのバスターミナルまで移動しなければならない。
到着した場所にあった商店のおじさんにどうやって行けばいいか聞くと、タクシーで行けと言うので、タクシーを待ってみるもなかなか通らない。またおじさんに聞きに行くと、客の一人が一緒に来てくれて停めてくれたのはワゴン型のミニバスだった。
私「えっこれミニバスやん!」
おじさん「バスじゃない。タクシーだ!」
どうやら形はミニバスでも、タクシーと呼ぶらしい。これはレソトに入ってからもそうだったのだけど、普通のタクシーもタクシーと呼ぶのでややこしい!( ̄ー ̄;)
南アのミニバスは治安上外国人は乗らない方がいいと聞いていたけど、まぁ普通にちゃんとバスターミナルまで辿りつけた。バスターミナルでも「レソトに行きたい」と言うとその辺の男性がチケット売り場まで連れて行ってくれたり、「トイレどこ?」と聞くとその辺の男性がトイレまで連れて行ってくれたり、、、その度に「チップ要求されるんじゃ・・・」と不安だったけど、一切そういうものはなくて拍子抜けした。
南アに怯えまくっているものの、案外怯えすぎなのかもしれない。
バスを乗り継ぎ、レソトの国境に到着。
掘っ立て小屋のような分かりにくいイミグレがあり、パスポートを出すと
職員「あなた、ビザは?」
私「は?ビザ!?」
職員「ビザが無いから入国できないわよ」
私「いやいやいや!日本人はビザ要らないはずだよ!」
職員「ほんとに?」
えっほんとにって、、、この人知らんの?
私「ほんとほんと!南アもレソトもスワジランドもビザ無しで入国できるよ!」
職員「・・・どのくらい滞在するの?」
私「1週間くらいかな~」
職員「いいわ。2週間のビザを出すわ。」
え、、、マジでビザ要るんやったん!?
↓ビザ
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ただ入国スタンプの上に「14Days」と書かれただけのビザ。
後で外務省のHPを見ると「90日間はビザ不要」ってちゃんとありました・・・。90日どころか2週間しかくれんかった;なぜ!まぁ2週間もおらんからいいんやけど。やっぱメジャーなマセル経由の国境に行けば良かった、、、( ̄ー ̄;)
ただこの先から景色がガラッと変わる。
「平地が少ない」と聞いていたけど、本当に丘だか山だかばかり。南アフリカの中にあるのに、景色がここまで変わるとは。
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途中でまたバスを乗り換え、夕方5時半、ようやく最終目的地「マレアレア(Malealea)」に到着。前日は車中泊だったし疲れたのでこの日は早々に寝て、翌朝の「ポニートレッキング」に備える。
~翌日~
レソトと言えばポニートレッキング!と言うくらい、この国では一番メジャーなアクティビティ。到着した「マレアレア」は本当に宿と小さな商店があるだけの村なので、そこにある宿もそれをするために泊まる宿、といった感じ。
宿自体も少し標高が高い場所にあるので、周囲は全部こんな景色。
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ひたすら畑~(*´∀`*)
9月下旬に行ったのだけど、アフリカ南部は日本と季節が逆。南アフリカではちょうど春先に近い気候だったのだけど、レソトは国土全ての標高が高いため、南アフリカよりも寒い。もうすぐ冬が終わるかな~という、朝晩は非常に寒かった。
ポニートレッキングが人数が多いほど安くなるので、前日に宿の人にお願いして他のグループに混ぜてもらえるように頼んでおいた。
【マレアレアでのポニートレッキング】
滝と壁画を見れる5時間コース(9時出発)
1人:500ロチ(4000円)
2人:375ロチ(3035円)
3人以上:300ロチ(2400円)
→昼食はついていないので、お菓子がパンくらい持って行った方がいいかも。荷物はポニーに乗せるので重くても大丈夫。水・帽子・日焼け止めを忘れずに!
※1人でのトレッキングで一番安いのは1時間コース290ロティ。私が参加したのは5時間コースで今回は全部で5人いたのでお得に行けることができた。その他村で宿泊するコースなどもある。(HP参照)
ちなみにレソトの通貨は1ロチ(ロティ)=約8円、南アフリカランドと等価。
朝9時。ポニートレッキング開始~♪
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おじゃましたグループは偶然日本人が2人いて、南アフリカの駐在員の方とその同僚の南アフリカ人2人だった。この南ア人2人がまたものすご~くテンション高くて面白かった。
あ、何か撮られてる。
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地平線まで続く畑~。
もうひと月くらい遅かったらもっと緑も多かったかな?
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時々曇ったりもしたけど、まぁまぁ天気は良かった。
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羊がたくさん放牧されている。
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ガイド曰く、レソトは羊毛業がさかんなのだけど、近くに南アフリカの首都の1つブルームフォンテーンという大都会があるため、現在は羊毛のほとんどは輸出して、織物もほとんどやっていないとのこと。
谷に到着。ここで馬を降りてブッシュマンの壁画を見に行く。
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ブッシュマンとは南アフリカに住んでいる「サン族」という狩猟民族のこと。ネットでは「ブッシュマン」というのは差別的意味もあるという記事もあったけど、現地の人は普通に使っているのであんまりそういう意味あいはないのかも。アフリカ最古の住民といわれ、ナミビアなんかでもサン族の壁画が見つかっているので、かつての居住範囲はかなり広いよう。現在でもサン族はいるけれど、伝統的な暮らしをしている人は少ない。
この大きな崖の影のところ、見えるかな?
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子供達が歌ってます!
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ここは谷になっているので、大きな声で歌うと反響して聞こえる。そのため観光客のチップ目当てで子供達はここで集まって歌っているとのこと。
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なかなか歌も良かったので、ちょっとだけどチップを入れて先へ進む。
↓この柵も何も無い右側の壁にサン族の壁画が。
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う~ん、分かりにくい;
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この後行ったもぅ1ヶ所の方が分かりやすかったかな。
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紀元前4世紀、今から約2400年前の絵なのに、ちゃんと残っているのがすごい。
大体細い人間の絵が描かれている。
動物の絵もあり、中にはガイドもよく分からないというものも。オリックスかもしれないし、空想上の動物かもしれないと。狩りをしている絵や、狩りを教えてる風景の絵などもあった。
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絵が赤いのは土に動物の血を混ぜているとのこと。血って、、、消えるよね?;と後で調べるとこういった壁画には土プラス「赤鉄鉱二酸化マンガン」が含まれていると。二酸化マンガンって血の成分であるのかな?・・・高校時代、化学のテストで答案用紙全部記入して真面目にやったにも関わらず 4点 を取った私にはその辺の知識は一切無い。
私が乗った馬。
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元気がありすぎてやたらと人の前を歩こうとするので、最初私は2番手で歩いていたものの、早々に1番前(ガイドの後ろ)を歩くようになった。
一列になって歩いていると、後ろから聞こえる「ハイッ!ハイッ!」というかけ声に合わせて馬がみんな走りだす。どっかで別のガイドが合流したのかと思っていたら、普通に同じグループの南ア人だった・・・。
馬に乗るのは初めてと言っていたけど、さすがアフリカ人。野生の本能が覚えているのか見事な馬さばきだったw
それにしてもガイドもゆるく、自分で自由に走らせたりしても特に怒られなかった。ガイドより前に行こうとした時はさすがに止められたけど(゚∀゚)
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次に向かうは「滝」。
しばらく歩いたところで集落にさしかかった。
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こんな場所にも村があるのがすごい。
石造りの伝統的な住居。
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昔火山でも噴火したのかな?というような波うった変な岩肌の場所もある。
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牛に草を食べさせてる少年。なぜか牛より犬が多い。
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滝・・・。
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水少なっ!Σ(゚д゚;)
はしゃぐ2人。
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2人は「よし!泳ぐぞ!」と服を脱ぎ出す。
一足先に手を突っ込んだ私が「えっ!?めちゃくちゃ冷たいから無理だよ!」と言ったのに「大丈夫大丈夫!」と、足を入れた瞬間、、、「つっ、冷たすぎるー!!」とすぐ出ていた。言わんこっちゃない。
帰路へつく。
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最後はみんなで馬を走らせて競争した。
南ア人の馬使いはうまいのだけど、なにぶんお馬さんがお年なのかあまり元気に走らないといった感じでヤキモキしていた。その点私の馬は止めるまで「ヒャッホーウ!!」とばかりに走るのでちょっと気持ちよかった。
馬も自由に乗れたし、何より景色がすごい良くてかなり楽しかった!これで2,400円はかなりコスパがいい。行く前は「えっ5時間も!?1時間くらいでいいんだけど」と思ったものの、意外にあっという間だった。心配していたお尻の痛みも、充分なお肉がついているからか痛くはならなかった。
帰ってきたのは3時前くらいだったので、宿の外をぶらぶら、、、するも、これといったものは無い。
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宿を出るとすぐ地元の男性に「コンニチハ~!」と日本語で声をかけられる。どうやら日本人観光客も多いよう。まぁこの村の宿もここしかないしね笑。
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村の商店。
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一応野菜や卵なども売っているので自炊もできる。こんな場所にあるのに野菜も安かったのがちょっと驚き。まぁケープタウンから来たからかな;
自称小国ハンターの私としては、ただ「小さいから行ってみたい」と来た国だったのだけど、思いの外私好みな国でテンション上がった。
レソト編、もう少し続きますー。

南アフリカ(ケープタウン)からレソト(マレアレア)への行き方

①ケープタウン(Cape town)16:30発~ブルームフォンテーン(Bloemfontein)翌7:35着 ※1時間遅れで到着
バス 約15時間 R450
「Intercape」http://www.intercape.co.za/
※値段は日にちやバスのランクによって違う。「Sleepliner」と書いてあるのは高いけど乗り心地がいい。私が乗ったのは安いやつで車内はトイレ、USB充電ポート付きで不便は無いけど席間は狭い。夜はエアコンが効きすぎて寒いので上着を忘れずに。
②ブルームフォンテンのツーリストバスターミナル~ミニバス乗り場(駅近く)
ミニバス 約5分 R10
★「地球の歩き方」によるとブルームフォンテーンからマレアレアへはマセル経由よりウェペナー経由の方が楽と書いていたけど、マセルから来た人に経過を聞くと、正直どっちもさほど変わらないので、どっちでもいいかも。
③ブルームフォンテーン11:05発~ウェペナー(Wepener)12:30着
ミニバス 約1時間半 R90
※定員集まり次第出発。9時から2時間待つ。
④ウェペナー13:05発~レソト国境(Van Rooyen’s Gate)13:15着
ミニバス 約10分 R10
※30分ほど待って出発。滞在期間分のビザ2週間
⑤国境 13:40発~マフォテン(Mafeteng)14:10着
ミニバス 約30分 R11
※10分ほど待って出発。
⑥マフォテン 15:50発~マレアレア(Malealea)17:30着
ミニバス 1時間40分 R37
※1時間半ほど待って出発。伝えておけば宿の前で降ろしてくれる。

マレアレアの安宿・キャンプサイト

マレアレアにはこの宿1軒しかないので、できれば予約が無難。特に週末やハイシーズンは要注意。
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「Malealea Lodge」
http://malealea.com/
キャンプサイト:R110
WIFI:あり(有料)
設備:ホットシャワー、キッチン、レストランバー、ツアーデスク
その他:キャンプサイトでは「音楽禁止」という表示もあるのでうるさい音楽がかけられることもない。夜空がきれい。
宿泊日:2017.9.23~2泊
マレアレア宿

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