しほ、僧侶に怒り、想いに泣く。(ミャンマー・タウンビョン)

~~~~~前回までのあらすじ~~~~~
「ナッ神」信仰のタウンビョン祭りに潜入したシホ。
しかしそこは、黄金に輝く「ナッ神」に洗脳され、金の亡者となった人々が巣食う魔窟だった・・・。
まんまと洗脳されたシホも、信者と共に酒池肉林の毎夜を過ごす。
どうなるシホ!?ペリカはまだ全然貯まっていない!無事外へ出られるのか!?ざわざわ・・・
(注:このあらすじは一部フィクションですが一部ノンフィクション・・・かもしれません。)
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※今回の記事はミャンマー好きな人は気を悪くするかもしれませんが、どうか最後まで読んで下さい。
8月20日。
タウンビョン祭り、3日目。
さすがにもぅ飽きたな・・・( ̄- ̄;)
そもそもここまでこの祭り、密着するつもりじゃなかったんだよ・・・。
現地人がみんな「21日(満月の日)が一番盛り上がる」って言うからさ・・・。
正直もうお腹いっぱいなんだけど、ここまできたら最後までいてやろうじゃないの、って何か意地になってしまった私。
 ↓ 栗の燻製みたいなの。
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ミャンマーの栗は日本のと違って、かなり平べったい。
家族みんなの好物らしく、しょっちゅうくれたけど味はまぁ・・・アレです。
この日は祭り中心部を離れてみようと線路に沿って歩いてみた。
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この線路、使われてないかと思ったけど、ちゃんと夜に列車が走っていた。
切符売り場らしきものもある。
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 ↓ 新聞紙で作った帽子に色を塗ったもの。色んな所で売られている。
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あと、ゴールドのアクセサリー(ネックレスやブレスレット等)が沢山売られていた。
もちろん偽者なんだけど、地元民は沢山買っている。
偽者って分かって何で???と思ってたけど、後で聞くと、この祭り独特のお土産らしい。
お守りみたいな感覚もあるとか。
お祭り会場から離れたところでも、色んな場所でどんちゃんやってる。
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 ↓ タバコを ぷかぷか ふかしながら踊るおばちゃん。
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私が寝床にしているお堂を含め、堂内は禁煙ではなく、僧侶もタバコを吸っている。
一通り歩いて、寝床に帰って家族とお茶を飲んでいると、1人の僧侶が私に話しかけてきた。
年配の男性僧侶で、もちろんビルマ語オンリーだから、何言ってるか全然分からん。
とりあえずふんふん言って聞き流していると、最後に
「チャッ、チャッ」
と言ってくる。
も・・・
もしかして。
チャット???(ミャンマーの通貨単位。)=「お金」。
・・・。
な、何この「1分間祈らせて下さい」と、勝手に祈られた後に「代金下さい」って言われてる感覚。
でも一応僧侶だから喜捨すべきなの・・・?
と困った私が、隣にいるアマーを見ると、「あげなくていい」という雰囲気で軽く頭をふっている。
あ・・・
現地人でもそういう感じなんだ・・・(;´Д`)
私がお金を払わんとなると、さっさとその僧侶はどっか行ってしまった。
その他にも、この祭りに来ている僧侶はあの手この手で喜捨を迫ってくる。
喫茶店でコーヒーを飲んでると、子供の僧侶が托鉢の鉢を持ってテーブルをまわる。
それ以外にも、何かありがたい言葉?か何か書いた封筒をテーブルに置いて行って、それに入ったお金を回収したり。
祭りに来ていた僧侶は、タバコもお酒もお堂の中で普通に飲んでいた。
生臭坊主・・・は、日本人が言えたことじゃないからいいんだけど。
この祭り以外でも、僧侶が持ってる重そうな荷物を、現地人が運んであげたりしても、
一言のお礼も無しで、「手伝って当然」みたいな顔してたり。
現地人とバス待ちしてたら、一緒にバス待ってる僧侶がその人が持ってるバナナを1本くれ、と言ってきた。しかもかなり傲慢な態度で。
現地人も仕方なさそうにあげたが、更にもぅ1本くれと言ってきた時にはさすがに断っていた。
とにかくまぁ・・・
何その偉そうな態度!!!(`Д´#)
荷物の人もバナナの人も、「ありがとう」言う言わない以前に、
ものすご~~~~っく態度が悪かったのである。
「僧侶を大事にするのは当たり前でしょ」的な。
私の隣で寝起きしていた女性僧侶集団はみんないい人だったから、まぁそういう人は一部なのだろうけど。
私はここへきて、今まで心の奥で否定してき続けた考えを、確信せざるをえなくなってしまった。
う~ん、ひょっとして・・・?
と思いつつも、
ミャンマー=人が良くてツーリストにも優しい国
という一般的イメージを壊したくなかった。
というか、そういうイメージだけでこの旅を終わりたかった。
が、現実に目を背けちゃいかんね・・・。
ミャンマーは結構、俗っぽい!!!
今までミャンマーではぼったくりも無いと言われてきたけど、観光客が急増した今は普通にある。(特にヤンゴン。)
途上国でぼったくりが発生するのは仕方ないけど、根本的にそういうのがあるからそうなるのだと思う。
中国なんてイメージこそ悪いけど、物価安い割に、観光客来て何十年経ってもぼったくりなんてほぼ無いし。
まぁあくまで個人的見解です。
俗っぽさが無い国の方が少ないだろうし。
気を悪くした方は、まぁそう怒らず続きをどうぞ(^Д^)
お金をせびってきた僧侶に気を悪くした私。
気分転換に散歩して帰って来ると、アメイ(お母さん)が何か言ってきた。
いつマンダレーに帰るのかを聞かれ、「明後日」と伝える。
この一家は明日の朝に帰ると言う。
そうか・・・
明日でお別れか・・・(´・ω・`)
たった3日だけどちょっと寂しくなってると、アメイが何かお祈りをする仕草をして、
またしても「チャ、チャ(チャット=お金)」と言ってくるではないか。
えぇ~~~~!!!:
この人達もそういうつもりやったん!?Σ(゚д゚lll)ガーン

お祈りするジェスチャーで、昨日、お金バラまき祭りのフェンス内に入るのに、2000チャットの喜捨だか何かがいるって言ってたから、それを払って、ってことだったのかもしれないけど。
さっきの僧侶の後にこれだったから、とにかくショックで、すごく悲しくなった。
あ~・・・今回の冒険、ハズレだったなぁ・・・。
この家族に毎日ご飯やら何やらお世話になってた私は、何も言われなくても元々1万チャット(千円)くらい渡そうと思っていた。1泊の宿代がそんなもんで、3泊分も浮いてたし。
しかし向こうから言われ、かなりヘコんだので、アメイに半分の5千チャットだけ渡した。
半分になってることを知らず喜ぶアメイ。
一応言われたから渡したと思われるのが嫌なので、「ご飯もくれて良くしてくれたから」ということを伝える。
しかしそれを見て、「私にもくれ」と言ってくるひいおばあちゃん・・・。
もぅ、、、
マジでげんなりだよ!!!_| ̄|○
何なんだよミャンマー・・・

そういうやり取りをしていたら、アメイと話してた、一番うちの世話をよく焼いてくれたアマーが、
なぜか涙ぐんでいる。
えっ!?何何急に!?どうしたの!?
どうやら、
明日私と別れるのがつらい・・・って。
ちょ・・・
待って・・・
さっきのやり取りで、うちそんなん用意してな・・・
(´;ω;`)ブワッ
しかもつられてか、アメイまで泣き出す始末。
もぅ!!!
何なんだよ、ミャンマー!!!( ;∀;)
 ↓ まだ続くタウンビョン編。クリックよろしくです。

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