ユルタでキャンプ!(カシカシュ村)

キルギスタンキルギスタン

「ユルタに泊まりたい!」

そう言うしょうきさんに便乗して翌日私も「宿の人の友達のユルタ」へ行くことにしたが、結果的に言うと「ユルタでキャンプ♪」だった。運がいいことに、丁度この日みんなで誘い合わせてユルタに行く予定だったらしい。泊まれはしなかったものの、かなり楽しかったので便乗して本当に良かった。
※ユルタ・・・遊牧民の移動式住居。

宿のお父さんの仕事用トラックの荷台に乗って行く。子供達たくさん、更に私達2名が加わって満員御礼。

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座っていると景色が見えないので、町を出たくらいで立ってみる。

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緑の丘に囲まれたオフロードをガタガタとトラックは走る。

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横切る川もじゃぶじゃぶと入り、トラックは走る。一体どんな所へ行くのか、そこまでどのくらいかかるのか、一切私達には分からない。

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草原の中ぽつんとあるユルタや、草を喰む馬や牛、ヤギや羊を連れた人、そんな光景に少し感動しつつ、町を出て2時間くらいで目的地に到着。(途中立ち寄った村でおばあちゃんがいきなり失神するという謎のハプニングもあった・・・;)

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ここは「カシカシュ」という村らしい。標高はサリタシュと同じくらいで約2,200m。車を降りてユルタまでの少しの上り坂で息が上がってしまった。

宿の人の友達のユルタ。

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「ユルタ」とは解体してまた組み立てられる移動式住居。遊牧民の多いキルギスでは現在でも田舎の方に行くとこういったユルタが数多く見られる。基本的には骨組みの上から動物の毛で作った布を被せるのだけど、最近のユルタは低コストなビニールやただの布を被せるものが多いらしい。ここのユルタはちゃんと動物の毛で覆われていた。羊毛フェルトと感じが似ていたので、多分羊の毛だと思う。

しかしまぁ、何とステキな所にあるんだろうか。

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辺り一面草原。遠くに馬。赤い帽子の子供がハイジにしか見えない。(でもこの子全然笑ってくれない;)

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外で子供達の写真を撮っていると、ユルタに呼ばれた。どうやらチャイタイム(お茶の時間)のようだ。

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ユルタの中には簡単な炊事場があり、お湯を沸かすとかなり暖かくなる。煙突はちゃんと外に繋がっていて煙は外に出る。

昨日宿のお母さんが沢山焼いていたナンとボルソック(四角いもちもちした揚げパン)が登場。なるほど、今日のためにあんなに焼いていたのか。

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そしてチャイと一緒に出されたこれ。

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キルギスでは超メジャーな「クミス」という馬乳酒。売られてもいるし、家庭でも作るので飲む場所によって味は違うらしいけど、、、はっきり言って不味かった( ;∀;)
思った程臭みは無いけど(あるにはある)かなり酸味が強い。ゲ○を吐く前の胃液の味・・・と言うとしょうきさんに「それは言い過ぎや!」と言われた。しかしながら一度そう思ってしまうとそこから一口も飲めなくなった。アルコール分は「入ってるのかな?」程度。小さい子供達もごくごくと飲んでいるのが凄い。私の中では間違いなくキルギス不味いものNo.1だ。

チャイタイムの後、大人達はユルタの周りでゴロゴロとお昼寝タイム。日差しは暖かい、というより暑い!顔に薄手のストールを被せて寝たのに、普通に日焼けしてしまった。

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ロバにも乗せてもらった!

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手綱を引いてくれたのは乗る時だけで、後は勝手に好きなようにやれって・・・。両足でバンバン叩くと進むんだけど、全く自分の行きたい方向に行ってくれない。というか、気を抜くとすぐ草を食べだす。う~ん、馬より簡単だと思ったのに意外と難しい。

私達の後は子供達がロバに乗って楽しんでいた。

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このロバの首に乗っちゃってる女の子が、ほんとじゃじゃ馬娘というか、一番元気でいろいろ凄い。

子供達が「写真撮って!」と近くの岩場に登り出したんだけど、この女の子だけスタスタスタ~!とかなり素早く岩場の頂上まで登って1人でポーズ。

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凄い身体能力だ・・・;

右の子↓

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どこからかロバに乗ったおじさんが黒い羊を連れて来た。今晩のご飯になることを察した私達。

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羊が到着したところで帰る準備。すごくのんびりしたいい時間を過ごせた。

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これぞまさに「大草原の小さな家」。

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再び道なき道を走って家路につく。

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宿とは違うまた別の家に到着。どうやら今日の晩ご飯はここでみんなで食べるよう。

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家に着いてすぐ、畑の一角で羊の解体作業が始まった。

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青空の下、和やかなムードで普通に解体作業が始まる。
私はホラーやスプラッターものは苦手なんだけど、こういうことは見ておくべきだと思って見学することに。(でもちょっと遠目で;)

羊は脚を縛られて横たわっていた。
殺す前に、男性達は羊に向かってお祈りをし始めた。
イスラム教徒の多い中央アジア。基本的に肉を食べてはいけないイスラム教徒でも、こうしたお祈りの手順をふんで殺した動物は食べてもいい、というルールもある。(こういう肉を使った料理を「ハラル」という)
お祈りが終わると、1人の男が羊の首に刃を入れる。
青空の下飛び散る血しぶき。男性はお祈りの言葉を口にしながら更に刃を入れる。
私達のためにごめんね。ありがとう。美味しく頂きます。

解体し終わった羊の肉とじゃがいもを煮込むお父さん。

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キルギス不味いものNo.2。

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何かチーズっぽい発酵させた丸いやつ。一番初めは商店で買って、1口で食べようと口に入れたらもぅびっくりしすぎてすぐ吐き出してしまった。ここで貰ったのはまだマシで臭みの強いチーズみたいな感じ。でもやっぱり一気には食べられない。

この辺りの子供はみんな着膨れして、もこもこしていてかわいい。

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元気いっぱいの子供達。

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女の子はかなり凝った髪型をしている子が多い。

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じゃじゃ馬娘もここまでくるとカッコいい!

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完全に馬とロバを手懐けていて、自由自在に操っていた。いいなぁ~!

女の子を縄でベンチに縛り付けるという謎のSMゴッコをしている子供達・・・。

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夜8時。

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晩ご飯・・・前の前菜( ;∀;)!
現在ラマダン中(イスラム教徒の断食月)なので、日が落ちるまで食事が出来ないのです。※ラマダンをやるやらないは人によります。
くそ~!何でキルギスこんなに日が長いのさ!!

何とか日が落ちた夜9時!

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ようやく晩ご飯登場!羊さんとジャガイモの炒めモノ?です。味付けは塩くらいだけど、新鮮なお肉はやっぱり美味しい。ありがとう、羊さん!

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その後、恐らくサリタシュ一のチャラ男に絡まれたり、何やかんやで11時くらい?もっと?になっていたので、今夜はここで寝るものだと思っていたら、始めの家に戻るとのこと。
夜中の冷たい空気をトラックの荷台で浴びつつ、帰宅、爆睡!

 

サリタシュ出発の朝。

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宿のお母さんとその子供と。

さぁ、いよいよタジキスタンの国境へと向かいますよ~!

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その後過酷な運命が待ち受けることを、この時の2人はまだ知らない・・・。

今回の記事のしょうきさんの動画はこちら♪今回は2本立て!↓

しょうきさんの記事:http://yokoseka.com/?p=2273

後々見返すとマジでこいつチャラいな笑。まぁ悪い人ではないけど次々に少女達の口唇を奪ってたよ・・・(;´∀`)

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