ファンタスティックに♡マースレー

マースレー夜景イラン

ラーヒージャーンを後にし、ラシュトを経由し、マースレーという町へ。。。
行こうとしたのだけど。
え~っと・・・

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一体私はどこにいるのか!?(゚∀゚;)

この写真の右手前の女性。ラシュトで乗り換えようとした時に会って私がマースレーに行きたいということを知り、「ついて来なさい♪」という感じでシェアタクシーに乗り換えた、までは良かった。その後乗り換えたタクシーで降ろされた場所から歩き、着いた所はなぜか彼女の職場だった。

彼女の名前は「ボサミ」。英語があまり通じず、彼女が「Job」と言っていたんだけど、それは「職場に来ない?」という意味だったらしい。私は「あぁ、今から仕事ね」みたいな感じでうなずいていたらそれが「行きたい」ということに捉えられていたらしく。まぁマースレーまではそう遠くないしいいか、としばらく居座ることに。

職場にいたもう一人の女性が英語を話せて、あと2時間くらいしたらボサミがあなたをマースレーに連れて行く、と言う。スマホが無いからどうせ自分が今どこにいるかも分からないので、そうしてもらうしかない(;´∀`) ヒマだけどWIFIも使ってOKとのことだったのでチャイとナンを頂きながらだらだらと過ごした。

車のエンジンオイルの会社らしい。ボサミは経理担当。

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出発前は仕事そっちのけでみんなに写真を撮られた。

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こんなツーリストっぽくない格好で申し訳ない。
女性陣に「何で黒いヒジャブ(頭にかぶるやつ)被ってんの?スカーフにしなさいよ」とツッこまれる。イコール「あなたそれダサいわよ」という感じだったが、このお陰か私はイランでは痴漢に遭っていない。痴漢にあいそうな場所では前髪も中に入れて目の下までヒジャブで隠し、リュックはおしりまで下げて靴下もはく。更に常に早歩き・・・暑いし疲れるわ;

しかもてっきりマースレー行きのタクシー乗り場まで連れて行ってくれるのかと思いきや、結局マースレーまで一緒に来てくれた。さすがにそれはいいと言ったけど今イチ伝わらず;まぁいいか。

マースレーは山間にある小さな村で、山の斜面に沿って家が建っている。
そしてそれぞれの家の屋根が繋がっていて、その上を歩けるようになっている、ちょっと変わった村。
本当は他のブロガーさんの記事で見た同じように屋根の上を歩ける「サルアガサイエット」という村に行きたかったのだけど、そこへ行くのはエスファハーンから・・・というのを私はエスファハーンからテヘランに戻ってから知ったので(テヘランからだと勘違いしていた)泣く泣く諦めたのだった。

マースレーは村というからもっと小さく静かだと思っていたけれど、イランでは人気の観光地らしく、人も車も多かった。山に沿って段々畑のように建てられた黄色い家の中には、お土産屋さんや観光客向けのカフェなんかも沢山あって凄く賑わっている。完全に観光地化されているものの、ちゃんと自然も残されているし、何よりこういった楽しい雰囲気がする場所は私は嫌いでは無い。ほとんどが家族連れでみんな楽しそう♪

旅を始めた当初は「人の行かない所に行ってこそ旅だ」なんて思ってたけれど、人には人それぞれの旅があって、今は観光地だろうが秘境だろうがそんなこと関係無く「自分の行きたいところへ行くことこそが旅だ」と思えるようになった。これが大人になるということか笑。だって私はパプアニューギニアも好きだけど、バリ島もシンガポールも好きだもの!( ゚∀゚)o彡° メジャーな場所はメジャーになるなりの理由があるのだ。

ボサミと2人で宿を探すも、現在イラン人のホリデーシーズンにあたる今、高地にあって涼しいこの場所はどの宿も満室だった。ボサミがお土産屋さんの男性にどこかに安い宿が無いか聞いてくれ、ようやくチェックイン。80万リアル(約23ドル)と高かったものの他に選択肢も無いので仕方が無い。

宿で少し休んで2人で歩く。
「屋根の上を歩ける場所ってどこだろう?」と思っていると、屋根の上は全てコンクリートで固められ、ほぼ道路のようになっていていたので、気づかない内に屋根の上を歩いていた。

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残念ながら小雨が降っていて天気は良く無かった。プラス高地ということもあり、薄手の長袖では少し寒く、夜には更にもう1枚長袖を着ていた。

古い建物が多いけど、いい感じに使われてお土産屋さんやレストランになっている。

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屋根の上を歩く人

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天気が良ければもっと綺麗に撮れただろうけど;

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路地とボサミ。

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彼女はいろんな場所で自撮りをしていた。

ボサミ指示のもと写真を撮られる私。

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格好も何もかも微妙・・・(;´∀`)

ボサミが撮った写真。

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だれ・・・その人・・・?
(通りがかった見知らぬ男性。)

そうこうしている内に、こんな場所でインドで一緒にマザーハウスのボランティアをしたRちゃんに再会!
Rちゃんは日帰りだけど、「Jさんにもさっき偶然会ったよ!宿がどこも満室で困ってたよ~」とのこと。Jさんもまたウズベキスタンで会ってテヘランの宿で再会した日本人男性。私がチェックインした部屋をシェアすれば宿代も安くなる!ということで、ここでボサミとはお別れしてJさんを捜索することに。ボサミ、わざわざここまで来てくれてほんとにありがとう(;´∀`)

この入り組んだ場所で果たしてJさんを見つけられるのかと思いきや、結構アッサリ発見出来た。Rちゃんとお別れしてJさんと2人で宿へ行き、もう1人同じ部屋にチェックインしたいとオーナーらしきお母さんに告げると、お母さんが英語が出来る人を連れて来て、その人が言う。

「この男性はあなたの友達なの?」

「うん。そうだよ。」

「それは問題よ。彼は泊まれないわ。」

「えっ!?何で!?」

「結婚してないからよ。旦那じゃないんでしょ?」

・・・すっかり忘れていたけれど、イランでは宗教上、結婚前の男女は一緒の部屋で寝ることが出来ない。外国人がよく泊まるゲストハウスやホテル等では問題無いけれど、ここは一応「村」。しかもホテル名の看板も無く、家の人の空いている部屋に泊まっているようなほぼ民泊のような宿だ。

「あっ間違えた!旦那です旦那!」

というわけで、見事に偽造夫婦が完成。
かなり厳しい切り返しだったのにも関わらず「それなら・・・」という感じで何とかOKが出た。お母さんは不服そうだったけど;イランの宿ではパスポートを預けなければいけないので、パスポートは?と言われたものの何となく話を反らせて運良く免れた。(当然名字が違うので)宿泊費も結局1部屋料金で、半額になったので良かった!

宿の部屋は2部屋しか無いようで、隣りの広い部屋にはイラン人家族が泊まっていたのだけど、夜も朝もフルーツやご飯を分け与えてくれて非常に助かった。イランではよくお土産屋さんに蜂蜜が売っているんだけど、この家族に朝食でナンにつけてもらった蜂蜜はすごく美味しかった。メロンもやっぱりシャリシャリしてて美味しい♪

チャイハネでご飯。

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よく分からんスープで、始めは「結構美味しいやん!」となったものの、すぐに「やっぱ無理やわ・・・」ってなった。特に緑の方・・・。白い方は酸っぱいミルクみたいなのでまだ食べれる。けどこの上にかかってる緑のペーストがまた苦手。中央アジアからずっとよくスープの上に乗ってる香草(セージ?)のペーストだと思う。
水タバコもある。テヘランの宿でちょっと吸わせてもらったけど、タバコみたいに煙っぽくなくていい甘い香りがして結構良かった。(色んなフレーバーがある。)まぁタバコ吸えんのやけど。

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夜になるにつれ更に雨足が・・・。

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まぁこの霧に包まれた感じも嫌いでは無い。

Jさんは写真を本格的に撮っていたので、ここで使わせて頂きます♪ 使用許可は頂きましたが、販売もしているとのことなので一応透かしを入れておきますねー。

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夜のマースレーがまた幻想的で綺麗だった。

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この写真すごく好き!私はこういう風景写真の場合、「いかにも加工しました!」というようなやたら彩度の高い写真はあまり好きではないんだけど、Jさんは「なるべく実際見た景色に近づけるためにちょっと手を加える」と言っていて、正にこれはそういう写真。こういう写真を見ると私もいい写真撮りたいな~って思う。今はメインカメラがほぼ壊れて画質の良くない防水カメラがほぼメインとなっているだけに。日本帰ったらすぐさまカメラ買おう・・・。

サルアガサイエットに行ってたら多分行かなかったマースレー。
行って良かった!
霧のマースレーもいいけど、次行くなら晴れてる時に行きたいな~。

 

ラーヒージャーンからマースレーへの行き方

※現地人に付いて行ったため、乗り換え場所などの情報があやふやです;
①ラーヒージャーンからラシュト
シェアタクシー 約30分 1人25,000リアル
②ラシュトからフーマン
シェアタクシー 約40分 1人14,000リアル
③フーマンからマースレー
シェアタクシー 約40分 1人4万リアル

 

マースレーからラシュトへの行き方(帰り)

↓フーマン行きバス
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①マースレー15:45発~フーマン16:35着
バス 約50分 2万リアル
※バスは定員集まり次第出発なので、1時間半待った。
②フーマン16:45発~ラシュト17:15着
シェアタクシー 約30分 1人2万5千リアル
※ラシュト行きのシェアタクシーが集まっているロータリーまで数分歩く。
③ラシュト17:18発~ラシュトバスターミナル17:30着
タクシー 約12分 1人4万リアル

 

マースレーの安宿

暑い時期は観光客が多いため、安宿はほぼ満室。山の中腹辺りにお土産屋さんやカフェが密集している目抜き通りのような場所があり、そこでたまに宿の客引きがいる。お土産屋さんに聞いてみると斡旋してくれるかも。
目抜き通りから上へ行くと民泊のような宿があるので、自力で探すなら上の方へ。

「泊まった宿」

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宿の写真を撮り忘れていたので手がかりはこれだけ。宿に貼ってあった紙だけど、これが宿の名前なのかも分からない。お土産屋さんで紹介してもらい、目抜き通りから更に上へ登ったところにあった完全に宿とは分からない普通の家。ただこの辺を歩いていると「宿探しているの?」と他にも声がかかったので、民泊出来る所は結構あるのかもしれない。
1部屋:80万リアル(1人でも2人でも)
WIFI:当然無し
ホットシャワー、冷蔵庫、小さいキッチン付き
※部屋は狭く、布団を2つ敷くといっぱい、という感じ。キッチン付きなので持参したコーヒーや紅茶を飲めるのが良かった。

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