もぅヒッチハイクが楽しいと思える年齢では無いということ。(ゴリス)

エレバンからマルシュで南下し、「ゴリス」という町へ。
到着時間が結構早かったのでそのまま「タテブ修道院」へ行くことに。ゴリスは宿代が高いのであまり長居したくなかったので。
宿の人に行き方を聞くと「ヒッチハイクで簡単に行けるわよ!」と言う。
ゴリスからこの修道院までは一応バスがあるものの、毎週月曜と金曜の15時発のみ。私が着いたのはちょうど月曜日だったので、一応バスも確認しておこうとその辺の人に「ゴリス、マルシュルートカ」と聞いてバス乗り場は分かったものの、15時発であるにはあるけど、到着は17時とのこと。
結局バスを諦めてヒッチハイクをすることにしたが、ヒッチハイクポイントが分からないので、再度その辺の人に聞くとそのポイントまで連れて行ってくれた。結構遠かったのに、子供も一緒に歩いてくれてアイスまで奢ってくれた。英語が少しだけ話せるその男性は「この町はいい所だけど、仕事が無いんだよね・・・」とボヤいていた。「奇岩のある風景」で有名なゴリス。少し高所なのか気候も涼しいし、町はきちんと整備されていて観光地化しようという雰囲気はあるのだけれど、随分と静かだった。もっと賑わってもおかしくないけど、見所が岩と修道院くらいだからかなぁ。
車通りが全然無い山の入口のような場所でヒッチハイクを開始。
(後で宿の人に聞くともっと車が通る場所があったらしい)
1人だし最初は車を選んでたものの、あまりの車の少なさに最終的には通る車全てに手を挙げ、何とか女性1人男性1人乗った車が停まってくれた。が、その車はタテブ修道院手前の町までだったので、そこからまたヒッチ。
男性ドライバー1人の車が停まったものの、すぐさま「◯ックス」と口にしやがったので無視。
その後歩きながらヒッチをするも、しばらく捕まらずようやくファミリカーが停まってくれて無事修道院行きのロープーウェイで下車。でもまぁ町からここまで約1時間だったので、バスを待つよりかは良かったかも。
ロープーウェイは平日でも時間帯によっては1時間待ちとかになるらしいけど、私がここに着いたのは15時だったので、すんなりと次の便で乗ることが出来た。
チケットは片道ずつ買うよりも往復で買う方が安いけど、帰りはまたヒッチハイクして浮かすことにした。往復ヒッチハイクも出来るけど、このロープーウェイは「世界一長い」らしいので片道は乗ってみたかったのである。
ロープーウェイ運行時間
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料金 片道3,500ドラム、往復5,000ドラム
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ロープーウェイの中では英語のアナウンスも流れていて、しっかりと「世界一長いロープーウェイ」と言っていた。ほんまかいな。
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後でググッてみると「最長」と謳っているロープーウェイ(ゴンドラ)は沢山あった。「かつて」最長だったのかもしれない。
タテブ修道院
入場無料
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この修道院は、ほんとに山の中にぽつんとある。
そんな「山の中にぽつんとありますよ」という感じで写真を撮れる場所が近くにあるのだけど、ここまでで結構疲れていたので、再度ヒッチする気力が無く断念。(修道院からも見える場所にありかなり近いので、ヒッチハイクは難しくないと思う。到着時間がもっと早ければやってたかなー。)
こういう感じ↓
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世界一周写真館
内部は重厚な石造りで荘厳な雰囲気。
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修道院の周りには居住空間のような建物がくっついていて、そこがまた迷路のようになっていて面白い。
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パプワ君であったなーこういう扉。
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ハチュカル。
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ハチュカルとは、アルメニア正教独特の十字架石碑でハチュは十字架、カルは石を意味する。アルメニアの教会には大体どこかにこれがある。
帰りもファミリーカーを捕まえて乗車するも、彼等はロープーウェイまでも行かず途中にあるホテルまでだった。降りた場所から少し歩くと、観光客が集まっている場所があったので付いて行くと、川の水が溜まったような場所でみんな水遊びをしていた。
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あんまりきれいな水じゃないけど、この日は暑かったので気持ちよさそう。私も水着を持っていれば泳いだかもしれない。
ここから更に歩きながらヒッチハイク。停まってくれたのは老夫婦で、エレバンまで帰るところということで、ゴリスとの分岐点で降ろしてくれた。
なぁ~んにも無いところをてくてくてく。。。
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徐々に日が落ちてきて、畑が黄色に染まっていく。
この後停まってくれたのはおじさま3人グループ。
何だかみんな陽気な原因は、ペットボトルに入った「アルメニアウォッカ」だった。アルメニア産のこのウォッカは、リダの家に泊まっていた時同じく宿泊者のジョージア人が少しくれたけどかなり度数がキツかった。(しかしこの後「ホテル」と言ってくる始末。ウオッカ1杯で行けると思われるのが腹ただしい。まぁビールも何杯かもらったけど;)
キツいウォッカを少しだけ頂き、更に「今日バーベキューしたんだ」と、その時余ったらしい焼いた牛肉をナンに挟んでくれた。肉は既に冷めて固かったけど、昼ごはんも食べずに観光していたので非常に助かった。自分の手のひらよりも大きな骨付き肉をがぶりがぶりと完食。
おじさま達はちょうどゴリスの家に帰るところだったため、この車でようやくゴリスまで帰ることが出来た。
行きは2台、帰りは3台の車を乗り継いでのヒッチハイクだった。
私は車が停まっても男性1人や若い男性のみのグループは避けたせいもあって、何か非常に疲れた。これならタクシーをチャーターした方が良かったかなぁ~と少し思った。タクシーの相場は情報によると往復で1台1万~1万5千ドラム(2、3千円)なので、人数がいれば安くいける。現地人に聞くとゴリスから片道4,000ドラムと言っていたので、待ち時間も入れるとまぁそんなものだろう。←ロープーウェイまでの往復ならもっと安い。
ゴリスの町は翌日散策しようと思っていたけど、それ程大きな町でも無さそうだったのでそのまま観光続行。
ニョキニョキとした奇岩がある風景がこの町の特徴。
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イランのキャンドバーン村にも似ているけど、あそこほど観光地化されていない。
適当に岩のある方へ歩いて行くと、ちょうど岩の下にある家のおじさんが「こっちからいい写真が撮れる」という感じで手招きしてきた。この手の勧誘は大体痴漢されるか、チップを要求されるというのは分かっていたけれど、まぁこのおじさんなら倒せそう気をつければ大丈夫そうだったので付いていってみることに。
おじさんの家の庭を通ると、小学高学年くらいの娘さんが野菜に水をやっていた。
おじさんと一定の距離を保ちながらどんどん上の方へ登って行くと、岩の先端が見え、その岩には扉があった。
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扉を開くとベットが1台ある小さな部屋。
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英語が通じないため、今も使っているのかはよく分からなかったけど埃っぽい感じが無かったので使っているのかも。ここで予想通りおじさんがベッドに座れと手招きするので無視。






おじさんの寝室となっている?岩の先端。


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反対側の岩壁にはいくつもの四角い穴があり、かつてそこで人が住んでいたような形跡がある。
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観望がいいわけでは無かったけど、岩の中に入れるという結構貴重な体験が出来た。
来た道を戻り、帰ろうとするとおじさんが
「ノー、テル?」
と言う。「No Tel」? 電話番号が聞きたいのかと思い、「電話持って無い」と言うも、「ん?」という顔をされる。何度も聞き返していると
「モーテル」
と言っていた。「アンタ、結婚して子供もおるやん!」と言うと、
「ノー・プロブレム!(問題無いよ!)」
・・・だからっ!!!(# ゚Д゚)
また出たノー・プロブレム。ほんとなぜ英語が出来ないのにこの言葉だけは言えるのか。もちろん無視。何も言わなければチップくらいあげてもいいと思ったのに。
しかしこの国◯ックス◯ックスうるさいわ!・・・まぁアルメニアに限ったことでも無いのだけれども。
ちなみにこの家の近くに同じく「こっちにいい写真スポットあるよ」と言ってくる男の子
がいる。私はこの男の子は無視したが、別の日本人女性はこの子に付いていって痴漢されたらしいので一人旅の女性陣はお気をつけを。
その後も別の場所を少しぶらぶらしたけど、日が落ちたので大した写真も撮れず。
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多分もっといい写真スポットはあるのだと思う。
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帰り道で鶏に囲まれたおじさんに遭遇。
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いい味出てるなぁ・・・。
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子供達も寄ってきた。おじさんの胸毛がワイルド。
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コーカサスの田舎ではこの手の車をよく見かける。ボロいけどもちろん現役。
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宿に戻ると宿の人が「タテブ行った?」と聞いてきた。
「行って来たけど、ヒッチハイクは疲れたよー」
「でもいい経験になったでしょ?」
「いや、疲れた。タクシーにすれば良かった。←正直」
もぅ「ヒッチハイクっていい出会いがあって楽しい!」という年齢では無い。お金があるなら楽な方を選びたい。
しかしこのやりとりのせいなのか宿泊客が私1人だったからか、晩ご飯にスープがあるから食べなさい、と言われた。私のお腹はスープだけじゃ足りないだろうからインスタントヌードルも作ろうとしていると「スープがあるから大丈夫よ」と言う。
結局スープは鍋いっぱいに作られていておかわり自由だったので遠慮無くおかわりして頂いた。
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野菜もたっぷりで、小さい花型のかわいいマカロニも入っていた。ミネストローネっぽくて美味しいー。ありがたいー。
ゴリスの後は・・・勘のいい方はお気づきかもですが、例のあの国です!
_|\○_ヒャッ ε=\_○ノ ホーウ!!

エレバンからゴリスへの行き方

エレバン駅の地下道を通って駅裏のバスターミナルへ。
朝7時発という情報だったので6時半に行くもマルシュは1台も無かった。6:45にマルシュが来て、結局出発したのは7:45。
キリキアバスターミナルからも出ているらしい。
マルシュルートカ 約4時間 3,500ドラム
※何も言ってなかったけど「ホテルゴリス」近くで降ろしてくれた。

ゴリスの安宿

「Hostel Goris(ホステルゴリス)」
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ドミトリー:4,000ドラム(朝食+1,000ドラム)
WIFI:あり(速度普通。ドミ部屋不可。)
行き方:「ホテルゴリス」のすぐ隣り。ホテルゴリスは有名なのでその辺の人に聞けばOK。
ホットシャワー(出が悪い)、キッチン(ガス切れで使えず)、部屋きれい
(2016.8.15~1泊)

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