スターリンの故郷「ゴリ」へ。

ここからしばらく日本人男性Yさんとの2人旅。基本的には1人旅の方が好きなものの、私は旅中にケガをするという前科持ちなので;治安が怪しいところにはなるべく誰かと行くように心がけている。なるべくね。。。
Yさんについては前の記事でもちらっと紹介したとおり「行ってない国に行く穴埋め旅」をしている方。ジョージアとロシア間にある未承認国家「アブハジア」に一緒に行く予定で、その話をしている時に更に同じくジョージアにあるもう1つの未承認国家「南オセチア」にもアタックしてみよう!という流れになったのだ。
しかしこの南オセチア。
2007年までは普通に行けるという情報があったものの、2008年に「南オセチア紛争」があって以来ぱったりと情報が出てこない。(これにはアブハジアも絡んでいるが、現在アブハジアに行けるという情報は普通にあった)果たして南オセチアは今は行けるのか、とりあえずそこへ行く起点の町「ゴリ」に行って情報収集をし、無理なら諦めようということに。
結果。
ゴリで宿の人、インフォメーションの人、バスターミナルの係員、色んな人に聞いた結果、危険とかどうこうよりも今は地元の人も行けなくなっているという。南オセチア行きの交通手段も無いということでアッサリ諦めた。(特にこれが見たいというものも無かったので、2人ともそこまで本気ではない)
そんなわけでゴリの観光。。。の前に腹ごしらえ。
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安そうなロカンタ(食堂)を探しまわって入ったらスープしかなかったけどとりあえず注文。左はジョージアでメジャーな「オーストリ」という牛肉を煮込んだスープ。オーストリは店によって油っこかったりもするけど、それ程外れは無い。右は牛?の足?をミルクだかヨーグルトだかで煮込んだスープ。これはめちゃくちゃ臭みがあって私は一口しか飲めなかった。コラーゲンたっぷりで食べたいのは山々だったけど・・・;
2人で11ラリ(約470円)。
このくっさいスープ、店のおばちゃんは「チャチャと一緒に食べるのよ!」と言っていた。
チャチャというのはワインを絞った後のぶどうから作られる蒸留酒で、かなり歴史のあるお酒らしい。しかし別名「ジョージアンウォッカ」と呼ばれるだけあってかなり度数が高い!家庭でも作られていて以前宿でちょっと貰ったけど、これ原液で何杯も飲むジョージア人って。。。
歩いているとずっと砦のようなものが見えるけど、結局行かなかった。
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小さな教会。(中には入れなかった)
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・・・にいた猫さん。
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はわわわわ・・・(*´Д`)
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教会近くにあった銅像は崩れたのかな?と思って近くへ行ってよく見ると「あえて」顔や腕が作られていなかった。戦争系の銅像かな。
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教会の向かいにあったもう1つの教会。
●Virgin Mary Cathedral
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キリスト教会のイメージって「三角屋根」だけど、ここの屋根はイスラム寺院のように丸い。ジョージアも「ジョージア(グルジア)正教」というのがあるからまた違う宗派なのかも。インフォで貰った資料によると1806年から1810年に建てられた大聖堂。今から約100年前地震によって大きなダメージを受け、現在あるのは建てなおされたものらしい。
しかしこの教会、なぜかめちゃくちゃ混んでいた。
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正面にだけ聖画がある。木組みもあったし、今描いてる最中?
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外に出ると足にも羽が生えた鳩?鳥がいた。
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ほんと海外にいると日本で見ない変な生き物いっぱい見るなぁ~。
そしてこの「ゴリ」という町はスターリンの故郷としても有名。
ゴリの町の中心にもかつてはスターリン像があったが、彼の故郷にも関わらず、現在は撤去されその台座すら残っていない。長年スターリン像を追い続けているYさんは「ここにスターリンさんがいたのに!」と嘆いていた。(旧ソ連圏だった国にあるスターリン像はどんどん撤去されている。=スターリンは黒歴史も多いので)
ただ町中のお土産屋さんには必ずスターリングッズが売っている。
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これはスーパーにあったマッチ。
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歴史にも詳しくなく、スターリンにこれっぽっちも興味が無い私だったけど、Yさんがスターリンスターリン言うせいで感化されてとりあえずここにあるスターリン博物館には行っておきたい!となってしまっていた。
●スターリン博物館(State Museum of Joseph Stalin
入場料:10ラリ(約430円)
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博物館前にあるスターリン像。
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この裏にあるのはスターリンの生家なのでお見逃しなく。
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博物館の中はスターリンの生前の写真がずらっと並ぶ。英語表記も無いのでサッパリ分からず。もちろん黒歴史は紹介されず、スターリンの若い頃からソ連指導者に至るまでの写真が展示されている。そもそもそれ程興味が無かった分特に面白くはなかった。(スターリンについての博物館なんて他に無さそうなので、好きな人には生唾ものかもしれない)
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とにかくスターリン像も多い。
ちょっと若いスターリン。
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もっと若いスターリン。
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もっともっと若いスターリン。
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そして博物館奥の部屋には・・・
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スターリンのデスマスク!
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これは何か「おぉー・・・」と思った。意外と顔小さいなー。
※デスマスク・・・石膏などで死者の顔を型どったもの。
次回はゴリから行ける観光場所。

トビリシからゴリへの行き方

①中心部~ディドべバスターミナルへ。
メトロ「Didube」駅を出てすぐ。ゴリ行きは右手奥のほう。
②トビリシ 10:30発~ゴリ 11:30着
マルシュルートカ 約1時間 3ラリ
※マルシュは無いと嘘をつくタクシードライバー多し。終点のバスターミナルまで行かずGPSで宿近くで下車。

ゴリの安宿



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「Guest House Sweet Home」
住所:Gela TuTarauli St #13, 13 Gela Tutarauli St, Gori ←住所重要
電話番号:+995 551 11 92 33
ツイン:1部屋30ラリ(Booking.comで予約)
WIFI:あり。部屋可。速度普通。
設備:共同ホットシャワー、キッチン、洗濯機(無料)
場所:スターリン博物館から徒歩数分。看板などは無いので番地で探す。バスターミナルから徒歩約20分。バスターミナルは川近くの「Gori Public Service Hall」があるところ。
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※家族経営の宿で2階がオーナーの家。始めかなり夫婦喧嘩していて焦ったけどとりあえず私達には親切だった。旦那さんの方が英語が通じる。宿の見かけはボロいが部屋は清潔。近くに大きめのスーパーやパン屋もある。
(2016.8.27~1泊)

コメント

  1. スターリンに興味がある人間にとっては、この博物館は生つばものですね。
    そこで、またまたお願いがあるのですが、前にブログでスターリンについて書きました。
    写真がウィキペディアのものしかなかったので、よろしかったら、この記事のものを使わせてもらえないでしょうか?
    都合が悪かったら、もちろんけっこうです。
    では、引き続き良い旅を!

  2. >ここんとうざいさん より:

    こんにちは!
    私はスターリンについて全然詳しくないですが、意外とファン?もいるらしいですね。
    写真、どうぞご自由にお使い下さい♪
    しほ

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