アブハジアから再びジョージア・ズグディディに戻ってきた。
ズグディディでは泊まらず、そのままメスティア行きのマルシュルートカに飛び乗る。
ズグディディのインフォのお姉さんによると、メスティア行きの最終マルシュは15時。私達が着いたのは15時5分前だったので本当にギリギリ・・・というか、国境からのマルシュ車内から「メスティア」と書いたマルシュをたまたまYさんが見つけたから、そこで降ろしてもらった。
高い塔が乱立するメスティアの町並み
メスティアは「スヴァネティ地方」にある、山に囲まれた小さな村。
ズグディディからはマルシュで3時間半くらいだったけど、そのほとんどがぐねぐねカーブの山道だった。
村の中心に公園があり、その周りのマルシュ乗り場やインフォメーションセンターが固まってある。
かなり目印になる右の建物は警察署。ここの警察官、絶対ヒマだと思うんだけど・・・。
広場にある変な像。
左がジョージア国旗、右が欧州旗。※ジョージアはEUに加盟していません。
ジョージアはヨーロッパに入るものの、やっぱりまだ私のイメージするヨーロッパとは違う。
ただこの村は観光客が多いので、道路もきれいに整備されていてロッジ風のきれいな宿やレストラン・カフェも沢山ある。
村のメイン通り↓ 晴れた日は遠くの山脈もきれいに見えて、歩いているだけでもすごく景色がいい。
そしてこの小さな村に観光客が多い理由はこれ。
中心街から少し歩くと山の斜面ににょきにょきと出現するこの石造りの高い塔。
これは別名「復讐の塔」と言われている。
この地方では昔「家族の一員が危害を加えられたら、必ず復讐せよ」という恐ろしい慣習があったのだ。
復讐される可能性がある際に、一家全員立てこもるためにこの塔が造られたとか。というか、こんな塔造る気力あるならそもそも悪いことしなければいいのに・・・と思ってしまうのだけど。
ともあれ、この地方はこういった建造物・自然を含めて「上スヴァネティ」として世界文化遺産に登録されている。
中心部から20分も歩けばこんな風景。
村の中心には川が流れていて、遠くには雪の残る山脈が見える。自然と融合した景観というのがまたいい。塔の景観以外にもトレッキングスポットが沢山あり、欧米人はガチ装備な人が多く、むしろそっちがメインという感じだった。
私が行った時期は小さな白い花が沢山咲いていた。カモミールかな?
メスティアでホームステイ気分「ナジの家」
泊まった宿にも塔がくっついている。(閉じられて中は入れなかったけど、シャワールームが半分塔の中w)
そう、この宿は「ナジの家」。
クタイシで「スリコの家」に泊まった人は、ここの宿を紹介される・・・という何だかロープレのイベントみたいな流れ。私はスリコの家に泊まってないので、ここではどうしてもナジの家に泊まりたかった。
※ちなみにズグディディからのマルシュルートカは宿を決めてないと言うと「ニノの家」で降ろされた。安い部屋が埋まっていたのか、新築の棟に案内され、1部屋50ラリと言われたので断念。ホームステイというより完全ゲストハウス。普通にきれいな宿に泊まりたい人はいいと思う。
ナジの家の場所が今イチ分からなかったため、到着が遅かった初日はBooking.comで調べておいた宿にチェックインし、翌日移動。
インフォメーション近くで聞きこみを開始し、たまたま近くの商店で聞くと何とその商店がナジさん経営の店で、ナジさん本人がいた。何て運がいいんだ私。
夕食付きのナジの家のご飯はやっぱり美味しかった。ジョージアの家庭料理が堪能できる!
上の料理はナジさんが作ったものだけど、ナジさんは現在商店を経営しているので、食事時間を早く設定(7時くらい)すると娘のマイコさんが作ってくれる。どちらの料理も美味しいけど、ナジさんがいる時はどんどんワインを勧めてくる。
何なら朝からグラス1杯のワインを出される。出されるので当然飲む笑。
Yさんは下戸なので、その分私が飲む(゚∀゚)
甘口で飲みやすいな~と気づけばデキャンタ波々を飲みきっていたので、多分度数も低いんだろうと思っていると、翌日ワインを水で割っているのを見てしまった。やはりw
ちなみにジョージアワインは和食と一緒にユネスコ無形文化遺産に登録されている。
部屋を出てすぐ、早朝に見える景色が最高にいい。
標高が高いため、朝は雲が下まで残っていることも。それもまた幻想的ですてき。
ナジさんの孫にカメラを渡したら遊びがてらになかなかいい写真を撮ってくれた。↓撮影者(女の子)のお兄ちゃん。
↓遊びに来た近所の女の子。2人よりちょっと年上で、恥ずかしがってずっと顔を隠していた。
メスティアは本来3泊で考えていたのだけど、もう少しいたいと思ったのでナジさんの家は2泊で移動。(出来ればここでずっと泊まりたいけど夕食付きの分他の宿より高いので;)
次に泊まった宿はきれいだったけど、翌日オーバーブッキングで部屋を移動させられた。(値切ったので文句は言えない;)移動した部屋が普通にそこの家族が使っていた部屋だったので、これこそホースムテイだな・・・と思っていたら、本当に部屋がそこしか無くて一家は別の家に泊まりに行ってしまったため、家にはおばあちゃんと私の2人だけだった笑。
ズグディディからメスティアへの行き方
ズグディディ 15:05発~メスティア 18:30着
マルシュルートカ 約3時間25分 20ラリ
メスティアの安宿
私が行った時期、大通り沿いの安めの宿は大体シングル20ラリまでは普通に下がるし、結構きれいな宿も多い。共用キッチンがある宿はほぼ無い。
安食堂は無く、観光客向けの高いレストランしか無いので朝夕食付きのナジの家の方を考えるのも充分あり。自炊出来れば安くすむけど、レストランでは1食10ラリ以上すると思っていた方がいい。
メスティアは停電が多かった。
「Sweetnight」
住所:Nivi Jafaridze st,4.
ツイン:1部屋30ラリ(Booking.comで予約可能)
WIFI:あり(部屋によって使えない。停電で使えず)
設備:共同ホットシャワー、キッチン(一応使わせてくれたけど、普通に人の家を借りるのでかなりやりづらい。)
行き方:インフォのある中心部から大通りを東に歩くと左手に小さい看板あり。細道を進んだ左手。インフォから徒歩約5分。
※部屋はボロくて狭い。英語が出来ないおばあちゃんが寝る前にキメゼリフかのように「Sweet night!」と言うのがちょっと面白かった。
(2016.9.5~1泊)
「ナジの家」
ツイン:1人30ラリ(朝食、夕食、ワイン付)
WIFI:無し
設備:共同ホットシャワー、庭あり
行き方:インフォメーションセンター向かって左手の商店がナジさんの店。泊まりたいことを伝えると、息子さんの手が空いていれば車で乗せて行って貰える。インフォからは大通りを東に歩き、二又に分かれる所を左へ登って行く。その辺りから細道に入ってややこしいので人に聞くべし。徒歩約15分。
※部屋はボロくて狭い。景色がいい。朝食・夕食共にボリュームたっぷりで毎回食べきれなかった;
↓ナジさんの商店(バスチケットも取り扱っている)
(2016.9.6~2泊)
「QETEVAN NIGURIAN GH」
住所:Beqnu Khergiani st.10
シングル:15ラリ(←20ラリから交渉)
WIFI:あり(速度普通、部屋可)
設備:共同ホットシャワー、コーヒー・紅茶無料、庭あり
行き方:インフォから大通りを東に。二又に分かれる所を左に入って左手。塔が2つ並んでいる場所。徒歩約10分。
※部屋は広く、かなりきれい。ポットがあるのでお湯はいつでも沸かせる。英語はあまり通じない。
(2016.9.8~2泊)
コメント
壮大な自然と「復讐の塔」がマッチしていて、不思議な光景ですね。
それぞれの国に、いろんな歴史があるんだなあ、と実感。
前にお願いしたスターリンの写真ですが、下の記事で使わせてもらいました。
ありがとう!!
では、また見に来ますね。
「広島・長崎をこえる日本人の犠牲者、ソビエト連邦によるシベリア抑留」http://yukashikisekai.com/?p=8383
今までに見たことない光景で、歴史をふまえて面白かったです。
ブログ、勉強させて頂きました~!
しほ
こんにちは。
検索でたどり着きました。
6月に一週間ほどだけですがトビリシに行くのですが、比較的新しい記事でとても参考になります。得に無料のジョージアンダンスの情報は思わぬ喜び!渡航が楽しみです。
今後もゆっくりと世界を回ってくださいね。
こんにちは!コメントありがとうございます。
ジョージア行くんですね~羨ましい笑。
ジョージアンダンス、私が行った時は無料で毎日、と言われましたが時期的なものかよく分からないのでインフォメーションなどで確認して下さいね♪しかしあれはお金を払ってでも見る価値はあります!私が次回行って無料じゃなくても多分払って見ます笑。
トビリシでもどこかでやってそうですね。
あと、私は節約旅なのであまりレストランに行っていませんが、ジョージア料理も美味しいのでおすすめです。是非色々調べて食べてみて下さい(´∀`)
ではお気をつけて良い旅を!
しほ
ジョージアはEU加盟していませんよ。他の記事でも間違った内容が多いので、ちゃんと調べて記事を書くようにした方が良いと思います。
あらら!そうだったのですね!これは失礼致しました。
ご指摘ありがとうございます♪早速訂正しました。もしまた間違い等あればお知らせ頂ければ幸いです。いや、決して人任せではありませんよ~( ̄ー+ ̄;)キラリ
しほ