ジョージアに入ってからずっと気になっていたもの。
お土産屋さんで必ず見る変なポーズをとった男性のマグネット。
片膝を折り、左手をピンと伸ばし、ちょうど槍投げの選手が槍を投げる時のような。マグネットが欲しいというわけではなく、一体何のポーズをしているんだろうとお土産屋さんに聞くと「ジョージアンダンス」とのこと。
どっかで見れたらいいな~と思いつつ、アブハジアのことで頭がいっぱいですっかり忘れてたんだけど、バトゥミのインフォメーションセンターで聞くと、海沿いにある「COLONNADE(コロナーデ)」で、毎日見れるとのこと。やったー!しかも無料!
夕方7時からと言われて意気込んで6時半に行ったのに実際始まったのは7時半だった;
7時前でも観客はほとんど集まっていなかったので、本来7時半からだったのかも。
一緒に踊りたくなる!華麗なジョージアンダンス
出演者はもう会場に集まっていて、踊りを練習している人や、歌ってマイク調整している人がいた。
何だろうこのズタ袋・・・と思っていたら、ジョージアの伝統的な民族楽器だった!
袋に筒のようなものが付いていて、そこから息を吹き込み、袋を押したりしながら音を出す、何とも珍しい楽器で、耳はそれ程良くないので音は何と表現していいものか。とにかくズタ袋なんて思ってすみません、という感じでした(;´∀`)
日が落ちた7時半。
30分前までガラガラだった観客スペースは人でいっぱい!土曜の夜ということもあるかもだけど、早めに来て良かった。
構成はダンスと歌の交互に行われ、ダンスは回ごとに衣装も変わってすごく楽しい。
女性はみんなすごくきれい。同姓でも思わずぽ~っと見とれてしまう(ノ´∀`*) 民族衣装(多分)もドレスのようなものや、山岳民族っぽいのだったりと非常に見応えがある。
男性の衣装も変わるものの、下は毎回ぴっちりパンツ。なぜ?w
私がマグネットで見た変なポーズの踊りも早速出てきた。
コミカルで面白い!けど、大勢で演ると揃ってて迫力もある!
もう始まってすぐ私はジョージアンダンスの虜に。
楽しくてきれいでカッコイイ、そんな民俗芸能ってなかなか無いと思う。
もぅこのダンスを見ていると自分もマネして踊りたくなってしまう!
女性の踊りも少し変わっていて、歩く時に頭の位置が変わらない。それはもう机の上を転がるビー玉のように、滑るようにすーっと歩く・・・動く。
床の下に棒があって、誰かがこの人形を動かしているんじゃないかと思うくらい微動だにせず動く。なのに踊るときには、人形から人に変わったかのように滑らか。
歌は男性のみのコーラスのようなもの。
野太いバリトンボイスのみと思いきや、すごい高音パートの人もいる。
後で調べて分かったけど、これは「ポリフォニー(多声音楽)」といって、ジョージアのこのポリフォニーは2001年、ユネスコの無形文化遺産に登録されている。知らなかったなー。(ジョージアのワイン製法も無形文化遺産に登録されている。)
女性の衣装もほんとにステキ。
多分結婚式やお祭りなどそれぞれ違った踊りで、違った衣装があるのだと思う。
最後の方に男性の剣舞みたいなのもあるんだけど、これがまた凄かった。
時代劇の殺陣(たて)のように素早く剣を交わし、かつ踊る。剣は本物なのか、2本の剣が交わる度に小気味良い金属音と共に火花が散る。
か、かっこいい・・・。
ジョージア人、初めてかっこいいと思ったよ・・・ぴっちりパンツやけど。
大喝采の中、ショーが終了。
本当にこれをタダで見させてもらうなんてもぅ申し訳無さすら感じてしまう。ドネーションBOXがあったら絶対入れたのに!
編集してないけど;動画はこちら!↓
帰りに噴水前を通って帰る。
コロナーデ近くにあるこの噴水は、毎日夜に光のショーをやっている。
といっても音楽に合わせて噴水の高さが変わったりするだけで、わざわざ見に行く程でも無いけれど・・・。
ジョージアンダンスの興奮冷めやらぬ私は、もぅ完全に マネして踊るところを誰かに見て欲しくなってしまった。
ジョークが通じる人で、ドン引きされない人・・・そうだ!宿のあのお姉さんに「こんなんだったよー!」と見てもらおう!←バカ
泊まっていた宿で働いているそのお姉さんは、前に美味しいハチャプリの店の場所を教えてもらった人で、結構テンションが高く明るい人だったので、きっと冷めた目で見られないはず・・・と、意気揚々と頭の中でジョージアンダンスのシュミレーションをしながら宿に戻ったものの、、、
お姉さんはいなかった(TдT )
翌朝も見当たらなかったので、クリーナーの人にあのお姉さんは?と聞くと「ホリデー」とのこと。
ここはこのクリーナーのお姉さんに・・・と思ったものの、朝っぱらからそんなことをしてもさすがに冷めた目で見られそう、と勇気が出ず結局誰にもこの熱意を伝えられないままの不完全燃焼で終わってしまった。
今冷静に思うと、ほんとにやらなくて良かったと思う。
な、なんでうちこの時こんなにやりたくなったんやろ。
自分が怖い。
インフォメーションセンターのお姉さんは毎日やっていると言っていたので、翌日も見に行ったけどやっていなかった;日曜だったから?それともたまたまそういうイベント期間でそれが終わったのか結局ナゾのまま。もぅ一度見たかったなー。
ジョージアに行く方、ジョージアンダンスは絶対おすすめです!
ジブリ感あるバトゥミの廃墟「ペトラ要塞(PETRA FORTRESS)」
バトゥミ2日目はインフォメーションセンターにあったパンフレットを見て行きたくなった「ペトラ要塞(PETRA FORTRESS)」に。ペトラ遺跡と言えばヨルダンだけど、このペトラはどういう意味なんだろう?
要塞へはマルシュルートカ(ミニバス)で。バスターミナルに行く途中の道がずっとマーケットになっていた。きれいな町もいいけど、やっぱりこういう日常の風景を見れるとどこかホッとする。
インフォのお姉さんに「ペトラ要塞は、今はクローズ中だけど、行けば見れるわよ」と言われたけど、実際到着すると入り口に柵があって中に入れなくなっている。
外から何となくは見えるけど、要塞なので見えるのは高い壁だけ。見えるってこのこと?と思ってウロウロとその入口の裏に回ってみると、みんなが登って行ったような跡があり、同じく観光客と思われる人が迷いなくそこを登って行った。
え、お姉さん、こういうこと?(;´∀`)
とりあえずその現地人について登って行く。
中は当然整備されていなくて草ぼうぼうの廃墟で、かろうじて壁が残っている程度。
頂上に十字架。
上から見たところ。
一緒に登って来た人達は要塞よりも、黒海が望めるこの景色を見たかっただけみたい。
要塞は骨組みに草木が絡みついていて、結構ジブリっぽい。
ただこの要塞、パンフレットには全体が見れる写真が載っていて、どうにかそのポイントに行こうと向かいにある丘を登ってみたのだけど、頂上は住宅マンションが立ち並ぶだけで要塞の姿は見えなかった。多分マンションの屋上とかから撮ったのかな?
途中の道から見えるこの辺りが限界だった。
↓私が見たかったパンフレットの景色。
【PETRA FORTRESS(ペトラ要塞)への行き方】
バトゥミから17km離れた「Tsikhis dziri村」にある。
「Catholic Church」近くにあるバトゥミのバスステーションから「Kobuleti(コブレティ)」行きのマルシュ。コブレティ行きのマルシュはバスターミナルの線路側入口に入ってすぐ右手。本数多め。約30分、1.5ラリ。
途中下車なので、写真等を見せてそこで降ろしてもらうように伝えておくこと。道なり左側に一応看板あり。
ジョージア最後の豪遊で残金がギリギリに
ジョージアご飯も食べ納め。
オーストリ(ビーフシチューみたいなの)と、たらのフリッター。このフリッターがまた港町なだけあるせいか美味しかった!
上の赤いソースをかけて食べるんだけど、ジョージアでよく出されるこのソース、果物が入ってて甘酸っぱくて美味しいのです。多分ベリー系なんだと思うけど、いちじく?と思う時や梅?と思う時もあるので、いろんなソースがあるのかも。
更にジョージア通貨がそこそこ残っていたので、ここはカフェでも・・・と行ったんだけど。
20ラリ(約900円)くらいあるから豪遊できるわー!と調子に乗って、上のケーキセット+更にジュースを頼んだんだけど、まさかの合計19.4ラリ。
まぁ900円で豪遊出来ると思う私も私やけど、さすがバトゥミ・・・やられた!
というワケで、この時点で残金2ラリ。約90円。
何回数えても当然サイフの中身は増えるわけでもなく2ラリしかない。
アブハジアの時と同様、うっかり身ぐるみ全部剥がされた気分。
翌日トルコへ向かうのに、インフォのお姉さんは「1ラリ」で行けると言っていたけど、それ以上だったらアウトだな~;
翌朝。
バトゥミの朝は遅い。
陽が登りきってもしんとしていて、納豆が糸を引くようにねば~っと起きる。
9時を過ぎても店は閉まっていて、大通りに出るまで人通りはほとんど無い。
ネコさんもこの通り。
何て気持ちよさそうな・・・。
意外と時間がかかったジョージアを後に。
お次は問題の・・・トルコです(;´∀`)
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