頭部だけの遺跡「ネムルトダーゥ」でちょっともやっと。

トルコに入って5日目、ようやくトルコ中部の都市「マラテヤ」に到着。ここから目指すは「ネムルトダーゥ」という遺跡。ネムルトダーウはかなり辺鄙な場所にあり公共の交通手段は無いので、ツアーかタクシーをチャーターするしかない。マラテヤ以外に「アドゥヤマン」や「キャフタ」という町からもツアー等出ているらしいが、観光客が少ない今それも怪しいので、ガイドブックに書かれていたマラテヤのツアー会社をしているラマザンさんを頼ることにした。(個人経営っぽいから1人でも何とかなりそう)
マラテヤの交差点。
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何だろう・・・?と思っていたけど、マラテヤは杏が名産品らしい。杏の収穫期にはお祭りもあるらしく、シーズンでは無い今でも市場や店先に乾燥杏が沢山売られていた。
宿探し1軒目でそこそこの宿が見つかったのでチェックインし、ネムルトダーゥのツアーの相場を聞こうとインフォメーションセンターに行くも閉まっていた;まだ16時前だけど金曜だから?
仕方なしにガイドブックに書いていたツアーを敢行しているラマザンさんを求めて「Buyuk Hotel」に行き、ツアーをやっているかと聞くとすぐスタッフがラマザンさんに電話してくれて、彼も直接ホテルまで来てくれた。
13~14年版のガイドブックだと「日の出日の入りが見れる1泊ツアーが1人100リラ(3500円)」とあったのだけど、ラマザンさんから提示されたのは「日帰りで270リラ(9450円)」だった(-д-υ) 
たっ高すぎる!
気球に乗るよりも高い!
足元見られてる感半端無い!
これは3人乗れる車1台分(昼食込)の料金で、人数がいれば安くなるけど、当然私1人。入場料込みでネムルトダーゥ以外の場所も寄るけど通り道なので寄らなくても値段は変わらない。
私は迷ったそれはもぅ相当迷った多分大げさではなく30分以上はウンウン言っていた。かと言って、ここから更にアドゥマヤンやキャフタに行く料金も考えると、ここで手を打った方が無難な気がする・・・第一また移動するのも面倒くさいし。「行かない」という選択も考えたものの、やっぱり行きたい。。。結局「昼食は安い食堂に寄ってもらう」ということで250リラで行くことに。うーん予想外の出費(TдT ) やっぱ他の町にすれば良かったなぁ~とかなり後悔した。(でも実際遺跡に行くと外国人観光客は私だけで、トルコ人観光客も非常に少なかったので、どの道それ程変わらなかったかも?)
翌日出発のため、この日はマラテヤ市内を散策。大きな町だけど、商店街や市場は歩いて結構楽しい。
市場のお化けキャベツ。日本にのキャベツの3倍はある。
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ケバブを頼んだら付け合せでついてきた「チー・キョフテ」。
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挽き割り小麦と生ラム肉のペースト。辛い!けど、ちょっとクセになる。嫌いじゃないな~。
翌朝、朝食を食べて8時に出発。
ネムルトダーウまでは車で2時間?3時間の山道を進む。
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ユーフラテス川の支流であるジェンデレ川にかかる「ジェンデレ橋」。
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これはお城だけど、現在中には入れない。
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大きな岩の上に造られている。↓
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お城から更に車を走らせ、コンマゲネ王の夏の離宮跡「アルサメイア」に到着。車から降りて「ここをまっすぐ、左にこれがあって更に上に行くとこれがあって・・・」という説明をぼ~っと聞きながら1人歩いて行く。
高い丘の上にぽつんと景色を望む遺跡。
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正面。
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有名な「ヘラクレス神とコンマゲネのミトリダテス王が握手しているレリーフ」らしい。。。何それ呪文?さっぱり分からん!(気になる方は調べて下さいそして分かりやすく教えて下さい笑)
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このレリーフの下に地下に続く穴があるんだけど、灯りも無く懐中電灯も持っていなかったので暗すぎて行けなかった。
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この穴の上にびっしり刻まれた文字がちょっとカッコいい。
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そしてようやく本命のネムルトダーゥに到着。車を降りて、山をどんどん登る。
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ネムルトダーゥ=「ネムルト山」は世界文化遺産に登録されている標高2,134mの山。この山頂付近は人工的に造られているため、風を遮る木が無く非常に寒い。
山頂部分にアンティオコス1世の墓があると見られているけど、小石を人工的に積み上げて造られているため崩落の危険性が非常に高く発掘後の復元の可能性が低いことから、発掘調査ができないという結論に達しているらしい。
景色もすごくいい!手前から平原、山脈、湖。そこにあるのは自然だけ。
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出たー!!よく写真で見る頭部だけの遺跡!どっかの写真で見たやつ!
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上にあるのが下の頭部が乗っていた胴体。頭部が落ちているのは、地震で落ちた説とイスラム教徒による偶像破壊説の2つの説がある。王の像の他、鷲、ライオン、ギリシャ神話やペルシャ神話の神々の像が並ぶ。
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でもね、正直私、もっと山の斜面に点在しているのかと思ってたんですよね・・・。何かきれいに並べられすぎてちょっとイメージと違ったかな~。いや凄いことには変わりないんだけれど。
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もう1つ別の場所にもある。
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途中、外国人が珍しいのか家族連れの子供が1人私の周りを「ニンジャ~!!」と言いながらうろちょろしていた。忍者のマネなのか、腰を追って両手を飛行機のように広げて私の前をサササ~ッと移動する姿はかなり面白かった。
遂には私の前で「スーパーキッーーズ!!」とポーズまで(゚∀゚)
ウケる!それ写真撮るからも1回やって!と言うと少し恥ずかしそうにポーズをとってくれた。
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お土産品。家にあったらちょっと怖いけど、売れるんかなこれ・・・。
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ラマザンさんに「滞在時間1時間半」と言われ、「え~2時間にしてよ」と2時間にしたにも関わらず丁度1時間半で戻って来れた。さすが分かってらっしゃる・・・。
帰り道、町のロカンタ(食堂)でご飯。
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1人7リラ(245円)。「安いだろ?」と言われたもののそんなに安い感も無い・・・また豆のスープだし。後で払ってとこの時はラマザンさんが一緒に払ってくれたのだけど、それがこの後もやっとすることになろうとは。
帰り道に見かけたかわいい村。
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途中立ち寄った道でりんごを売っている人のりんごが珍しく美味しかった!9月のマラテヤはりんごがシーズンなのかマーケットで買ったのも美味しかった。
ラマザンさん↓
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通常は大きなバンを使うけど、1人だからこの自家用車とのこと。FIATやん;「警察に何か言われたら友達だって言ってくれ」と言われたw
ラマザンさんの奥さんはインド人。私がインド4ヶ月くらい旅してたよ~と言うと非常に驚いていた。インドのことは色々と聞いているらしく「女性1人でなんて考えられない!」としきりに言っていた。
更に私が仕事をやめて来ているのを知って「日本人はよく仕事をやめて海外旅行してるよね?それって良くないことだと思う。僕はこの仕事をウン10年やってきて、この道のスペシャリストだ。」って・・・「あなたはそれがやりたいことでしょ?私はこれがやりたいことなんだよ」と言うと「ふ~ん」って・・・;いや、それは分かるけど自分の考えを押し付けないでほしい。「良くない」って何で言い切れるのか。
そんなこんなでマラテヤに戻って、食事代の7リラを渡そうとしたけど10リラ札しか無かった。
「10リラ札しか無いんだけど・・・」
ラマ「あー僕もお釣りが無いよ!3リラはチップってことでいい?僕の子供達のためにってことで」
いや、確かに3リラ(約105円)くらいいいんだけど、最後の最後にして何やろこの色々もやっと感(-д-υ) ただでさえ高い料金払ってるのに、向こうから「チップで」と言われると非常に何か!しかもわざわざ「僕の子供達のために」とか言うのも何か!本当に誠実な人だったらどっか商店で崩してくるとかすると思う。(今までのアジア圏ではよくあった)
ブログやガイドブックでは評判いい人なのに、最後の最後で「何か」な人だったなぁ~;
一応ラマザンさんの連絡先↓
ラマザンさん
「Buyuk Hotel」で聞くと電話してくれる。

スィワスからマラテヤへの行き方

①スィワス市内~バスターミナル
バス 約10分 2リラ
→バスを降りたところから徒歩で大きい方のバスターミナルへ。「マラテヤ」と言えば教えてくれる。
②スィワス 10:00発~マラテヤ 14:00着
バス(hekimhan NET社) 約4時間 30リラ
その他の時間→8時、10時、12時、14時、17時半
③バスターミナル~マラテヤ市内
バス 約10分
※セルビィスではなかったけど、乗って来たバスのチケットを見せると無料だった。けど、英語が通じなかったので面倒くさかっただけかも?バザールの北側大通りで降ろされる。
マラティアバスターミナル
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マラテヤの安宿

「OZLEM OTEL」
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マラテヤ
住所:Bankircilar Pazari Dabakhane Sk. No.2
電話番号:0422 3226630
シングル:25リラ(交渉で朝食付にしてもらう)
WIFI:あり(部屋はかなり遅い、共同スペースは普通。)
設備:共同ホットシャワー(熱い)
その他:部屋はそれなりだけど特に問題無し。英語が通じるスタッフが1人いる。
宿泊日:2016.9.16~2泊
行き方:「Hotel Buyuk」の西側の道を入ってすぐ左の道に入った所。オトガルからバスで降りた場合、そこから入って右手にこの看板が見える。
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ざっくばらんな場所の地図。
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