トルコの手作り?ガム「ケンガル」の味(スィワス)

エルズルムからバスで7時間、「スィワス」という町へ。
トルコは広いので、移動にも時間がかかる。毎回夜行バスを使って長距離移動をするのも疲れるし面白くないので刻んで行ったのだけど、こんなことしてるから1つの国で時間がかかるんだよなぁ・・・。
どの町で刻んで行こうかな~とガイドブックを開いた時、スィワスは「ヨーロッパ化されていない純粋なトルコの伝統が今も息づく町」、「ホテルは他の都市に比べて料金が手頃」と書かれていたためここにしたのだけれど、どちらも「どこがや!」という感じだった。数年でトルコも変わったらしい。
まずホテル。
またしてもホテル難民になるのが嫌だった私は、同じバスの乗客で英語で話しかけてきたお父さんに「スィワスでどこか安いホテル知ってる?」と聞くと、たまたまその人の伯父さんがスィワスでホテルを経営しているとのこと。一緒にいた奥さんの実家がスィワスだそう。安いかどうか分からないけれど、僕と伯父さんの名前を言えば安くしてくれるかもしれない、と名前と電話番号を書いてくれた。
トルコの大きな都市では市内から離れた場所にバスターミナルがあることが多いのだけど、市内まで無料バスがあることも多くここもメトロ社の無料バスがあり、ホテル近くで降ろしてくれたのですごく楽。
教えてもらったホテルで料金を聞くと、またしても「70リラ(約2500円)」。予算としては最高でもこの半額で泊まりたいところ。が、この時私は快適と言われるトルコのバスでの過剰エアコンで完全に風邪をひいてしまっていた。熱もある感じで通常の2倍の重さに感じるバックパックをひぃひぃ言いながら背負っていた。
途中見かけたホテルも高そうだったし、今の状況でこれ以上宿探しをしたくない。
「あの、トルコ人の友達がここを教えてくれたんだけど、もぅちょっと安くならないですか?」
名前と電話番号を書いてくれた紙を渡す。
「う~ん、50リラならいいよ」


「そこを何とか・・・2泊するので40ではだめですか?」
「う~ん、友達ということで特別にいいよ!」
やったー!( ;∀;)
バスで少し話しただけで更に経営者の伯父さんとは面識も無いのに何とかなった!教えてくれたお父さんに感謝!
40(1400円)でも高いけど朝食も付けてくれて、こんなに値切ったのにスタッフもすごく親切だった・・・ありがたい。
宿で少し休んで、夕方7時頃にご飯を食べるために外に出る。日が落ちてもレストランは沢山開いているものの、ここはケバブ屋の激戦区?と思うほど見事にケバブ屋ばかり。しかもどの店も混み合っている。
※ケバブ=肉を焼いたもの。おおまかに分けて、薄切り肉の「ドネルケバブ」と「串焼き肉」の2種類ある。
イランでケバブにげんなりしたばかりなのに、またケバブ!!ふぅ・・・;
普通のレストランもあるけれど、ケバブの倍ほどの値段を見るとやはりケバブしか無いか・・・と妥協してしまう。とりあえずパンは食べたくなかったので、ご飯と野菜がついたセットを注文。
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チキンケバブセット 9リラ(約315円)
右のポテトサラダみたいにちょろっとあるのがご飯(少なっ)。トマトベースソースとヨーグルトソースがついている。
料理がきてから、「そういや風邪ひいてて食欲無かったんだった」と気付く。何で私こんなボリューミーなの注文してしまったんだろう・・・人が食べているの見て美味しそうだと、自分もこのくらい食べれる気がすると錯覚してしまう。けど、やはり食べきれずに半分くらい包んでもらって持ち帰り。
翌朝の朝食。
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トルコのホテルの朝食は非常にシンプルで、どこに行っても大体こんな感じ。飲み物とパンはお代わり自由で、パンにつけるジャムの種類がやたら多かったりもする。そう言えば「トルコのパンは世界一ィィィィ!!」らしい。
トルコのパン2
ジョジョの奇妙な冒険
確かにこのバケットは外はカリッ、中はふわっとしていて焼き立ては特に美味しい。ものの、私はこの「外がカリッ」という部分があまり好きではないワガママな人間なので、中身だけほじって食べたい衝動を毎回必死に抑えている。
町の中心は「コナック広場」。
その近くにモスクや神学校がかたまってある。
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●シファーイエ神学校(無料)
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中はお土産屋さんやカフェになっている。
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お土産屋さんには名産品なのか刃物が沢山売っていた。
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●チフテ・ミナーレ(無料)
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こちらも中はカフェだった;
広場周辺は結構ヨーロッパテイストになっているものの、宿近くにある市場周辺はローカル感満載でなかなかいい。
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トマトを2個買おうとしたらまたしてもタダでくれた。
え?キャベツ大きすぎない?;
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路上で売っていたナゾの物体。。。
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瓶の中にナメクジくらいの白く細長い物体が沢山入っている。何これ?虫?と思ってしぎしげと眺めていると、通りかかった現地人が1つ食べてみろと奢ってくれた。というか食べるものなのこれ?;
そのまま口に入れようとすると「あぁっ!ダメだよ!一度水で洗わないと!」って・・・水で洗うのこれ?;
何だか分からないまま持っていた水で洗って食べると、ただ単純に手作りのガムだった。が、その味は正に「既に噛み終わって味が無くなったガムを暫く机の上に放置した」味。味が無くなったのにそういう味と言うのもおかしいのだけど、これは本当に「味が無い」のではなくて「そういう味」で、、、つまりひとことで言うとすごくまずい。奢ってくれたのに申し訳無いけれど、その人と別れた後すぐ口から出した。あぁ、この例え、これを食べたことある人なら絶対分かってくれると思うんだけどなぁ。ちなみにこの手作りガムの名前は「ケンガル」といい、固くて噛みごたえがあるためか、美容にいいだか顔のむくみが取れるだかそんな説明をしてくれた。
こんなのも。ある意味プレミアモノ?
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町中にもどーんと出現するモスク。
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夜ご飯。
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スィワス・キョフテ 10リラ(約350円)
「キョフテ」とは肉団子ようなもので、煮込み料理に入っていたりもする。郷土料理だという「スィワス・キョフテ」を注文してみたけれど、薄く焼いたハンバーグに近くまぁ至って普通だった。
甘いだろうな~と思いつつ屋台で買ってしまったこのチュロスのようなものは、予想通りの悶絶の甘さ。
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スィワスは他にも見所はあるものの、風邪のため観光は少しだけ。本調子じゃないのでもぅ少しここで休養したかったのだけど、宿の高さを考えて移動することに。まだまだトルコ東部を抜けられず。

エルズルムからスィワスへの行き方

①エルズルム市内~オトガル(バスターミナル)
市内METRO社支店から無料セルヴィス
※場所は前回の記事参照。
②エルズルム 10:30発~スィワス 17:30着
バス(METRO社)約7時間 40リラ
③オトガル~スィワス市内
METRO社の無料セルビィス、乗り場はカウンターで聞けばOK。コナック広場まで行くが、ホテルの名前を言っておけば近くで降ろしてくれる。

スィワス(Sivas)の安宿

「Akgul Hotel」
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スィワス
住所:Ataturk Cad. No.17
電話番号:03462255960
シングル:朝食付40リラ(←70リラから交渉)
WIFI:あり(部屋OK。速度ムラあり)
設備:ホットシャワー付き、部屋はきれい、英語はほぼ通じない
宿泊日:2016.9.14~2泊
行き方:バスターミナルからセルビィスでホテル近く下車。セルビィスが見つからない場合は市バスで約10分・2リラ。コナック広場で降りてもそこから徒歩3分くらい。場所は以下地図「パシャ・ジャーミィ(モスク)」前の大通りを西に少し歩いたところ。

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