ピレネー山脈にある秘境「アンドラ公国」に行ってみよう

アンドラ公国 アンドラ・ラ・ベリャ 観光アンドラ公国

はいどうも!今回の記事から(ほぼ)リアルタイムに戻します。
現在はフランスとスペインの間、ピレネー山脈にある小国「アンドラ公国」へと来ています。

↓地図ではここ。

アンドラ公国 

地図を引きすぎるとほぼ見えない;

面積は467.6km2。私の地元香川県は日本で一番小さい県なんですが、それでも約1,800km2。この国は高松市よりちょっと大きいくらい。
さてここに一体何があるのか。それは私も知りません。

フランス側からは「トゥールズ」という町からバスで行けるとのネット情報だったけど、それ以上にほとんど情報が無くちょっと苦労した;
行ってる人絶対多いと思うんだけどな~。結局トゥールズに行って現地の人に聞いたらすぐ分かったけど。

フランス(トゥールズ)からアンドラ公国(アンドラ・ラ・ベリャ)へバスで移動

最近バスに乗るとすぐウトウトしてしまう。
何か寒いと思って起きたら辺り一面雪山で驚いた。

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ヨーロッパをどんどん南下しているため、最近暖かかったのだけど、そうか~ピレネー山脈を通ってるのか~と改めて実感。
ピレネー山脈と言えばパウロ・コエーリョの「星の巡礼」を思い出す。サンティアゴの巡礼もしたかったけど時季的に無理そうなので断念。

アンドラ公告の首都「アンドラ・ラ・ベリャ」

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バスターミナルに到着。おじさんのイラストがいい味出している。
「アンドラ・ラ・ベリャ」はスペイン北東部のカタルーニャ語で「古いアンドラ」という意味。この国ではカタルーニャ語が多く使われ、フランス語が通じる場合も。何かの説明書きや看板なんかも1番にカタルーニャ語、次にスペイン語、3番目にフランス語が書かれている。英語は無いか4番目。

Booking.comで見つけた唯一の安めの宿へ。

「Barri Antic Hostel & Pub」

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この辺りは「旧市街地」で、こういった石造りの家が並ぶのだけど、旧市街以外でもこういう家は多い。
新築でも石造りなので、これがここのノーマルスタイルなのだと思う。来る時バスから見える山脈も岩山が多かったので、石はあり余っているのかな?それとも寒いから?

アンドラ公国は大きなスキー場があり、フランスとスペインから観光客が沢山来る。ので、リゾートホテルは沢山あるものの、所謂バックパッカー的な安宿は無い。
よって久々のシングルルーム!!1泊だけど嬉しい~。まぁ個室で25ユーロ(約3千円)なのでヨーロッパの物価を考えると安いほう。

旧市街の町並み

アンドラ・ラ・ベリャには、こじんまりとした旧市街がある。

教会。中は結構新しい感じで普通。

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なぜか2つ並んでいる違う形の郵便ポスト。

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ポストカードを買ったお店のお姉さんが丁寧に教えてくれて、右側がスペインが受け持つポスト、左側がフランスが受け持つポストとのこと。日本への国際便は左のフランス経由のポストに投函すればいいとのこと。完全に左は使われていないポストだと思ってたよ・・・(;´∀`)

ちなみに着いたのが14時頃だったのだけど、平日なのに郵便局はもう閉まっていると言われた;切手はポストカードを買ったお店で販売していた。

旧市街中心部

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あんまり「旧市街だよー!!」というような主張がなく、いたって普通なんだけど、遠くに雪をかぶった山脈が見えるのがいい。

建物の外壁にかつてその家が何を生業にしていたかイラストで描かれたタイルが残されていたのが面白かった。

これは馬の蹄屋さん?鉄工所?「Casa」は「家」だけどその後が分からん。

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農業かな?

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これは「パティシエ」と読めそうだからケーキ屋さん?

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このタイルを写真を撮っていると、たまたま通りがかったこの家に住んでいるおじさんが「中を見せてあげるよ!」と招き入れてくれた。

人一人が通れるほどの狭い階段を登っておじさんの家へ。

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中に入った瞬間、思わず「すごい!いいなぁ~!!!」と言ってしまった。

低い天井に軋む床。大きな部屋にいくつかの机と山積みにされた書類や本。天井に照明は無く、テーブルランプの暖かい色が広がる。古い家だし、物が多くて決して「きれい」では無いのだけど、年季の入ったこの感じがすごい好き。ここ住みたい・・・。

「インターネットコンサルタント」という聞いても分からない仕事をしているおじさんはスペイン人だった。

「この国は税金が安いからフランスやスペインからの移住者が多いんだよ。」

税金はいくらなのかと聞くと所得税が10%と言われた。日本は年収に応じて所得税も変わるから今イチピンとこないけどとにかくフランス、スペインより安いらしい。ちなみに消費税は4.5%と、これは確かに近隣諸国に比べるとかなり安い。(ヨーロッパは国によるけど大体消費税は15%以上の国が多い。)

ちなみにアンドラ公国は2012年までは無税だったらしい。うーん、その頃に来たかった。

(外務省アンドラ公国基礎データ)

「いいなぁー。私もここに住みたいよ。私の家は築80年だけど・・・」

と、”この家はもっと古そうに見えるから凄いなぁ”と言う意味で言ったのだけど。

「この家は築200年以上だよ!」

と若干いきり立って返された。まさかの「古さ自慢」w

ヨーロッパは日本と逆で、古い物件こそ良いという考えがある。日本だと築年数が経っている物件や「◯◯荘」とか言うような古いアパートはあまり人気が無いけれど、ヨーロッパではそういった所こそ人気があって「借りるのは安いし、趣があっていいじゃない」という考えが強い。

改築されてきれいに塗り替えられた壁を持つ建物でも、玄関(扉周りの門)だけは古いまま残している家が多い。こういうのを見ると、結構日本って使いやすさや見た目の綺麗さだけどんどん進化してるのかもなぁ~と思う。

お茶までごちそうになって家を出ました(*´ω`*)

アンドラ猫さん。

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中心部の町並み

丘の上にある旧市街を降りて、町の中心部へ。

インフォメーションセンター

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アルマーニのセクシーなお姉さんが映りこんだけど。

アンドラ・ラ・ベリャ観光案内所・営業時間

月~金 9:00~20:00
土 9:00~21:00
日 9:00~14:00

日曜以外かなり遅くまでやっていることに驚く;

他の近隣の小国(モナコやルクセンブルク)ではインフォで入国スタンプをもらえたので、試しに聞いてみたら「ノーポッシブル!」と普通に返された。まぁまぁ普通の国らしい笑。

近くにあった銅像。

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川。

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信号のサインが何かかわいい。

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郵便局のマークもかわいい。スペイン経由のポストと同じデザインということは、スペインもこのマークなのかなぁ?

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旧車も時々見かける。

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紋章の入ったナンバープレートがかっこいい。

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ちなみに旧市街の博物館の入口にあった紋章。

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こっちは右下の牛が外を向いている。
昔はこっちを使っていたけれど、外向きの牛はよくないだろうということで内向きに変更されたらしい。

消費税が安いから近隣諸国からスキーついでに買い出しに来る人も多いとのことで、確かにスーパーには人が多く、みんな大量買い。

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ただ全部が全部べらぼうに安いというわけではなく、物によってはフランスのスーパーのホームブランドの方が安いというのもあった。(2個買うと半額というのが多い)

ベーコンも豪快に売られている。

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かわいいパッケージのアンドラ産チョコレートはアンドラ土産にいかがでしょうか♪

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高台からの街並み。

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首都ながらすごい山の中にあるなぁー。

夜になるとこんな感じ。

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トレッキングで教会観光

アンドラ・ラ・ベリャは丘に沿って沢山のトレッキングコースがあった。とりあえず近くに教会があるようなので、そこに行くことにしたのだけど、始めこそ整備された遊歩道で歩きやすかったものの、途中から、、、

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うむ、そこそこのトレッキングコース。右の岩にちょろっとある黄色いマークがトレッキングルートである印。間違ってはいないよう。

まぁでも40分ほどで到着。

「サンタ・コロマ教会(Esglesia de Santa Coloma)」

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アンドラ公国で一番古い教会とのこと。が、予想はしていたけれど閉まっている。

向かいの店?の中にいた人を無理やり呼び出して「開かないの?」と聞いてみたけど「ドミンゴ(日曜日)」との答え。日曜のミサの時にしか開かないらしい。中が見たい人は日曜日に。

翌日も次の町へ行くまで時間があったので、ちょっと遠くの教会へ。

「聖ミケル教会(Sant Miquel d’Engolasters)」

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2時間もかけて行ったのに(しかもずっと登り)昨日のとさほど変わらなくてガッカリ。しかも近寄って写真撮ったらこう↑だけど、すぐ真横に道路が走っていて「山奥」という雰囲気は全く無い。昨日の所の方がまだ雰囲気あったなぁ。

でもまぁ、途中「これぞピレネー山脈の民家」という雰囲気のある家を見れたのでよしとしよう・・・。

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黒馬がかっこいい。黒王にしては小さいかな。

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魚の鱗のような、丸い屋根瓦がかわいい。

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アンドラ公国で産出される岩が使われているとのこと。

さて首都を後に、次の町へ。

フランス(Toulouse トゥールーズ)からアンドラ公国(Andorra la Vella アンドラ・ラ・ベリャ)への行き方

バス 約3時間半 36ユーロ
「Andbus」ネット予約
https://www.andorrabybus.com/en

※トゥールーズ・マタビオ駅(Gare Matabiau)隣接のバスターミナル発着。バスは小さく、Wifiはあったが使えなかった。USBポートあり。アンドラ中心部のバスターミナル着。

上記HPとGoeuroで出てこなかったのでこちらのサイトで検索した↓
https://www.rome2rio.com/

通常は、Andbusから検索、予約できると思う。

Andorra la Vella(アンドラ・ラ・ベリャ)の安宿

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「Barri Antic Hostel Pub」

シングル:25ユーロ(トイレシャワー付)
WIFI:あり(部屋可)
設備:暖房、キッチン、レストランバー併設
その他:Booking.comのGenius会員特典で無料で2時間レイトチェックアウト可能だった。(リクエスト必要)部屋は問題無し。バーが常に忙しそうなので質問はできない。
宿泊日:2017.3.6~1泊
行き方:バスターミナルからエレベーター使用で徒歩15分。バスターミナルを背に右手に進み、ロータリーを右。次のロータリーの斜め左の大きな建物の左奥にエレベーターがある。エレベーターで登って徒歩すぐ。

★アンドラ・ラ・ベリャ補足情報★

トレッキングルートはMAPS.MEが役立つ。が、通れないルートもあった。MAPS.MEにあるバスターミナル東の方にあるインフォメーションセンターは現在閉館。

ここ↓が現在のインフォメーションセンター。

この近くに大きなスーパーがあるのでインフォで聞くとすぐ分かる。

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