マラケシュでは1泊しかしないので、バスターミナル近くの宿にアタックして満室だったら旧市街の宿に泊まろうと思っていたのだけど、結局シングルは満室。他に安い宿は無いかと聞くもフナ広場へ行け、ということで結局フナ広場へ向かう。
※フナ広場・・・マラケシュのメディナ(旧市街)の中にある観光の中心ともなる広場。フナが売っているわけではない。
しかしフナ広場へ着いた直後にタイムアウト。
スマホの充電が無くなってしまった。
目星をつけていた安宿はオフラインMAPアプリにピンを打っただけなので、住所すら控えていない。まぁ例え住所が分かったところでモロッコのメディナなんてどこも入り組んでいるから迷いに迷って辿り着けたかどうかも怪しいけど。
あーこんなことならバスの中で三国志なんて読み始めるんじゃなかった。
充電残量を気にしていないわけじゃなかったけれど、いつ劉備玄徳が報われるのか気になって気になって。
そういうわけでフナ広場から旧市街に入って適当に見つけた宿に泊まったのだけど、そこで南京虫にやられた。←夜中に痒みで起きて探しまくったら発見。70ディルハムもしたのに;
マラケシュの観光地・フナ広場でウザい思いを・・・?
フナ広場は日が落ちる頃から賑わいだす。
↓ずらっと並ぶフレッシュジュース屋台。
その他に海鮮屋台やお土産屋、ヘナ屋さんなど色んなお店が広場に並ぶ。
広場を歩いていると、「モンキー!フォトー!」と1人のおじさんが近づいてきて「No!No!」と拒否したにも関わらず、おじさんはするりと私の肩に猿を乗せた。これが本当に「えーいつの間に」と言うくらいの自然さで面白い。猿乗せのプロだな。
他にも数人いるこの人達は「客に猿を乗せて写真を撮ってお金を貰う」屋さん。なので、私は乗せてとも言っていないし、写真も断ったのでお金を払う必要は無かった。おじさんは更に片手で猿を高く持ち上げて「フォトフォト~!」と言う。「お金取るんでしょ?」と聞くと「ノーマネーオーケー!」と言うので撮らせてもらった。
超笑顔のおじさんに反し、「毎日やってらんねーぜ」という猿の言葉が聞こえてきそう。
フレッシュジュース屋さんでジュースを注文して待っていると、今度は「お姉さんヘナしな~い?」と1人の女性が近寄ってきた。
※ヘナタトゥー・・・植物から取れる染料を使って体に絵を描くタトゥーのようなもの。染料を乾かして洗い流した後、1ヶ月くらい持ち自然に消える。
これまた「No!No!」と言ったのにお姉さんはぐいと私の腕を引っ張りいきなり描きだした!
えぇ~っ!;
「お金払わないよ!」
「これは100%ナチュラルだから体に害は無いのよ」
「お金払わないよ!」
「今描いてるデザインは子宝に恵まれるデザインなの」
「お金払わないよ!」
「私の名前はファティマ。あなたの名前は?」
ダメだ。会話が成り立たん!(;゚_ゝ゚)
「・・・シホです。」
「いい名前ね!ここにあなたの名前もデザインして入れるわね。」
途中で腕をひいて逃げ去ることもできたけど、ここまで描かれたなら多少払ってあげるかと観念した私。お姉さんはものの1分程度でデザインを描き上げた。
「できたわ!写真も撮ってあげるからカメラ貸して!」
「はいはい。」
で、帰ろうとするともちろんお金を要求してきたので、10ディルハム(約110円)を渡す。
「・・・何コレ?」
10ディルハム硬貨を見て不審な顔をするお姉さん。
「チップだよ」
私がそう言うと突如怒り出すお姉さん。
「たったこれだけ!?アナタこれ1ヶ月も持つのよ!?50ディルハムよこしなさい!」
怒られる筋合いは無いので当然怒り返す私。
「はぁ!?私始めにお金は払わないって言ったよね!?」
と言うと、お姉さんは「今回は見逃してやるか」みたいな顔で10ディルハムを持って無言で去って行った。
えっ引き際早い~!
最初に払わないと言ったものの、曲がりなりにもサービスを最後まで受けている分こちらにも払う義務はあるので、もっと言い合う構えで怒ったのに意外とアッサリ引いて行って逆に拍子抜けで笑ってしまった。
え~・・・むしろもっと言いあいたかった~笑。
インドだったら払うまで付きまとわれるよ~。
まぁ材料費とテクニック代入れたとしても、1分110円って日本でもあり得ない高給取りやしね;
(しかもこのヘナは1ヶ月どころか1週間と持たなかった。通常ヘナは色素を沈着させるために乾いた頃に洗い流すのだけど「5分経ったら洗いなさい」というお姉さんの言葉を信じて乾く前に洗い流したたのが間違いだった;)
その後海鮮屋台コーナーに入ると、まぁ客引きのすごいこと。
「チョ~ットマッテ!マッテ!マッテ!」と言わんばかり。
メニューも持って、目の前に立ちふさがってくる屋台の客引き達・・・どこも同じ料理を置いてるから、客としてもどこでもいいからこんなに客引きが凄いのかなぁ?
あー、、、モロッコが世界三大うざい国にノミネートされているのはこういうことなんだろうか?でもまぁヨーロッパから来た私にとっては、猿乗せおじさんもヘナ姉さんもうざいと言うよりも「面白い」くらいで終わるけど。
モロッコに入っていつの間にか3週間・・・未だにそのうざさが分からず、
むしろもぅ、うざい体験をしたい!!などと思ってしまう私もどうかしている。
一体モロッコでうざい経験をした人は一体どんな経験があるのだろうと、宿に戻ってネットで「モロッコ うざい」で検索してみたものの、どうもモロッコうざい説を擁護する記事が多く、これかと思うような体験記は出てこない。
大体値段をボラれたとか、客引きがしつこいとかだけど、その程度のことは私はすぐに忘れてしまう;そしてネット上ではモロッコよりもインド・エジプトの方がひどい、というのも多い。
そもそも一体この「三大うざい国」とか誰がいつ言い出したんだろう・・・。
時代の流れでモロッコ人も変わって「モロッコうざい説」はもはや古いのかもしれない。そうなると次にノミネートされるのはどの国か;
あ!1個うざい・・・と言うか私にとっては面白い体験思いだした!
フェズに着いて宿に向かっている途中、1人の青年がすれ違いざまに
「ボンジュール!ギブミー1ユーロ!」
と言ってきたこと。
いきなり「こんにちは!1ユーロ(120円)おくれよ!」ってどういうこと!?
思わず日本語で「なんでや!」と突っ込んでしまった。
青年は「1ユーロ~」と言いながら去っていった。。。
★追記★モロッコの治安・注意点
モロッコがうざいかどうかは別として、観光客ターゲットの軽犯罪は普通にあります。
絨毯など値段の分かりにくいものを高額で買わされたり、高額のツアーを申しこまされたり。
どちらも最初に仲良くなって信用させてから、というのが多いよう。
対策としては一度頭を冷やすために宿に戻り、宿の人に相場を聞くこと。
あとモロッコではお茶に誘われることが多いのですが、これに睡眠薬を入れられ金品を奪われたというのも聞きました。
モロッコは比較的安全な国だと思いますがくれぐれも気を抜かないよう・・・と自分に言い聞かせているこの頃。
ワルザザートからマラケシュへの行き方
ワルザザート13:00発~マラケシュ17:00着
民営バス 約4時間 70Dh+荷物5Dh
※午前中は1時間に1、2本ある。マラケシュの民営バスターミナルからフナ広場までは徒歩20分くらい。
コメント