ナイジェリアの首都「アブジャ(Abuja)」。
わざわざこんな観光名所も少ない内陸部まで来たのも、この先行く国のビザを取るため。
先に結果だけ書いておくと0勝3敗( ;∀;) こんな場所で粘りたくもないのでさっさと諦めることにする。(詳細は次回の記事にて)
ベナンで会ったH田さんから、アブジャ市内で安宿を探すのは難しいと聞いていたので、市内から東に少し行った「ニャンニャ(Nyanya)」という地域で宿を取ることに。
名前こそ可愛いけれど、3年前にはここのバスターミナルでも2度爆弾テロが発生し、70名以上の人が亡くなっている。
アブジャ市内から離れていて、田舎くさいのだけど人は多いので気が抜けない。外国人もとてつもなく目立つのでよく声をかけられ、チンチョンチャン攻撃も若干受ける。
今までの町はヨルバ語がよく通じたけれど、ここからはハウサ語だった。英語も通じるけれど、挨拶程度ハウサ語で言うだけでもキャッキャ笑ってすごく喜んでくれるので楽しい。
ブログ読者の方から、アブジャは日本人設計士が設計した都市だと聞いていた。
そのせいかラゴスのとてつもない渋滞に比べるとアブジャの町はそれほど渋滞も無く、道も広々していて、人口も少ないためか、まだまだのんびりしているように思う。
アブジャのランドマーク・セントラルモスク(グランドモスク)
道の向こうに見えるのはナイジェリアで一番大きいモスク「セントラルモスク(グランドモスク)」。
ラマダンが明けたとは言え、モスクに行くのはちょっと怖いなぁーとも思ったのだけど遠くからでも巨大に見えるモスクを見るとどうしても中がどんなものか気になったので行ってみることに。
デカすぎて入り口がどこか分からない;
ようやく入口を見つけると、警備員が「あっちで入場許可を貰って来なさい。IDを見せて、手続きをした後は警備員と一緒に入れるし、写真も取れるよ。」と言う。
なかなか警備は厳重そうだけど、写真も取れるのか~と思い、教えてくれた別館に向かう。
別館の警備員にモスクの中に入りたい旨を告げ通された部屋には、座り心地の良さそうな黒いソファーに、一枚布のゆったりした白いムスリム装束に身を包んだ細身のおじいちゃんが座っていた。
見るからにここのトップであろうお偉いさんなので、「おじいちゃん」と言うのも失礼だけど、偉いはずなのにそういった威張った態度もなく、孫が我が家に来たかのような「おぉ、よう来たねぇ~」という優しい雰囲気さえあった。
私がデザイナーをしているのでイスラム建築に興味があり、モスクの中を見たいとペラペラと適当なことを言うと、おじいちゃんは「うん。いいよ~。」という雰囲気でアッサリ許可をくれたので拍子抜け。
パスポートを見せることも番号を控えることも無く、そのまま警備員同伴でモスクへ向かう。これはなかなか安心できるのでいい。
近くまで行くとやはり大きい!
ちょうどいいタイミングで空も晴れたので、黄金の屋根がキラキラと光ってきれい。
門にはコーランの文字。
内部。2階の女性専用お祈り室から撮ったもの。
意外に室内は殺風景だったけどとにかく広いので、ここいっぱいに人が集まると考えたら結構迫力あるなぁー。
しかし、アザーンが流れた後だったので、この時は丁度お祈りの時間のはずだったのだけど・・・人口の少なさかな?;
全体的にディテールがカクカクしているのが珍しいかも。
案内してくれた警備員さん。
ナイジェリアの人は黒い。誰を撮ってもとにかく黒くなる。
アブジャの町
町で会ったムスリムの女性達。
向こうから「一緒に撮って!」と言ってきたので、変わりに撮り返したのだけど、こんなガチなムスリム服の人達と撮れるのはなかなか貴重。
アブジャには建築途中の建物が沢山ある。
どんな形に出来上がるんだろう・・・。
途上国では建築途中でお金が尽きて未完成のまま放置されている建物をよく見るので、最後まで出来ればいいけれど。
ニャンニャから市内に向かう途中に見える大きな岩山「Aso Rock」。
山頂に建物があるのだけど、登れるのかと聞くと政府の許可が無いと無理らしい。
日本大使館の人が教えてくれたWIFIのある大型スーパー「Shoprite」。
ナイジェリアにはWIFIが使える場所はほぼ無い。
インターネットカフェに行って「停電中」「故障中」で使えないことも多いので、ネットは使えないものと思っておいた方がいい;
スーパーの外は湖がある。
たまたま見つけた郵便局。形が斬新。
私は毎回訪れた国から日本にポストカードを出しているのだけど、ナイジェリアのような観光地や観光客が少ない国ではポストカードを探すのに苦労する。
オショボのニケギャラリーで見つけたものの、400円以上もしたため結局買わず、ひょっとしたらナイジェリアでは見つからないかもしれないと思っていたのだけど、一応郵便局で聞くと運良く売っていた。
しかし、私は今まで50カ国以上の国からポストカードを出してきたけど、ここナイジェリアのポストカードほど度肝を抜かされたことはない。
↓これ・・・。
イラストなので分かりやすいけど、「窃盗ダメ、詐欺ダメ、賄賂ダメ」
・・・右上がよく分からんけど、燃料泥棒?
とにかくね、普通ポストカードって、国をアピールするものだから観光名所の写真とか、無くても花とか動物とか、、、写真もバリバリ合成して綺麗に見せてたりするんだけど。
まさかのここで啓発運動。
何かの会社が作ってるポストカードっぽいけど、外国人観光客に売るものでは無いよね。
まぁこんなのしか無かったんだろうけど、面白いから逆にいい。
アブジャで食べたナイジェリア屋台飯
黄色いのがイモかトウモロコシを練った「フーフー」、下がナイジェリアでよくあるメロンは入っていない「メロンジュース」。
メロンソースだったかな?とにかく辛いけどまぁ悪くはない。
肉を入れてくれたけど全部脂身と骨だったので食べず。地元の人は結構脂身ばかり食べている。300ナイラ(約90円)。
水はペットボトルでも売っているけど、こういうパックに入っても売っている。
600mlくらい入っていて1個10ナイラ(3円)と安いので、節約のためこればかり買っていた。(但したまに「ん?」という味のものあるので要注意。)
屋台によって、水は無料でついてくる時もある。
「インドミー(卵トッピング)」170ナイラ(50円)
宿の人に「ナイジェリア料理でインドミーというのがある」と言われたので注文してみたのだけど、ただの汁無しインスタントラーメンだった。
ぐつぐつと何分も煮こまれたインスタント麺は「もうこれ以上柔らかくはなれません!」とばかりにべったべたで、そして例によって辛い。
この屋台ではミルクティーも売っていて、モロッコ等と同じように高い位置からカップにお湯を注ぐ。しかしこのミルクティーはほとんど「ティー」の部分は無く、「お湯でうすめたミルク・ほんのり紅茶風味」という感じ。砂糖も入れないので美味しくもない。
それでも暑い中、熱いお茶を飲む地元の人を見てイスラム圏はやっぱお茶の文化があるんだなーと感じた。
「ヤム芋炭火焼き」200ナイラ(60円)
ただヤム芋を焼いたものに、辛いソースをかけて食べる。
写真は隣りで食べていた地元の人のもの。私はソースが激辛なのは分かりきっているので少量にして貰ったけど、みんな芋がひたひたになるくらいたっぷりかけて食べている。
セネガル以降、どんどん辛さが増してきているような気がする・・・モーリタニアの肉じゃが風野菜煮込みの優しい味が懐かしい。
ここではバナナを焼いていたので「バナナも焼くんだねー」と言うと、「これはプランテンで、バナナじゃない。猿が食べるのがバナナだ。」と言われた。
↓茶色いのがヤム芋、バナナのようなものがプランテン。
まぁとにかく料理用バナナのようで、生ではあまり食べずこうして焼いて辛いソースをつけて食べたり、薄く切って揚げるのが普通とのこと。
薄く揚げたものはよくバスの休憩地点なんかでもよく見かけたので時々買ったけれど、あまり甘くないバナナチップスという感じ。
ビールとレモンソーダ。
ナイジェリアはまぁまぁビールの種類があって何種類か飲んだけれど、宿のマネージャーイチ押しのこの「GOLDBERG」というのが一番好みだった。
まぁ「ナイジェリア産」なだけであって本社は別の国なのかもしれないけど。(←よくある)
このレモンソーダも普通に美味しい。
ナイジェリアは自国産や、輸入経路が確保されているからか、お菓子やジュース等既成品が安いので嬉しい。ただやはりラゴスのスーパーが一番品揃えも良く安かった。
石油が出る国なのでペットボトル飲料も安い。
お隣りのベナンでは空のペットボトルは売れるので路上に落ちていることはまず無いのだけど、ナイジェリアでそこら中に落ちているのを見てなんだかなぁと少し思う。(とにかくゴミも多い)
ニャンニャの宿の人々
レセプションが場末のバーのような雰囲気で何かいい。
上裸の男性がこの宿のマネージャー。バーを併設しているので忙しそうだけど色々気にかけてくれる。
「写真撮って!」とソファーでポーズをとる女性。
ブラチラで何だか妙にセクシーな女性。
毎日少々ビクついているものの、運良くアブジャ滞在中もこれといった事件は無し。良かった良かった。
※リアルタイムは南アフリカ、ケープタウンです。
オショボ(Osogbo)からアブジャ(Abuja)への行き方
宿~バスターミナル
朝6:10発、車で約8分
オショボ 8:45発~アブジャ 17:25着
バス 8時間40分 4,000N
※待ち時間約2時間だったので、8時くらいにバスターミナルに来るか、シャアタクシーの方が無難。シェアタクシーは4,700Nで、6時~8時くらいまでは人も集まりやすい。
アブジャバスターミナル 17:35発~ニャンニャ 19:00着
シェアタクシー 約1時間25分 200N
アブジャ(ニャンニャ)のゲストハウス
アブジャ中心部は中級・高級ホテルはあるが、安宿は少ない。
1泊程度なら中心部でもいいが、数泊する予定であれば中心部から離れた「ニャンニャ」という場所に安宿が沢山あり、屋台や市場もあるので便利。
アブジャ(エリア1、エリア3、ウゼ(Wuse)1)~ニャンニャ間も行き来をする人が多いので、バスもシェアタクシーも頻発していて両方とも片道100N~150N(行き先によって変わる)。
所要時間はアブジャの降りる場所や渋滞具合によるが30~50分。
「Sampona Guest House」
Area E, Mopol Road
シングルシャワートイレ共同:1,500N
シングルシャワートイレ付き:2,000N
設備:ファン。エアコンルームもあり。バー併設
その他:シャワーを使う時はオーナーに言って水を出してもらわないといけないので面倒くさい。部屋の換気が悪く時期によってはかなり暑いかも。
行き方:アブジャからは「Nyanya(ニャンニャ)」の「Mapol Junction」と言えば伝わる。
降りた場所の大通りから北の細道に入って徒歩数分。この宿を少し通り過ぎて左手にある宿は比較的きれい。2,500~3,000N。この斜め向かいにもバー併設の宿あり。
宿泊日:2017.6.27~4泊
↑赤いピンの場所。オレンジ色の大きめの道路でシェアタクシーやバスを捕まえる。
その他アブジャ情報
●アブジャ市内の移動
シェアタクシー 市内中心部付近 50N
シェアKK 50N
●WIFI
「Jabi lake mall」に無料WIFIあり。1階のアイスクリーム屋orジュース屋辺りが比較的安定しているが、ネットの閲覧可能程度。エアコンは効いているが、座る場所も少なくあまり寛げる環境では無いので、大きなスーパーでの買い物ついでならいいかも。
●両替
「Sheraton Abuja Hotel」の前に両替商沢山。
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