バングラデシュでうちも考えた。

最後に、バングラデシュに行ってみての感想なんかを 長々と書きます。
個人的なまとめで、面白くはないので興味が無い方は読み飛ばして下さい(;´∀`)
まず、バングラデシュなんて国はバックパッカー以外の方は知らないと思いますが、インドに囲まれた小さな国です。
アジア最貧国として有名ですが、行ってみて「ホントに?」と思う程首都が栄えていたので、ネットで調べてみましたが、実際に確実な情報が得られませんでした。私が行ったアジア圏だとラオスの方がよっぽどそんな感じでしたが…。
まぁ人口の多さが関わってくるんでしょうね。
日本は面積38万km2で人口1.3億人。
一方のバングラデシュは、面積15万km2で人口1.5億人。
日本の2分の1以下の面積で、日本より人口多いんですね~。
更に労働賃金を調べてみると、年収約3万円。20年勤続の学校教員で7万円…。
と聞くと、なるほどと思います。
しかもまだ定職に就いてればいいですが、ほとんどが自営業みたいなもんでしょうね。
関係無いけど、モデルのローラさんのお父さんばバングラ人だってね。特に興味無かったけど、それを知って何となく好感を持ってしましましたw詳しくは知らないけど、ああ見えて色々苦労してそう、と勝手に思っています。
ここに行ってみたいと思った理由は、アジア最貧国と言われているからでは無く、単純に「よく知らない国」だからです。パプアやブルネイもそういった理由でした。
困ったことに私は、オーストラリアやタイみたいに一般的に「こんな感じだろうな」と、イメージ出来る国よりも、「え?それどこ?何があるん?」という、「なんだかよく分からない国」に惹かれてしまうのです。
バックパッカーとしてまず無いだろう、インドすら飛ばしてもいいかな、と思ったくらいです。
そういう理由で行こうと思った矢先、友達に借りた本を読んで、初めてアジアの最貧国を見てみたいと思いました。
石井光太さんの「地を這う祈り」です。

by カエレバ

途上国の路上生活者、スラム、貧困層を写真と共に綴ったエッセイです。
とは言え、そこにある写真は、「貧しいながらも笑顔の子供達」とかいう類のものではなく、ここで描写するのも胸が痛む、かなりリアルな写真です。
ハッキリ言って、心臓が弱い人にはお勧め出来ません。
その本を読んで思いました。
今まで会った多くの物乞いの人々を、私はちゃんと見て来ただろうか。
正直、「何もせずお金を貰うなんて」と思っていました。
物乞いにお金をあげたこともありませんでした。
私の持論は、「あげたければあげればいいし、あげたくなければあげない。」というものでしたが、私はただただ無視するだけで、その人の顔も、差し出された手すらも見ていなかったのです。
あげるにしろ、そうでないにしろ、平和にのうのうと暮らしている裏で、そういった人々がいることをしっかり認識しておく必要があるんじゃ、と思ったわけで。
何か、「ただ無視する」って、すごくズルい気がして・・・。
もちろん私は石井光太さんのようにスラム街までは行ってません。(危険なので!)
なので、初めの内、バングラデシュは貧しいと思えない程活気がある国だという印象でした。
観光客自体が少ないからか、路上で物乞いをする人も見ませんでした。
首都ダッカの鉄道駅でリキシャに乗ろうとした時、初めて多くの物乞いの子供達に囲まれました。
その内の一人の女の子は右腕がありませんでした。
今まで、そういった子供にも会ったかもしれません。
けれど私は、その人達の手すら見ようともしてなかったので、「会った」か「会ってない」のかも分からないのです。
私は思わずバッグに入っていたアメを全部その子に渡しました。
手近にあったのがアメだっただけで、お金だったらお金を渡したと思います。
単純に、腕が無いからかわいそうと思いました。
そして私はアメをあげることで何かの罪悪感を振り払おうとしたのかもしれません。
子供達全員になんてあげれないし、
ただの同情で、偽善です。
それでも、ちょっとだけ笑顔になったその子を見ると嬉しくなりました。
ただバッグからアメを出すだけの行為にこんなに長々と書くこと自体、変に思えてきましたが。
それから、バングラデシュ出国前日に、私は事故に遭い近くの病院に搬送されました。
英語も通じず、ひたすら不安で泣いていたら、現地の女性が何人も私のベッドを囲い、「大丈夫、大丈夫」といった感じで声をかけてくれ、ずっと手を握っていてくれました。
一晩たち、冷静に病院内を見てみると、床は打ちっ放しのコンクリート、ドアの無い病室、カギの無いトイレ、床で寝る人、二人で一つのベッドを使っている人、足の無い人、奇形児を抱いた母親…。
言い方はすごく悪いですが、戦争映画で見るような野戦病院といった印象でした。
けれどそこにいる人々は、みんなそれぞれ大変なのに、みんな私に優しく接してくれました。
幸い日本大使館とも連絡が取れ、現地の日系企業で働く方やボランティアの方にお世話になり、日本に帰国することが出来ました。
(もし読まれていたら)バングラデシュでお世話になった皆様、本当に有難うございます。私は元気です!(*´∀`*)
ジョエプルハットで出会ったピントゥーとの会話。
P「日本人はみんな金持ちなんだろ?」
私「みんなじゃないよ。金持ちもいるけど、日本にもホームレスがいるよ。」
P「本当か!?信じられないな!」
私「日本だって、仕事が無い人もいるし、お金が無くて自殺する人がいるよ。」
P 「それでも俺達は貧しいんだ!」
本当にその通りで何も言い返せなかった。
例え日本にそういう人がいても、日本人の多くは豊かな生活をしていると思う。
言葉が話せるようになってすぐ働かなければならないなんてことはめったに無いだろうし、そこまでしなくても保護施設がある。
産まれた時から最下層で、生きる為に体を売ったり、物乞いで稼ぐ為に体を傷つけられたり。
私はケガをすれば日本で治療出来る。
けれどここに住んでいる多くの人は、お金がないせいで治る病気も治せなかったりするのが普通。
私は偶然、日本という豊かな国で生を受けただけで、不自由なく暮らしている。
今まで色んな国で何度も思ったことだけど、バングラデシュの人々と関わって、それがどれだけ幸せなことなのかを正に身を持って思い知った。
最後に、私が関わったバングラデシュの人々は本当に気が良くて優しい人達ばかりだった。
セクハラしてくるのにはほとほと嫌気がさしたけど(;´Д`)
ここで私が得たものはすごく大きい気がする。
しかしまぁ、得るものあれば失うものありと言いますか。
ほんと、うちの人生、山あり谷ありだわ!w;
現在日本ですが、次旅に出る予定は今のとこありません。
ブログはまた違った形で続けようと思います。
このブログを愛するあまりか、親より私のこと知ってるんじゃ…という方にもお会いしましたが、誰よりもこのブログを愛しているのは私自身なのでっ!!(`・ω・´)
ちなみにこのブログを開設して3年ちょい。
今初めて気付いた衝撃の事実!!
「Tabijyo」の綴り、間違ってる…∑(゚д゚lll)
「たびじょ」って、ローマ字表記にすると「Tabijo」で、「Y」がいらない。。。
このせいだったのか…「tabijyo」検索でHITし易いの;
でも今更URLも変えれないし、面倒臭いんで、もぅこのままいきます;
てか、なぜこの3年、誰も突っ込んでくれなかったの!( ;∀;)
まぁいいや。
暫く旅情報更新出来ませんが、またお暇がある方は覗いて下さいね。
☆余談☆
ちなみに同じく石井光太さんの本で、「遺体 震災津波の果てに」という本も読みました。

by カエレバ

東日本大震災、日本にいなかった私にとって当時の状況を実感することができたリアルな本でした。
↓ 最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます!

コメント

  1. じぃ~じ より:

    しほさ~ん!お久しぶりっす~
    旅終わりなんですね~お疲れっしたm(__)m
    この最後の記事、良かったですよ。
    実際に目にするとインパクトが違うというか…その感覚、なんとなくわかります。
    ブログの続編、あれば楽しみにしておりやす。
    あと、Tabijyoのスペルに関しては知っておりました(^_^;)わざとかと思ってました…。

  2. >じぃ~じ より:

    >じぃ~じ
    ありがとございます(*´σー`)
    じぃ~じのブログは映画・本レビューになっとるよね笑
    面白い!
    永遠の0観たいけど、やっぱ本読んでからの方がいいかなぁ~。
    でも今一番観たいのは「猫侍」?
    猫好きとしては見逃せない!!
    つか、やっぱスペル気付いてたのね。
    一体何人の人が思ってたんだろう…(/ω\;)
    かなちゃんも帰って来たとこだし、また飲みましょう!
    しほ

  3. ふみえ より:

    しほちゃん、長い間の旅、お疲れ様でした。
    なんで日本なのかな~とか最近ブログ更新ないなあ~なんて思っていました。私もこのブログのファンなんで!
    事故にあったとありますが、大丈夫なの?心配しています。
    しほちゃんのこの記事を読んで、私も色々考えてしまいました。
    色んな事を考えながら、直視しながら旅をしようと思う事ができました。
    ありがとう。
    いつかしほちゃんに会えるのを楽しみにしています!!

  4. >ふみえさん より:

    >ふみえさん
    ご愛読ありがとうございます!(*´∀`*)
    旅女・改は「世界遺産検定」でブログランキング1位を狙っていこうと思います!笑
    旅中は本当に考えさせられることが多いです。
    今までこれっぽっちも考えなかったことを自然に考えたりして、旅って面白いです。
    海外出たって何も変わらないという人もいるけど、そんな人も気付いていないだけで、何かしら違うものを発見してるんじゃないかと私は思います。
    ケガは大したこと無いんで心配なさらずに~。
    ふみえさんとサトPも気をつけて?
    日本帰って来たら連絡して下さいね~(´∀`)
    しほ

  5. まゆこ S より:

    しほちゃん、久しぶり!しほちゃん、どうしてるかなと思い、久しぶりにブログ覗いたら、今日本なんだね。世界遺産検定、猛勉強して、全国一位になるんだ!!
    ところで、このブログ記事でしほちゃんが事故にあったというところが心配になったけど・・・今、元気そうなので少し安心しました。
    それに、しほちゃんがこの記事で綴ったバングラでの思いを読んで、衝撃を受けたよ。こういう旅で感じた思いというのは、とても大事なことが多いと思う。私は日本に帰ってきて1年以上経ってしまい、旅中色んなこと考えていたのに、その思いが風化してきていることにしほちゃんの記事を読んで気づいた。
    人生万事塞翁が馬。ちょっと、古めかしいこといっちゃったけど、しほちゃんは良いことも悪いことも全て自分の糧にできる凄い人だと思うから、これからもしほちゃんのブログ楽しみにしてるよ!日本に帰ってきているのなら、いつか志保ちゃんにまた会いたいなぁ!!
    もし東北に来ることがあれば、連絡くださいな。

  6. megyoshi より:

    しほちゃん、ご無沙汰です!
    元気そうで良かった。
    旅には暫く出ないようだけど検定頑張ってね☆
    なんだか難しそうだね~
    この記事、とってもいいね!
    ちんたら旅してて、それが日常になってしまって色々考えなくなってしまったような・・・
    そもそも初めから何か考えてたのかもよく分かんないけど、折角旅出来てるんだし、しほちゃんのように色々考えながら残りの旅生活を過ごしたいと思います♪

  7. >まゆちゃん より:

    >まゆちゃん
    お久しぶり~♪塞翁が馬とはまた…文学少女まゆちゃんらしい言葉を持ちだしましたな(`・ω・´)意味知らんかったからググったよ;
    いい格言ですな~。悪いことがあったからといってこの先も悪いとは限らない、幸福なことがあってもこの先も幸福とは限らない。…ある意味ネガティブにも取れるけど、もちろんポジティブにいこうと思いますw
    ブログ書いてて良かったことの1つとして、「あぁ~この時こう思ってたんだな」って振り返れること。その時の気持ちとかってすぐ忘れるし、PCは何か日記よりも気軽に書けるし。
    だからうちのブログって結構赤裸々なんやけど(;´∀`)
    後で読んで「恥~~~(TдT)」ってゆうのもあるけどあえてそのまんま;
    まぁこれからも更新がんばりまーす。
    またメールするね!
    しほ

  8. >めぐちゃん より:

    >めぐちゃん
    「初めから何か考えてたのかもよく分かんない」って、めぐちゃんらしくて面白いね!(*´∀`)b
    うちだって単純に「知らないもの見たい」ってだけで海外出たし、普段もちゃらんぽらんで何も考えてないからねwだからこそ、たまーにこうじっくり思ってみたりするのかも。
    めぐちゃんはリアルタイムでブログ更新してるとしたら今ボリビアかな?だいぶゴール近くなったね~。
    Take care?
    しほ

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