Day7.こんな所で泣いたら涙も凍る…

7日目:Dingboche ディンボチェ(4,410m)8:00~Thokla トクラ(4,620m)10:30(昼食30分)~Lobuche ロブチェ(4,910m)13:30
歩行時間:5時間半(休憩込)
私は朝早起きするのが面倒というのと、節約のために、朝ご飯は大体カトマンズで買ってきたクッキーで済ませていたが、この日はチェパティを食べた。
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チャパティにジャムは合わないな~( ̄ー ̄;)
しかもジャムは色こそイチゴだが、完全にお祭りのかき氷にかかっているシロップの味しかしない。
(※余談:どこの村のレストランでも、朝食は前日の夜寝る前までに注文しておく。夕食後満腹状態で次に日のご飯を選ぶのは非常に難しい…。ちなみに夕食も夕方5時くらいまでに「◯時にこれを」と、事前に注文しなければならない。)
もさもさとチャパティを頬張って出発。
あ、、、ヤクが出勤中だ。
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ぞろぞろ…
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宿は石垣で囲まれていて、出入り口は人一人が通れるスペースしか無いため、しばしヤク渋滞となる。
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ヤクを見送って出発。
あまり「寒い寒い」と書いていないが、太陽が出ている内に歩いているため、それ程寒くは無い。…と言っても、ナムチェまでの服装はTシャツに薄手のフリースだったのに対し、現在は着れるもの全てを着ている。
本来厚手のダウンジャケット等あればそんなに重ね着しなくてもいいのだが、それをケチッて「厚手のセーター」を買った私が現在着ているものは、
・ヒートテックインナー(ユニクロ)
・Tシャツ
・薄手のフリース(モンベル)
・厚手のセーター
・薄手のダウン(ユニクロライトダウン)
・レインウェア(モンベル)
下は
・レギンス
・裏起毛の厚手のレギンス
・薄手のアウトドアパンツ(コロンビア)
※ちゃんと全部正規品。カトマンズでモンベルの偽物売ってたので驚いた。←大体海外で売ってる偽物はノースフェイスやコロンビア等海外のアウトドアブランドが多く、日本ブランドのモンベルの偽物は初めて見た。
裏起毛の厚手のレギンスは夜寝る時用に買ったものの、ディンボチェ辺りからは寒くてトレッキング中にもずっとはいていた。
私は連日トレッキング中に天気が悪くなることが無かったから良かったが、やはり村に到着した昼以降、霧がかってくると寒さが増す。それから夜寝るまではとにかく寒い。標高に関わらず、夜寝る前はどの村でも寒いと思った。
この日の写真はあまり無い。
比較的平地も多かった気がするが、景色があまり代わり映えしなかったからかもしれない。
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が、このサガルマータ平原、本当に好きだな~!!!(*´∀`*)
この辺りではこういった背の低い木?以外に緑は無い。
そして毎日クマルさんが山の名前を教えてくれるが、全く覚えていない…。私のように登山に詳しくない外国人からすれば、「ヒマラヤ山脈」なのだが、もちろん現地の人がそういう風に言うことは無い。
当たり前だが、山はそれぞれが違う山なのである。
4,000mの高地にも関わらず、犬もいる。野良犬か飼い犬なのかは定かではないが、懐っこい。
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ここはこういった伝統的な石造りの家がいくつか散らばって建っていた。
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かつては村だったのかもしれないが、どの家も人が住んでいないようだった。みんなこの周辺で散り散りになってトイレ休憩をしていたので、私もそれにならう。
昼休憩予定の「トクラ」の村が見えた。(緑の屋根の所)
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レストランで「フライドライス」を注文。
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単純に「炒飯」。日本のチャーハンよりも少しスパイシー。そしてネパールでは米系は量が多い…;途中味が飽きるので、ケチャップを投入してケチャップライス的にすると結構いける。
天然湯沸し器。ちゃんと湧いているw
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トクラを過ぎると急な上り坂が続いてかなりしんどかった。
坂を登りきると、エベレスト登山で亡くなった多数のシェルパ(地元の山岳民族。中でもこの場合は地元のガイド・ポーターを指す。)の慰霊碑が並ぶ。
こんなにも沢山…と思うけど、慰霊碑だけの数なので、実際はもっと沢山の人が亡くなっているのだろう。。。
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この先はなだらかな上りが続く。
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左手に日本人登山家の慰霊碑も。
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「生涯一ヒマラヤニスト」と書かれた丸山芳雄さんの慰霊碑。
10年前の2005年建立。
今まで見てきた多くの日本人・シェルパの慰霊碑。
そうまでして登るエベレストって何なのだろう…。
私は当初、エベレスト山群が見渡せる「カラ・パタール」だけ行く予定だったが、ディンボチェを過ぎた辺りでエベレストを目指す登山家がキャンプを貼る「エベレスト・ベース・キャンプ」も行くことにした。
クマルさんはベースキャンプからエベレストはそんなに見えないと言ったが、私は「キャンプ地を見たい」ので、そこは気にしない。1日のトレッキング時間が長くなるものの、日数を増やすことなく行けるということで、心配するのは高山病だけだ。
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1時半。
標高4,910mのロブチェに到着。
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ロブチェに泊まる人はみんなここから「エベレスト・ベースキャンプ」もしくは「カラ・パタール」に向けて出発する。
私もここで1泊し、いよいよ翌日は「エベレスト・ベースキャンプ」に行く。
村に入ってすぐある宿に、一泊の値段を聞くと、
さっ! 3,000ルピー???(゚Д゚;;;)。
↑約3千円

今まで100~300ルピーだったのが、10倍ってどゆこと!?
聞くとその宿はどういった暖房設備を使っているのか知らないが、部屋も温かく、ホットシャワーも浴びれるとのこと。もう1軒あたると、1,000ルピー。そこも同じく、部屋も温かい…。
正直、ここまで来たら寒さなんてどこも寒いと思っている私は、「安いとこどこ!?」と、100ルピーだったこの宿に決定。
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「SHERPA LODGE(シェルパロッジ)」
この宿に当たるのを後回しにしたのは、クマルさんが「これはボスの宿だ」と言っていたからである。…そう言われると泊まりたくなくなる天邪鬼な私。
結局この宿は周りのロッジの宿泊費の高さからか、結構な人気宿で、私の後に来た人は満室だと言われていた。
ちなみにこんな場所でも、お金を払えばWifiが使えるのには驚いた;
まぁこんな場所まで来てネットなんてしたくないけど( ̄ー ̄;)
1階の部屋しか空いてなかったため、窓から山は見えないが、裏が「馬レンタル屋」になっていて馬は見える。
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荷物を置いて、周辺をぶらぶらするが、この村はロッジが数軒あるだけの小さな村のため、本当に何も無い。
宿の外が既にこんな感じ↓
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村人も少なく、私と同じように高度順応のためにふらふら歩いているトレッカーが数名いる程度。
この日何だかすごく疲れていた私は、しばらく歩いた後宿に戻る。
頭痛や吐き気は無かったが、夕方になってもダルさが抜けなかったので、軽い高山病だったのかもしれない。もしくは疲れの蓄積か…。
夕食後、話しかけてくれた人に対しても曖昧な返答しか出来ず、ダイニングルームで軽く居眠りをしていた。
すると、遠くに座っていた外国人夫婦が、わざわざ私の所まで来て「大丈夫?高山病か?」と話しかけてくれた。私が「ただ疲れただけだと思う…」と答えると、薬は飲んだか?水は飲んだか?等と色々心配してくれた。
本当に泣きそうになった。
私が彼等の立場なら、全然見ず知らずの人の体調まで気付けるだろうか?
もし気付いたとしても、ただ寝ているだけだろう、と思って声なんてかけない気がする。
私は涙をこらえながら「ありがとう」と何度も言った。
ちなみにこのやり取りをしている間、クマルさんは遠くで仲間と談笑していた…。
ク~マ~ル~~~!!!(# ゚Д゚)
【ディンボチェからロブチェ】
トクラを過ぎると急な上り坂が続く。坂を登りきると多数のシェルパの慰霊碑がある。その先はなだらかな平地で、左手に登山家・丸山芳雄さんの慰霊碑がある。
【ロブチェの宿】
「SHERPA LODGE(シェルパロッジ)」
電話番号:9842867888、9842818137
宿泊費:R100
人気宿なので、ガイドやポーターがいる場合はお願いして前もって予約した方がいいかもしれない。連泊する場合はチェックイン時に予約しておくこと。私の場合、次の村で1泊して再度ここに戻って1泊する予定だったので、チェックイン時に予約しておいた。
陽気なおかみさんがいて活気がある。日が出ている時はダイニングルームに日光は入り温かい。掛け布団は無く、毛布のみ。
※この宿の裏にある宿も安そうだったが、この時はあまり宿泊客がいなそうだった。その他のロッジは部屋も温かいとのことでR1,000~R3,000。
【本日使ったお金】
紅茶 R60
フライドライス R450
シェルパシチュー R450
宿泊費 R100
合計:R1,060

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