はいどうも。久々のブログ更新です。
現在地は「スワジランド」。まぁどこ?って感じですよね。
南アフリカの端っこにある小さな国。自称小国ハンターの私としては外せない場所なのであります。(と言ってもヨーロッパの小国ほど小さくないけど)
そしてインスタでは報告しましたが今月10月に帰国します!
本当はここから東アフリカを北上し、エジプト・イスラエルなんかに行きたかったのですが残念ながら資金が尽きました・・・(´;ω;`)
アフリカ行っておきながら東行ってないって!笑
まぁ結構疲れてきたこともあるので、帰国には丁度良かったかもしれません。
航空券を取ってからはいそいそと「帰ってから読むマンガリスト」の作成をしつつ、過ぎ去りし時を求めております。あ、すみません、ドラクエ11が楽しみってことです。
しかしフライトは、世界最恐の凶悪都市とされる「ヨハネスブルク」から・・・。
今回も私らしい?最後まで気の抜けない旅となるのであります;どうか無事を祈ってやって下さい。
帰国はしますが、アフリカ編、更にヨーロッパ編も書くべき記事はたんまりあるので暫くブログは続くと思います。
しかし西アフリカの記事なんて特に需要も無い上に観光地も無く盛り上がりも無いので、もぅ飛ばそうかな~等と思っていたのですが、南アフリカに入ってから「ブログ知ってます!」という方に沢山お会いすることができ、やっぱり情報の無いマイナーな場所こそ頑張って書いておくか、、、とやる気を頂いたので、引き続き西アフリカ編にお付き合い下さい~。
~ここからナイジェリア編の続きです~
カノからカラバールへ、24時間バス移動
ナイジェリア北部のカノから一気に南下してカラバールという町を目指す。
先に行った旅人からカラバールは良い町だと聞いたことと、カラバールから次の国・カメルーン行きの船も出ているということで、たまには船旅も面白そうと思ったのだけど。
カノで滞在していた宿の人にここからカラバールまで何時間くらいかかるのかと聞くと、「1Day(1日)」という答えが返ってきた。
「えっ夜行バス!?それって安全なの?ボコ・ハラムとか大丈夫!?」と聞くとここでもまた笑って「No more ボコ・ハラム!」と返された。
※ボコ・ハラム・・・簡単に言うととにかく凶悪なテロ集団。
しかし「1Day」と言うくらいなのだから車中泊で朝くらいに着くかと適当に考えていた私が甘く、「1Day」はやはり「1Day」であって、結論から言うと到着までに正に24時間かかった。
カノからアバへ|バス車内のカオスな空間
まずはカノから夜行バスに乗るため夕方6時に宿を出てバスターミナルへ向かう。
KK(三輪タクシー)を降りた瞬間「どこへ行くんだ!?」と数人の客引きに取り囲まれ、「カラバール」と言ったが最後「俺の客だ!」と1人の男にぐいぐい腕を引っ張られてバスの前に連れて行かれた。
しかし、結局この男はバス会社のスタッフ等ではなく、勝手に勧誘してバス会社から後で紹介料を貰おうという目論見の男だった。
てっきり私はバス会社の客引きだと思っていたので、値段交渉もこの男としていたのだけど、当然これは全く意味が無く、正規スタッフが言う値段でしかチケットは買えなかった。
男は後でバス会社の人と「お前が勝手にやっていることだから金なんて払わない!」と揉めていた。
何軒かバス会社を当たったのだけど、宿の人があると言っていたカラバール直行のバスは見当たらずカラバール近くの「アバ(Aba)」という町まで行くバスに乗ることに。
バスはナイジェリアでは初めて乗る大型バスで、珍しく出発時間が決まっているのか満席になる前に出発した。
バスが走りだすと、ナイジェリアで必ず遭遇すると言ってもいい健康食品等の売り子が演説を初める。中距離以上のバスには必ずと言っていいほど見かけるので、もはやみんなマルチ商法にでもハマっているのではないかと思ってしまう。
今回の女性が演説している商品は栄養が詰まったビタミン剤のようなものだった。
ナイジェリアの人達はバスやシェアタクシーなんかでも比較的静かなのだけど、このバスは人が多いのとみんな長距離移動というせいかワイワイと賑やかで、何やら歌を歌っているおじさんもいた。
そして例によって悪路なので、気分が悪くなって通路で吐き出す女性も・・・。
売り子「この錠剤1つでリンゴ、オレンジ、プランテン、アボカド、色々な栄養が、、、」
吐く人「オッオエ~」
歌う人「ラ~ラララ~フフ~ン♪」
ナイジェリアにしてはなかなか珍しいカオスな空間だった。。。
カラバールを18:40に出発、アバに着いたのは翌日14:30、所要約20時間、久々の長距離移動だったけれど、ここから更にまたバスに乗り継がないといけない。
運良く同じバスにカラバール行きの男性がいたので付いて行く。
アバからカラバールへ|毎度お馴染みバス故障
降ろされた場所からKKでバスターミナルに移動し、カラバール行きのミニバスを見つけたのだけど、時間が時間なだけに人がなかなか集まらなかった。(乗り合いバスはどこも早朝が人が集まりやすい)
今は雨季。夕方から夜、朝にかけてよく雨が降る。
この日も雨が振っていて、舗装されていない土がむき出しのバスターミナルの駐車場は水たまりだらけで歩く場所に困る。
乗客が集まるまで車内で待っていると、雨が小ぶりになった途端いろいろな物売りがやってきた。物売りはみんな一様に商品の入ったカゴや透明のバケツを頭に乗せていて、商品名を連呼しながら寄ってくる。
クッキーやポップコーン、プランテン(食用バナナ)チップス、ジュースやピーナッツ、、、の他に「ここでそれ買う!?」と言うようなサングラスにCD、古着、ベルト、バッグ、はたまた布製折りたたみ衣装ケースなど・・・。
持っていたリンゴを食べながら、ポップコーンとプランテンチップスを追加購入。
↓プランテンチップス
味はほぼバナナチップスと同じだけどそんなに甘くはない。
3時間弱待ち、18時前にようやくバスが発車。
MAPS.MEの経路検索だと車で2時間弱と出るが、もはやこの国でそんなものはアテにはならない。
カノから一緒に来ている男性に、どのくらいかかるのかと聞くと「普通なら4時間くらいだけど、雨で道が悪いから5時間くらいかかるかもね」と言われた。
うーん、、、そうなるとカラバールに着くのは深夜になってしまう;
更にこの間の移動はナイジェリアで一番の悪路だった。
舗装路はいつもながら穴だらけだし、未舗装路は雨のせいでグワングワン。車も右に左に忙しい。
その上警察が待ち構えるチェックポイントも多く、その度に運転手は手慣れた様子で賄賂を渡す。まぁこれはここでけではなくしょっちゅうあることなので珍しいものではない。
途中で国内移動にも関わらず、謎の「イミグレーション」と言われる場所で私だけ降ろされ、パスポートチェック。台帳に番号を控えただけで賄賂要求は無かったので良かった。
更に途中でバスから煙がもくもくと出だして停車。
こういう時地元の人は見切りが早い。
バスを降りて故障だと分かるやいなや、すぐさま別のバスをヒッチハイクしてさっさと行ってしまった。誰もバスの運転手に料金を返せなんて言う人はいなく、追加料金を払って他のバスに乗り込んでいる。
半分くらいの人が行ってしまい、残っているのは私を含む荷物が多い人のみ。ここを通るのはほとんど満車の車が多いので、大きな荷物を持っている人は乗り込めない。
車のパンク程度は「西アフリカ移動のオプション」と言っていいほど頻繁に起こるので、パンクならラッキー。ドライバーが10分ちょいくらいでちょちょいと交換してすぐ出発する。
が、今回の故障は運悪く前輪のブレーキパッドの接触が悪くなっていたようで、運転手は工具を持ちだしてそれを直し、それでも4、50分ほどで何とか再び発車することができた。うーん、そこまで直せるドライバー、ちょっとカッコイイなぁ。
しかしまぁそんなこんなでカラバールに到着したのは深夜23時・・・。
こんな時間にタクシーに乗りたくないので、追加料金を払ってでもこのバスの運転手に近くのホテルに連れて行ってもらおうと思っていたのだけど、私が言う前に他の乗客みんなが「連れていってやれ!」とドライバーにお願いしてくれた。や、優しい、、、( ;∀;)
ドライバーはあまり土地勘が無く宿を知らなかったのだけど、丁度最後まで一緒に乗ってくれていた人が安めの宿を知っているということで案内してくれたので良かった。
カラバールの宿
深夜にはなったけれど、優しい乗客のお陰で何とか無事カラバールの宿にチェックインできた。
ナイジェリアの安宿はどこも水シャワー。
深夜で寒いのは分かっていたけれど、さすがに埃と排気ガスまみれのまま寝る気もせず、気合いを入れて冷たいシャワーを浴びて泥のように就寝・・・。
バスでの移動時間、24時間。
待ち時間も入れると28時間にもなる久々の長距離移動だった。
翌朝7時。
ノックの音で目が覚める。
のろのろと起きてドアを開けると、昨日宿を教えてくれたおじさんが。
「やぁ、よく眠れたかい!?」
「・・・うん。(アンタに起こされるまではね!)」
宿を教えてくれた恩はあるので、最後の言葉は飲み込み、お礼を言って再びベッドへ。
もーほんとこの国はガツガツくるなぁ~( ̄ー ̄;)
カメルーンのビザ無しで謎の国境に到着してしまう
この町でのミッションは、まず次の国・カメルーンのビザを取ること。
領事館の場所はMAP上でチェックしていたものの、場所が変わっているといけないし、宿の人に一応聞くと親切にそこ行きの乗り合いバスまで連れて行ってくれた。
が、このバスは領事館行きでは無く、カラバールから東へ30分以上も行った「Ikang」という船着き場に到着した。。。
いや、ここ領事館じゃなくて国境だよね!?
宿の人は英語が出来たのだけど、少し怪しくそれでも「VISAが無いからVISAが欲しい」と何度も言っていたのにどうやら伝わっていなかったようで・・・というか、荷物全部置いて国境行くはず無いやん!!;
まぁ道中明らかに違うと感じたのだけど、車内にいた他の人に聞いても「大丈夫大丈夫!ノー・プロブレム!」とみんな自信満々に言う上、「田舎の方に走っているから彼女は心配なんだよ~!」と笑われるので、そこまで言うならお金も払っていることだし、1%の確率にかけて行ってみようと思ったのだけど、この後1%の確率はやはり1%なのだと認識した。
船着場で一応「カメルーンビザが欲しい」と言うと、「ここはナイジェリアのイミグレーションだからカラバールでビザを取って来なさい」と言われる。
そりゃそうだよね!(゚∀゚)
ちなみにここからリンベ行きの船も出ているが、途中で乗り換えあり、7,000Nだったかな?まぁこんな変な場所来るメリット無いけれど、、、。
せっかく来たしこの村もちょっと散策したかったのだけど、カメルーン領事館がいつ閉まるのかも分からなかったのでトンボ返り。
私が来てしまった変な場所にある国境↓
ビザ無いのに国境まで来てしまうって!どんだけ無駄足;
カラバールでカメルーンのビザを申請する
結局大使館は私が事前にチェックした場所で合っていて、宿から車で数分の場所だった。
カメルーン領事館の職員は最初こそ無愛想だと思ったものの、ビザは数分で発給。
更に私がフェリー乗場の場所を聞くと、仕事が無いのかどうなのか分からないけど何と車でフェリー乗場まで連れて行ってくれ、その後宿まで送り届けてくれた。何と親切な。
しかしフェリー乗り場では結局、情報に聞いていた安い夜行便を見つけられなかった。
翌日値段高めのフェリーに乗るか、陸路で行くか、どちらにしてもかかる費用は同じくらいになるので迷ったものの、ナイジェリア通貨も余ってどうせならロンプラに載ってない町で1泊くらいして陸路で行くのもいいかなと決めた。
※カラバールでのカメルーンビザ申請方法の詳細は記事最後に。
カラバール町歩き
他の人の「カラバールは良い所」いう評判を聞いて来たカラバールだけど、私の場合はチンチョンチャン攻撃が今まで行った町で一番ひどく、かなりゲンナリしたので写真もほとんど撮っていない。
※チンチョンチャン・・・中国人をバカにする言葉。
今まで一番これを言われたのはコソボ。
ここは本当にひどく、老人やかわいい女の子まで言ってくる。私はバカにしてくる人間を呼び止めて冷静に「なぜ中国人をバカにするのか」と何度か問いただしたこともあったけれど、やはり近年まで紛争があった国というのはこういうことは仕方無いのだろうなぁと思う。
自分より下に見れる人間を探して日頃の鬱憤を晴らしたいのだろう。
私も慣れたもので、私自身が我慢することによって彼等の鬱憤が晴れるのなら喜んで犠牲になろう、、、等と達観した考えは到底出来ず、「コンニャロ~!!(←古い)」と今日もバカにしてきた子供達を追いかけ回すのである。(基本的には無視だけど)
まぁそもそも日本人だから無視すればいいのだけど、こういう時なぜか私は完全に中国人の気分になってしまう……あんたら中国企業が無ければ服も着れないし、道路も出来ないんだよ!
カメルーンから来る人の場合、最初にこの町に入れば新鮮かもしれないけれど、私は最後だったのでごった返す市場も排気ガスにももぅうんざり・・・。
太鼓を叩く像。
ちょっとインドのカーリー様っぽい像。
町の中心のロータリーにあった像。
ナイジェリアの安飯屋にはこういう「FOOD IS READY(ご飯用意できてるよ!)」という看板が店の前にあるが、FOODはREADYされていないことも多い。
ナイジェリア通貨が余っているので豪遊するぞ!と思っていたものの、豪遊できる場所が見当たらない。精一杯の豪遊↓
パスタセット 850ナイラ(約260円)
おーパスタだ!と思って頼んだものの、どうして私は学習しないのだろうか。完全にトマト味だと思い込んで食べたバスタはチリ味だった。
・・・基本的に辛いナイジェリア料理、毎日肛門が痛いよ!
カメルーン料理はどうなんだろう・・・。
補足★カラバール語を使うと喜ばれるのでおすすめ
カラバールでは「カラバール語」があり、使うとまた喜ばれる。
こんにちは メッシア
ありがとう サッサモ
カノからカラバールへの行き方
①カノの宿~New road moto park
KK 約5分 N50
②カラバール(Calabar)~アバ(Aba)
18:40発~14:30着
大型バス 19時間50分 N7,100
※多分出発時間は大体決まっていて、18時過ぎにバスターミナルに着き、20分ほど待って出発。途中の町で人を乗せるので最終的には満席になる。
③アバ~カラバール
17:45発~23:00着
ミニバス 5時間45分 1,500N
※定員が集まるまで3時間弱待った。途中車の故障で50分ほど停車。
カラバールのゲストハウス
「PRISONS OFFICERS’ MESS AND LODGING」
シングル:4,000N
シングルエアコン付き:6,000N
設備:水シャワー、ファン
行き方:ワットマーケット付近からシェアタクシーで50N。徒歩約20分。
その他:部屋は比較的きれいでスタッフも親切。ワットマーケット付近にもっと安い宿はあると思う。英語が少しできるキンスさんが親切。
ナイジェリア(カラバール)でのカメルーンビザ取得方法
カメルーンビザはナイジェリアで簡単に取れる。
大使館はリンベ、アブジャにもあるので自分が経由する場所で取ればいいけど、カラバールを経由するのであればカラバールで取るのが恐らく一番簡単。私がリンベにいた時は職員がアブジャにいるからと申請出来なかった。
取得場所:カラバール(Calabar)
タイプ:90日シングル
費用:51,000CFA又は31,000N
※ダブル、マルチの場合はプラス21,000CFA。
必要書類:証明写真2枚
取得日数:即時(5分)
場所:上地図参照。
領事館への行き方:New road park近くのKK乗り場までシェアタクシーで50N。そこから徒歩かシェアKKで50N。
コメント
来年の1月下旬~5月にかけてモロッコから南アフリカまで陸路縦断を考えている者です。旅女さんのブログは大変参考になるので(特にビザ取得が詳しいので)、今後の更新も期待しています。
ありがとうございます!そう言って頂けると非常に嬉しくやる気になります!ヽ(*´∀`*)ノ
しかし、、、西を縦断するんですか?東行ってないなら東の方が見所多くて楽しいですよ?自分が行っておいて言うのも何ですが笑
見所無い分、現地人とどれだけ絡めるかが楽しくなるかどうかの境なので、行く先々で地元の言葉を教えてもらうといいと思います。ほぼフランス語圏なので頑張って下さい!くれぐれもお気をつけて~。
しほ