時速23kmで走るバス~ヤウンデからヨカドゥーマ~

カメルーンバス移動カメルーン

カメルーンの次は本来ならルート的に赤道ギニアやガボンに行きたかったのだけど、ビザが取れなかったので(取る意欲もあまり無かったので)「コンゴ共和国」へと向かうことに。

アフリカ大陸に入って初めて「コンゴ共和国」と「コンゴ民主共和国」、2つ別々の国があると知った。←遅い。というかややこしい!

旅行者の間ではコンゴ民主の方は英語の頭文字をとって「DRC」と言ったりするけれど、カメルーンで大使館に行く時は「キンシャサ・コンゴ」などとそれぞれの首都の名前を付けないと伝わらなかった。

カメルーンからコンゴ共和国への道は地図を見ると南下すれば近そうなのだけど、地元の人曰くそこから国境までは道が通っているか分からないとのこと。

何人かに聞いたけれど、無いもしくは分からないと言う人の方が多かったので、大人しくロンプラ通りに中央アフリカ国境近くの町を経由して遠回りで行くことに。

↓カメルーンからコンゴへの道のり。

ヨカドゥーマ 

但しこのルート、地元の人曰く「すごく道が悪いし、特に雨期の今はめちゃんこ時間がかかる」とのこと。まぁ特に急ぐ予定も無いので、行ける所まで行って刻んで行けばいいか。

※モルンドゥーは私が寄りたかっただけなので、ヨカドゥーマからウェッソへは直接行けるかも。

ヤウンデからベルトゥアへバス移動(約6時間半)

さて、まずはヤウンデから「ベルトゥア(Bertoua)」という町へ。

ベルトゥア行きのバス↓

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普通の大型バスだけど定員集まり次第出発。

バスが出発するまで時間があったのでバスターミナルにあった食堂で朝ご飯。

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焼きパスタ 1,200フラン(240円)

屋台の倍の値段だけど野菜とお肉もたっぷりでヤキソバに近い味で美味しかった!朝からガッツリだったけれど、6時間半走ってその間5分ほどのトイレ休憩が1回だけだったのでちゃんと食べておいて良かった。

途中全員バスを降りてIDチェックをするポイントが2回あったので、男性はその隙にサッとトイレを済ませたりしていた。

ヤウンデからベルトゥアまでの道は特に悪くもなかったけれど、到着したのは夕方4時。バイタクに適当な宿に連れて行ってもらってチェックインし、翌日のバスチケットを買いに行く。

宿の近くで「俺を撮ってくれよ!」

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おー!何かおっちゃん、キマってるやん~♪

次の町「ヨカドゥーマ(Yokadouma)」行きのバス会社「ALLIANCE VOYAGES PLUS」。(他にもバス会社は沢山ある)

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チケット値段表。

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ヨカドゥーマの先、最終目的地の「ムウルンドゥ(Mouloudou)」行きもあったけれど、相当長くなりそうだったのでやめておいた。

食堂で夕食。

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モツ煮込みとご飯 1,000フラン(200円)

食堂で何があるのかと聞くと大体これしか無かったりする;まぁモツはいいんだけど、相変わらずご飯がパサパサで美味しくないんだよなぁ~。

この町で少し驚いたのはイスラム教徒が多いこと。
カメルーンはキリスト教徒が多く、今までの町であまりムスリムの人を見ることは無かったのだけど、この町では女性は頭を隠すビジャブ、男性は白い長いローブに帽子という典型的なムスリム装束を着ている。挨拶も「アッサラームアライクム」。

私がご飯を食べている時に、「電話番号は?Facebookは?WhatsAppは?」と執拗に聞いていたオヤジが「あ、お祈りの時間だからまたね!」と途中で急にモスクへ行ったり。

道路沿いに点在しているバス会社兼バス停には必ずお祈り用の部屋が用意されていた。

そして写真を撮り忘れたけど久々にここで猫さんも数匹発見!ムスリムいる所に猫あり!
(イスラム教徒は猫を敬愛している)

ただみんな飼い主にしか懐いていないようでさわることはできず残念。

到着したのが夕方というせいもあって、バス停や食堂でだらだら地元の人と話しているとあっという間に日が暮れてしまったので町の写真も撮れず。まぁただただ田舎だった。

ベルトゥアからヨカドゥーマへバス移動(約12時間)

翌朝6時前にバスターミナルへ。

こ、このバスかぁ~・・・大丈夫かなぁ?

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荷物を乗せる時になぜか私だけ「荷物代500フラン」と言ってきたが、無視。

他の乗客に聞いたけどやっぱり荷物代なんか必要無しとのこと。何なん。

そしてちょうどこの日はラジオ収録があった。

収録日に移動って大丈夫かなぁ~と思いつつ(電波の状況や周りの音とか)、でも出来たらちょっと面白いかもとイチかバチかの賭けだったのだけど、何とか運良くバスも出発が遅れて比較的電波状況も安定していたので良かった。

この時私はラジオで

「今270Kmくらい先の町に移動中なんですけど、道が悪くて15時間くらいかかるって言われたんですよね~。まぁ15時間は言い過ぎだと思うんですけど笑~。」

なとど喋っていたけれど、私はまだまだアフリカというものを分かっていなかった。

時速40kmでも7時間あったら着くところ、このバスは12時間もかかってようやく到着した。

脅威の時速22.5km。
まぁ15時間かからなかっただけでも褒めなければならない。

そう、地元の人も散々言っていたように、物凄~く道は悪かった。

ベルトゥアの町を出てすぐ未舗装路になり、そっからずっと未舗装路。雨期で大きな水溜まりが沢山出来ていて右へ左へ避けながら、ガタンガタンとバスは走る。

最初こそ「あ~この程度なら言うほど悪い道でも無いか」と余裕をかましていたものの、それが長時間ともなると話は違ってくる。

今までこれよりも悪い道は沢山あったものの、12時間ずっと悪路というのは無かったなぁ;

私のような節約型バックパッカーは長距離移動を1つの「アトラクション」と考えるふしがある。

「1200円で12時間もアトラクションが楽しめる!」と思えば安いモンなんだけど、この移動に関しては、急降下も1回転も無いジェットスターにただひたすら乗り続けているようなものだった。

ただたまにバスがありえない傾きをつけて走る時は転倒するんじゃないか、川に架かった貧弱な橋を渡る時は壊れるんじゃないか、という別のスリルはある。もはや拷問でしかない。

車内もまたひどく、私が乗った列は5人掛けの内2人がふくよかな方、更に子供が2人乗り込んでいるのでみっちみち。

隣りのおじさんと私の太腿がカップルかというくらい常に密着しているため、湿ったズボンもどちらの汗だか分からない。

イスも板に布を貼っただけのようなものでクッション性は皆無、もぞもぞと何とかおしりの位置や重心を変えたりしていたものの何分限られたスペースしか無いので、町に着く頃はおしりが4つくらいに割れそうだった。

到着したのは夕方7時過ぎで日も暮れて真っ暗だったため、ご飯も食べずにバイタクで早々に宿へと向かう。

この日は朝にドーナツ、昼に卵だけのサンドイッチを食べただけで空腹だったものの、疲れもありシャワーを浴びてすぐ就寝。

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↑翌朝撮ったヨカドゥーマの町並み。町というか、村かな。

早朝ということもあって車通りも少なくのんびりした雰囲気だった。

ヤウンデ(Yaounde)からベルトゥア(Bertoua)への行き方

①市内~MVAN(バスターミナル)
シェアタクシー 約15分 250CFA

Bertoua行きバスが出るバスターミナル「MVAN」は空港を過ぎた場所にある(地図参照)。

宿近くではなかなかバスターミナル方向へ行くタクシーが捕まらなかったので、市内の教会がある大きなロータリー「Place Ahmadou Ahidjo」で北(空港方向)へ向かうシェアタクシーを捕まえた。

各方面行きのバス会社が何社もあるのでドライバーに「ベルトゥアに行きたい」と伝えておくとそのバス会社の前で降ろしてくれる。

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②ヤウンデ 9:30発~ベルトゥア 15:55着
バス 6時間25分 3,500CFA

数社出ているが私は乗ったのは「OVER LINE VOYAGES」。定員集まり次第出発なので最低でも朝8時には着いておいた方がいいと思う。

バスターミナル周辺には食堂も多いので、先にチケットを買って朝食も食べられる。食料も多少持っておいた方がいいかも。

ベルトゥアの安宿

私はバイタクで連れていってもらったが、後でバスターミナル周辺に2、3軒発見したのでそっちで泊まった方が近いし安そうでいいと思う。

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「Le Matinal Hotel」
シングル:10,000CFA→交渉で8,000CFA(案内してくれた人がオーナーと友達だったため)

設備:水シャワー、扇風機、蚊帳

行き方:バスターミナルから徒歩15分

宿泊日:2017.7.21~1泊

1bertoua安宿

ベルトゥア(Bertoua)からヨカドゥーマ(Yokadouma)への行き方

ベルトゥア 7:00発~ヨカドゥーマ 19:05着
バス 約12時間5分 6,000CFA

「ALLIANCE VOYAGES PLUS」社。チケットは前日購入が無難。6時発と言われたが、その時間に正規のチケットと交換して乗客の荷物の積み込みが始まる。

Maps.meのバスマークが沢山ある場所にバス会社が集まっているのでその辺りで聞くとすぐ分かる。

ちなみにここからヤウンデ、ドゥアラ行きのバス会社も沢山ある。料金表↓

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ヨカドゥーマの安宿

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「Auberge(名前無し)」
シングル:3,000CFA トイレ付き

設備:シャワーは外でバケツに水をくんで来て部屋で浴びれる。

行き方:バスターミナルのすぐ裏、徒歩数分。看板も無いので分かりづらいが、Maps.meのピンの位置。鉄の門がある。

2yokadouma安宿

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