セルビア中部に位置するクラリエボ。この町に立ち寄ったのは世界遺産・ストデニツァ修道院に行くためでしたが、せっかくなので近くにある「ジチャ修道院」も見に行くことに。
ストデニツァ修道院とマグリッチ城に行った前回の記事はこちら。
泊まっていた市内のホテルからジチャ修道院へは、バスで10分程度でした。
セルビア王家3兄弟の歴史
ジチャ修道院は1206年に聖サヴァが創設した修道院であり、初代セルビア国王であるステファン・ネマニッチが戴冠式を執り行った場所でもあります。
ステファン・ネマニッチは聖サヴァの兄で、長兄・ヴガンを含む3人兄弟でした。
ちょっと簡単に、この3兄弟の歴史を説明します。
ネマニッチの王位継承は、従来のセルビアの長子相続という伝統に反するものであったことから、長兄・ヴガンの反感を受けて対立しました。
1202年、戦いに勝った兄・ヴガンが王となったものの、2年後には再び弟・ネマリッチが王位を奪還。が、小競り合いは継続。
その後、末っ子である聖サヴァが「まぁまぁ、もう兄弟喧嘩はやめましょうよ」と言ったかどうかは定かではないですが、2人の争いの仲裁に入り、和解が成立したのです。
末っ子が一番しっかりしている・・・と思うのは私だけでしょうか笑。
まぁ聖職者になっているので当たり前なのかもしれませんが、セルビアの聖サヴァと言えば、セルビア正教会の創始者・大主教なので、セルビア人にとって「とにかくめちゃんこすごい人」なのです。
そんな聖サヴァが創ったというジチャ修道院。
ジチャ修道院
立派な石造りの門。
赤く塗られた壁が珍しい。
敷地内にいたホロホロチョウ。
キジ系の鳥って丸々としていてかわいいなぁ・・・。なんか胴体持ってむぎゅーっ!ってしたくなる。
教会内部にはフレスコ画がありました。
建物と人とのサイズ感が謎。(フレスコ画によくある)
クラリエボ町歩き
町の中心となっている「セルビアの戦士広場」。
と言っても人はまばら。
聖サヴァ広場にある「聖三位一体聖堂」。
壁の装飾は古いものなのかな?
カフェ。
カフェの今イチだったシュークリーム。
サラエボバーガー。
「サラエボ」は、お隣の国であるボスニア・ヘルツェゴビナの首都。
この辺りの国では「ボスニア人」と「セルビア人」が入り混じって暮らしているのですが、かつて戦争した者同士、問題が無いわけでもなく。
セルビアでもこの後、それに関する町へ行ったので、後日UPします。
クラリエボ市内からジチャ修道院への行き方
●Hotel Belvedera(ホテルベルベデラ)から
ホテル近くのバス停 10分 50ディナール(約50円)
●クラリエボバスターミナルから
バス 20分 50ディナール
(2016年11月)
ホテルの場所等は前回の記事参照。
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