そしてまた誰もいなくなったドミ

私がバラナシを出る数日前、再び誰もいなくなったドミ。
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雨も降ってるし、今晩怖いな~と思っていたのですが、何とかその日の内に1人入っていたのでホッとしました。
しかし、その人も何かを感じたのか、これだけ空き放題のベッドでキープしたのは私の2つ隣りのベッド。
うん、近い方がいいよね・・・(;´∀`)
通常ドミって入り口から遠い方から埋まるのに(入り口付近は出入りが多いから)、ここはなぜか手前からベッドが埋まっていく。私は一番手前のベッド。窓閉めてたら一番奥なんて真っ暗で怖いんですよね;
雨の日、安宿街を歩いていたらチャイを入れる小さい器を持った物乞いの人が座っていた。
ちらりと横目で見て素通りしようとすると、
「あ、どうも。」
私に物乞いの知り合いはいない。
と思ってよく見ると、
「Kさん・・・何してるんですか・・・」
ポカラで知り合い、バラナシのガートでばったり再会したKさんだった。
インド人が羽織るような茶色っぽいストールを羽織ってて、完全に周りと同化して気付かなかった。
「いやぁ~、長く滞在しようと思うと航空券買うお金が無くて」
「そうですか。頑張って下さい。」

と、その場を後にする。
まぁもちろん冗談でやっているのだろうけど、世の中には変わった人がいるものだ。
(もしこのブログを読んでいたら無断でネタにしてごめんなさいwまたどこかで会いましょう♪)
その後黄金寺院の近くをうろうろしていて、再び道に迷う。
ここでは地図もアプリも役に立たない。
地図には無い、人を迷わすために作ったのかと思うほどのもっと細かい道が無数に存在している。
私が若干冷や汗をかきながら歩いているのをよそに、1人のインド人が声をかけてきた。適当にあしらっていると、
「ウェルカム!ホーリ・プレイス!バラナシ!」
と、陽気に笑いながら去って行った。
ここに住む人々は「聖なる場所」というバラナシを誇りに思っているようで、事あるごとにこのフレーズを使う。数ヶ月前に来た安倍総理がバラナシを京都だと言ったのも、ものすご~っく嬉しかったらしく、至る所でこの話を現地人から聞かされた。ここで日本国民の多くは安倍総理を支持してないよなどと言うとインド人が可哀想なので、適当に話しを合わせておく。
ガンガーを掃除している人がいるのも、ちょっとは日本の影響があるのかなぁ?まぁそれでも汚いのには変わりないけどw
何とかガートに出たものの、そのガートは他と繋がっていなくて再び迷路のような路地に逆戻り。散々うろうろとしてようやく出た大通りは全く見知らぬ大通り。「大体ここに出るだろう」という予想をしていてそれが大きく裏切られた時、しばらく放心状態になってしまう。一体私はどこにいるのか。そして何をしているのか。
そのまま何となくこっちかな~という感じで歩いたものの、私の「何となくこっち」は常に逆方向に行ってしまうことを思い出し、人に聞くとやっぱり違う方向に歩いていた。
ただ私はATMでお金を降ろして帰りたかっただけなのに、黄金寺院が混んでいていつもと違う道をとったのが迷った原因だった。
雨の日のバラナシは路上が泥や牛の糞が混じってぐちょぐちょになる。天気の良い日ならまだしも、わざわざこんな雨の日に長い散歩をしてしまい、パンツの裾も泥(糞?)だらけになってしまった。
道を教えてくれたインド人のお陰で、ゴードウリヤー交差点に戻って来れた。
一体どうしたらあんな遠くへ行ってしまうことになるのだろう。
バラナシに着いて10日目でこれだから本当にどうしようもない。
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バラナシ最終日は霧だった。
というか、この3日間くらいずっと雨だか霧(;´∀`)
普通に寒くて昼間もダウンを着ています。
昼過ぎにガートでハーモニカの練習をしてて、「コンドルは飛んでゆく」を吹いていたら、欧米人のおじさんに声をかけられた。
フランス人で、日本に3回言ったけど、内2回は陸路で行ったというかなり興味深い人。3回も行っているのに、東京・京都に行ってない。更に今回はタイ・ミャンマー・インドと全て陸路。ミャンマーは完全に開国したんだなぁ~・・・そこを陸路で行けたなんて羨ましい!
しかも話していると、どうやらかなりの猫好きで、日本の猫島・「青島」にも行ったそう。(記事:島民15人、猫100匹!猫島へ!)香川でうどんも食べてて、話が盛り上がらない筈が無い。
その後散々、猫カフェや猫島の話で楽しんだ。
猫好きは猫好きを引き寄せる・・・。
猫好きってどこの国へ行っても猫探してるなぁ~笑。インドは犬や牛が多いせいか、猫が少なく彼も「まだ1匹しか会ってないよ~」と嘆いていた。とりあえず台湾の猫村も教えてあげておいた。
道を覚えられなくても、とにかくもうすぐこの町を後にする。
ネパールからバラナシに来て、思った以上にインド人がしつこくなくて逆にたじろいています。まだネパールの「チョコレート!チョコレート!」とせがむ子供達の方がよっぽどしつこかった。バラナシでしつこいと思ったのは300mくらい付いてきた目が虚ろなおやじ1人。←インドというものは、私はこういう奴がわんさかいるものだと思っていた。
声をかけてくる客引きも一言「NO」と言うとついてこない。
むしろ賑やかなガートに1人で座っているのに、誰からも声をかけられなくてちょっぴり寂しさすら感じた日もあった。
どうしたインド人。
バラナシはそれ程しつこくない場所なのか。
それともバラナシが変わったのか。
はたまた私がよほどずんだれた感を出しているのか。
はっ!!
もしや気づかぬ内に私は悟りを開いてしまっていて、それがインド人に伝わっているのかもしれない!
さて。
次の目的地はブッダが悟りを開いたとされる仏教の聖地「ブッダ・ガヤー」でございます。
バラナシからは列車で4時間前後。
インドも冬は寒いことに驚いている私。
早くあったかい場所に行きたいな~。

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