前日のリキシャツアーで少数民族の村を訪ねた私。
が、まだ気にかかっているのは一番初めに通りすがりに見たアヒール族!
↓
本当に「ウフフフフ・・・?」という声が聞こえそうなくらい可憐で華やかな雰囲気があったんですよね。
アヒール族の村にも行きたい!!
が、再度リキシャをチャーターするのは懐に痛い。ということで、ツアーに連れてってくれたリキシャのドライバーにどこへ行けば会えるか聞いて自力で行くことにした。しかしこれがまたリアルドラクエというか・・・辿り着くまでかなり大変だったんだけど、書くと長くなるので箇条書きで。
①リキシャドライバーに「A村へ行け」と言われる。
②バスでA村へ辿り着くと、ただの小さな町でどこにアヒール族がいるのか分からない。更にそこで聞き込み調査を開始し、奥さんがアヒール族だという男性から「B村で見れる」という有力情報をGET。
③B村行きのバスに乗ると英語のできるインド人に声をかけられる。「今からB村に行っても暑くてみんな家から出ないし仕事(布に刺繍)もしてないから、先にC村に行って夕方行くといいよ」と助言を受ける。
(夕方にならないとイベント発生しないとか、マジでドラクエやな~と内心思う)
④助言にしたがってC村へ行くも、少数民族が作った服や布などの店があるだけで民族衣装を着た人はいない普通の村だった。
⑤C村で時間潰しにお土産屋さんで話していると、「今からB村へ行っても滞在できる時間も少ないし、午前中の方がみんな仕事してるから明日の朝行った方がいいよ」と言われる。
⑥一旦ブージ市内に戻り、翌朝行くことに・・・。うぅ・・・(´Д⊂ヽこれだけ苦労してお金と時間を費やして(丸一日潰れた)会えなかったら悲しいなぁ~。
④で行ったC村「ブジョディ(Bhujodi)」↓
キングフィッシャーみたいな鳥がいたけど、逆光で色が分からずハッキリしなかった;
ひばりに似た鳥も。
大きな機織り機と糸を紡ぐ機械。
実演して見せてくれる。
この周辺の民族が作ったハンドメイドショップ。
ブジョディは「少数民族が住んでいる村」ではないけど、こういうショップが沢山あるので、布や服が欲しい人はここに行くのも楽しいと思う。
~翌朝~
アヒール族の村はブージ市内からそれ程遠くなく、バスで1時間弱で行くことが出来た。途中のバスから尾根に連なる要塞のようなものが見えた。
バスで降りたところは大通り沿いに小さな商店が1軒あるだけの村。村というか、田舎の住宅街のような雰囲気で、内心「こんなところに民族衣装着た人が普通に暮らしてるんだろうか・・・」と不安になる。
とりあえず内部へ入って行くと、第一村人発見!!
その後もワラワラと子供達に取り囲まれながら先へ進む。
っていうかなぜみんな坊主頭!?
もしかして・・・と思ったらやっぱり。
誰かが亡くなってお葬式があったらしい。(バラナシでは人が亡くなると、親族の喪主が頭を丸める、と聞いた。ここでは親族みんなが坊主にするのかなぁ?)
来い来い、と大人達に手招きされ、チャイをご馳走になる。
お葬式があったのに何かすいません・・・(;´Д`)
でも「ジャパニ!ジャパニ!」と何だか喜んでくれているようなのでヨシとしよう。
そして!!
アヒール族の女の子!!
う~ん、やっぱこのカラフルな感じが可愛い♪
チャイのお礼を言って更に村の奥に行こうとすると、子供達が私の前を行って「テンプル!テンプル!」と口々に叫ぶ。どうやら村のお寺に案内してくれるよう。
みんなとにかく写真を撮ってほしがる。
犬を見つけて「ドッグ!ドッグー!」と持ち上げる。
この全てを達観(諦念?)したような犬の顔・・・面白すぎるw
村にあるヒンディー寺院。
寺院見えんがな。
というか、村自体は小さいのに、お寺がいっぱいある。
また別のお寺↓
また別の寺院内。
神様の額縁もアヒール族が作るとこんなにオシャレに?
アヒール族のお母さん。
後で知ったけど、結婚した後は黒いスカートをはく習わしらしい。子供以外は黒いスカートの女性(既婚者)が多く、たまに見かける鮮やかな色のスカートの女性はなかなか写真を撮らせてもらえなかった。鮮やかな色のスカートの写真を撮れたのは結局子供だけ;(子供は写真!写真!って感じで寄ってくる子が多い)
村の中心で小さなマーケットが開かれていた。(ちょうど土曜だったからかも?)
正にアヒール族だらけ!!!(;゚∀゚)=3
しばらくぼ~っと眺めてしまった。
チャイ屋さんがチャイをタダでくれた(゚д゚)!
サモサ屋さんがサモサをタダでくれた(゚д゚)!
メロン屋さんがメロンをタダで・・・とはさすがにならず、20ルピー(約36円)で購入。
「この牛はすごくフレンドリーなんだよ~」と、飼牛を自慢するおじさん。
と、その子供。
あぁっ!そんなにビロビロを掴まないで~!
お葬式やってた家族の親族の家かな?
鼻に大きなピアスをした「ザ・少数民族!」なおばちゃんがいた。
途中通った家で若い女性達が針仕事をしていたので、お邪魔させてもらった。かなりフレンドリーだったものの、写真撮ってもいい?と聞くと「NO」( ;∀;)
未婚の女性達は恥ずかしい、というよりも、そういったことをはしたないと思っているのかもしれない。(予想)
完成した服の写真はOKだった。鏡をカットして刺繍で縫い込むミラーワークの服。
観光地じゃないので、完成しているものはこれ1枚だけだった。かなり凝ったものだけど、これを着て歩く勇気は私には無い(;´∀`)
アヒール族の民族衣装の上着は七分袖で、後身頃が無く、後ろは紐で留めるデザインになっている。頭から被ったストールを後ろに回して背中を隠す。昔の風習なのか、年配のお婆ちゃんとかは背中まで刺青が入っていたりする。
これも後で分かったけど、ミラーワークの服は普段着ではなく、ここぞという時に着るらしい。
元気な子供達!
イベントクリアー!!
みんなニコニコと迎えてくれるいい村だった(*´∀`*)
※すみません。観光地ではないので一応村の名前はふせておきます。行きたい方はお手数ですがメールフォームからメッセージ下さい。行かれる方は観光地ではないことをふまえて、マナーを持って訪問して下さい。特に未婚の女性は写真を嫌がる方が多いので、必ず写真を撮っていいかの確認を。(未婚女性以外はむしろ撮って!撮って!という感じでした。)
しかしアヒール族とのふれ合いは、これだけでは終わらなかった。
この後、「アジャラクプール(Ajrakhpur)」という村に行こうとするも、乗り換え地点からのバスが無く、家族で乗ってる車をヒッチハイク。
アジャラクプールにあった民族博物館のようなところ。
LLDC
Living&Learning Design Centre
入場料:50ルピー
開館時間:10:00~18:00
休み:月曜日
カッチ地方・バンニの民族について紹介されている。各部族の民族衣装が展示されていて結構見応えがある。客が私1人だったせいか、英語の出来るお姉さんが細かく説明してくれた。いくつかのセクションに分かれててじっくり見ると1時間くらいかかると思う。
この施設を通り過ぎた後に、ハンドメイドのものを売っている店?村?があるとのことだったけど、ヒッチハイクした家族に家に来ないかとお誘いを受けたので、結局行かなかった。
ヒッチハイクした家族の家は農業をしていて、かなり広大な農場だった。
家の中にはキッチンとベッドが一つだけ。
トイレもシャワーも外。
ここから1kmくらい離れた所に本宅があるらしい。 まぁこれだけ広い農場なら、かなりの豪邸なのかもしれない。(カンタの友達の農場主も豪邸だったので)
子供はやんちゃな男の子が2人と、
おしゃまな女の子が1人。
ここでも「この牛はフレンドリーなんだよ♪」と牛自慢w
更にお昼ごはんをご馳走になる。
何か手伝う、と言ったらトマトを切って、とトマトと包丁を渡されるも、まな板が無い。インドの人達は、まな板を使わずに空中で器用にパッパパッパと野菜を切るのです・・・。私も真似しようとしたけど上手く出来ず、結局その辺のお皿をまな板代わりにトマトを切りました。
ジーラライスにチャパティとカレー。右上のは私の好きなさとうきびの角砂糖!(多分)
私はインドのパサパサしてるチャパティに結構飽きが出ててここのところ食べてなかったんだけど、ここで作ってくれたチャパティはすごく美味しかった!
「チャパティめっちゃ美味しい!」と言うと、旦那さんが一旦家の外へ出て、小麦を持って見せてくれた。どうやらここで小麦も栽培しているらしい。産地直送の小麦で作ったチャパティ!そりゃ美味しいはずだわ。ついお代わりして完全に食べ過ぎた;
ご飯の後はお決まりのみんなでお昼寝タイム~(´ぅω・`)
お昼寝後、私が「今日アヒール族の村へ行って来たよ!」と写真を見せていると、奥さんがおももろにタンスの奥の方から紙袋を出してきた。その紙袋の中にはすごく立派なミラーワークの服が!!
なんとこの奥さんはアヒール族だった!
そのミラーワークの服は結婚式の衣装(ウエディングドレス)と言うので、私がすごいすごい!と興奮していると、何と服を着せてくれた(゚д゚)!
上下とも立派なミラーワーク。
着るとずっしりと重厚な重みがある(特にスカートが)。
このドレスは作るのに2年かかってるとのこと。奥さんが作ったのではないらしい。
旦那さんは英語が少し出来るのだけど、
「僕の家の問題はみんな英語が話せないことだ」
と言う。
「私だってヒンディー語話せないから仕方無いよ!」と言うものの、何かこう言われると、こちらこそヒンディー語話せずにごめん・・・;と思ってしまう。私の家族だってみんな英語話せないもんな~。田舎なんてそれが普通で、謝られる理由なんてどこにもない。ほんと、インドにいるのにヒンディー語出来ずにごめんなさい( ;∀;)
その後ブージ行きのバス停まで車で送ってくれた。
う~ん、何も恩返し出来ないのが本当に心苦しい。(写真を送ると言ったけど家族は住所を英語で書けなかったので;)
アヒール族の村、家族との出会い。
苦労して行っただけあって、色んな出会いがあってすごく楽しかった。
これだから旅は・・・(以下略♪)
※アヒール族の村はブージからそれ程離れていないので、運が良ければブージ市内・マーケットやバスターミナル付近で出会えるかも。私もその後1度バスターミナル近くのマーケットで見かけました。リキシャのツアーでも相談すればここか他の村へ連れて行ってくれると思います。
コメント
SECRET: 1
初めまして、あっこと申します。
今年の秋にインド、カッチに行く予定です。
なかなか情報がなく、こちらのブログにたどり着きました。
アヒール族の村、是非行ってみたいと思います。
観光地でないとのこと、もし訪問できましたら、そのあたり心して参りたいと思います。
村の名前を教えて頂けますでしょうか。
よろしくお願いします。