ベナンでのフランス語とか食事とか

ベナン

ベナンに来た一番の目的、ブードゥー教のお祭りのために村に行ったのは3日間だけだったにも関わらず、ベナン自体にはトータルで20日間近くも滞在してしまった。

お祭りから帰ってからは、Y君にお願いし、教師をしているベナン人から宿でフランス語を教わっていた。

この先生は英語もできるしさすが先生というだけあったのだけど、質問も全てフランス語だったため超初心者の私達からすると「まず質問を解読する」ところから始まるので全てに時間がかかっていた。
(エリちゃんはレベルが違うので私と舞踏夫妻が同じクラス)

なんとな~く挨拶や自己紹介、旅行会話程度が分かるようになったところでベナンの滞在期限も迫り、「そろそろ次の国に行く準備をしなければ」とタイムアップ。

また試しに1回だけこちらは日本語が話せる別の先生にも教わったのだけど、ちょうど宿にトイレの汲み取り業者が来ていたため、まさかの一番始めにノートに書いたフランス語が

「くみとり vidange」

絶対もぅ二度と使うことは無いフランス語だと思われる。

更にその次が

「うるさい bruit」

まぁとにかくうるさかったせいもあり、2時間の予定だった授業は切り上げて1時間で終了。。。

西アフリカはフランス語圏が多く、フランスよりも安くフランス語が学べるのでおすすめ。

モロッコ、セネガル、ベナンなんかであるので気になる方は現地の日本人宿や日本食レストランで聞いてみると誰かしら紹介してくれると思います。(ベナンの場合はだるまとか)ただ「訛り」はあると思うので、ちゃんとした発音を学ぶにはあんまりでしょうが。

ちなみにベナンで私達が支払った料金は、教師をやってる先生に教わった時はグループレッスンで1時間1人4,000CFA(約760円)、個人レッスンで1時間5,000CFA(約950円)。

教師ではない一般の方から学ぶ場合はグループレッスンで1人1,000CFA(190円)でした。値段もピンキリで交渉次第という感じです。

教師をやってる人の方が値段が高いものの、私達の場合はやっぱり高いだけあってそちらから教わる方が良かったと感じました。
ただ相性などにもよるので一般の人でもいいと感じる人はいるかもしれないので、一概にどちらがいいとは言えません。

レッスンはお互いの予定が空いている日を相談して調整。最低でも続けて5日くらいはやった方がいいと思いますが、1日からでもOKなので、先生との相性も考えて最初は「何日間」と決めず「とりあえずお試しで1日」という風にした方が無難かも。

私達は1日2時間、5日くらいやったかな?1日2時間と言えど初心者なので覚えることが多くて初日で頭が沸騰しそうでした;

初めに先生にどの程度のレベルまで教わりたいかを伝えておくといいと思います。私達は期間が短かったので「旅行会話程度」と伝えましたが、しっかり文法を習いたい人はそう伝えるといいでしょう。

さて、ベナンの次の国はナイジェリア!!!

あぁもう響きすら怖い。

ただ、この先陸路で行くにはナイジェリアを通るのが治安的に一番「マシ」という、、、ナイジェリアでマシって;
ナイジェリアの上にあるニジェール・チャドルートはかなり危険エリアなのです・・・。

私がトーゴへ行くエリちゃんと舞踊夫妻を見送り一番最後に宿を出たのも、なかなかナイジェリアという国に行く踏ん切りがつかなかったため、、、(-д-υ)

更に悪いことにラマダン中。。。
※イスラム圏+ボコハラムによりラマダン中(断食月)はテロの危険性大。

しかしここでちょっとした助け舟が。

村から帰ってすぐ、ナイジェリアから来たという日本人男性「H田さん」と宿で出会い、貴重な情報を沢山聞くことができた。

H田さん「ナイジェリアのラゴスからコトヌーまで直通のバスがあったんで、これは楽だと思ってチケット買ったんですよ。ところがギッチョン!!国境で難癖つけられて賄賂賄賂で僕だけ時間かかったんで、バスに置いて行かれちゃいました。もぅ全損ですよ!」

その後私とエリちゃんの間で「ところがギッチョン」「全損です」が流行語となる。

H田さんは北海道出身で、喋り方が大泉洋そっくり!

舞踏夫婦もまた北海道出身なのでそれを言うと「北海道の人みんなこういう喋り方だよ~」と言っていたけど、ここまで似ている人もなかなかいないような気がする。(私は昔北海道のスキー場で3ヶ月ほど働いていた)

私「賄賂って払うんですか?」

H田さん「賄賂~?払って通れるなら払っちゃいますよ~♪」

そう言いながらハハハーッと笑うH田さんを見て、賄賂なんて絶対払うもんか!と目くじらを立てている自分がものすごく小者に感じた。(でもやっぱり払いたくないのである;)

H田さんは日本からずっと陸路移動でアフリカも東周りで一周中、ここまで来たらあと一息というところ。最近空路を使っていないバックパッカーなんてめったに会わないので凄いなぁー。

私の一番長い陸路移動はキルギス~イタリアで、それでも長く感じたけど、ちょっと羨ましい。

ベナンの写真いろいろ

市場近くの歩道橋から撮ったベナンの町並み。

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黄色いベストを着ているのは庶民の足であるバイクタクシーで、私も何度も利用したがかなり運転が荒いので怖い。町によってベストの色が違う。

宿の近くにあった王様の絵

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ベナンの切手

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特産品パイナップル。現地の人に買ってもらうと10コで500CFA(約100円)!マンゴーも安く10コで600CFA(120円)だったけど、マンゴーには当たり外れが多かった。

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路上で会ったかわいいヘアスタイルの女の子。

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移動式アイスクリーム屋さん。

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一番安い50CFA(10円)のアイスは駄菓子アイスのような感じだけど、サッパリしてて意外と好き。

ベナンの食事

人の顔よりデカいパン。

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屋台のヨーグルト。100CFA(20円)。

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練乳などのトッピングはそれぞれプラス100CFA。氷と一緒に入れてくれるので冷たくて美味しい。宿の近くのこのヨーグルト屋台は地元民にも人気でよく混んでいる。

場所(赤いピンの位置)↓

ヨーグルト屋

※青いピンが宿、その上のピンクのピンが日本料理「だるま」の場所。

セネガルでもあったビサップ(ハイビスカスジュース)100CFA(20円)

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ぶっかけご飯パスタ 200CFA(40円)

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2つ分かれて盛られてるのは、始め「100セーファー分」と注文した後少ないと思いなおしプラス100セーファー分追加したため。ソースはとにかく辛い!

豆の煮物と「バリ」100CFA(20円)

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「バリ」と呼ばれる多分トウモロコシの粉を混ぜて食べる。舞踏夫婦と一緒に屋台で食べたのだけど、

「だるまの親子丼はこれ45杯分か~」
というケンさんの言葉にハッとした。45杯分・・・;

それを知りつつまただるまに足を運んでしまう私達って。

だるまの天丼 4,500CFA(約900円)

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まぁ最終日だしいいよね!(゚∀゚)
色々食べたけど、個人的には天丼と照り焼き味噌チキンが好き。

村に行った時にも食べたインニャムピレ。
写真のフロマージュ(燻製チーズ)と合わせて800CFA(160円)

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ここはある程度できあがったものを、注文後にまた杵と臼でついてくれるのでもちもち。出来立てが食べれるのは丁度お昼前くらいかな?

宿近くの屋台で食べたあずきご飯+玉子 150CFA(30円)

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「俺を撮ってくれよ!」

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黒くてあまり映らない・・・。

ここまで一緒に旅したエリちゃんとのお別れ

約1ヶ月、今までで一番長く一緒に旅したエリちゃんともここでお別れ。

エリちゃんはベナンの西トーゴに、私は東のナイジェリアに。

ブードゥー教のお祭りのためにセネガルからベナンまで飛行機で飛んだので、その間の国も行ってみたいとは思うのだけど、先に進まないと金銭的に余裕が無い。

エリちゃんとの最後の夕食の時、本当はビールを奢ろうと思っていたのだけどこの日エリちゃんはマラリア予防薬を飲んでいたためアルコールは飲めなかったので、私が買ってきたコーラで乾杯。

※マラリア予防薬は飲んだ日はアルコールは飲めず、薬の効果を維持するために1週間ごとに飲まなければならない。

icon_eri 「え?コーラ奢りで?シホさんこういうことする人だったんだー!?」

icon1_shiho 「ちょっと;どういう意味?」

icon_eri 「何か結構別れとかドライなタイプだと思ってた。せいせいしてるんじゃないかって」

icon1_shiho 「えー!?いやいや、寂しいし!」

icon_eri 「もしかして友達と別れる時手紙とか書くタイプ?」

icon1_shiho 「いや~そこまではせんけど・・・(汗)」

と言いつつも昔はしていたことを思い出す;
カウチサーフィンでも見送りしてくれようが必ずこっそりホストに置き手紙を残す私。

だけどそういや今までも付き合いが長くなってからこう言われることは多い。
そんなにドライに見えるのか~私。

その後も私が何かする度にもはやネタ的に「シホさんってこういうことする人だったんだ」を連発するエリちゃん(;´∀`)

食事の後、なぜかモロッコから毎日何を食べたかを振り返ろうトークになり、まぁエリちゃんの覚えていること。
さすがの記憶力!

でもやっぱり私が印象深かったのはモーリタニアのアイアントレイン後の宿で食べたぶっかけご飯かな。その時ちょっとケンカしてたし笑

翌朝エリちゃんが出発する時に、餞別に買っていたバナナチップスをあげると案の定

icon_eri 「シホさんってこういうことする人だったんだ・・・」

icon1_shiho 「するよー!」

icon_eri 「お金無いのに・・・」

icon1_shiho 「しっ失礼なっ!Σ(゚д゚;)」←否定は出来ないw

そんなこんなでエリちゃんは雨でぬかるんだ道を、断捨離できずにまだ靴5足が入ったままの重量級キャリーバックを引きずりながら旅立って行った。

エリちゃんはとにかく頑張り屋さんでその国の言葉をしっかり勉強したり、現地の人とすぐ打ち解けれるコミニュケーション能力の高さがあったり、料理が手際良くて上手だったりで、色々羨ましいと思ったり自分も頑張らないとと思わされたり。

私のほうが言語能力が低くマイペースな分、色々迷惑をかけたけれど楽しかった。

一人で旅をしていて「ちょっと自分が成長したやん!?」と感じることがあるけれど、私の場合一人で成長するには限界があって、他の誰かから刺激を受けることが多い。

20日近く過ごしたベナンからの旅立ち。

モロッコでエリちゃんに出会わなければ私はエジプトに飛んでいた。

Y君に出会わなければベナンのお祭りにも行っていなかった。

セネガルにあと1日着くのが遅ければ舞踏夫妻にも出会えていなかった。

ベナンのお祭りに行っていなければロジェさんともKさんとも出会えていなかった。

お祭り日が数日遅ければH田さんとも出会えていなかった。

色んな「偶然」がうまく重なって、重なって、国を越えて人と人とが出会う。

旅をしていると幾度となく経験することだけど、「偶然」って面白い。

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