Day3.ルイーダの酒場で仲間を探す

3日目:ナムチェ2泊目
夜の間に食あたりの原因らしきフライドライスを吐ききったので、翌朝は嘘のようにスッキリ。
天気も良く、ナムチェの町をふらふら歩く。
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上ったり下りたりするのが高山病対策としていいらしいけど、わざわざそんな面倒くさいことをしたくない。し、この時の私は食あたりではなく、高山病だと思ったので、吐ききったことで高山病は治ったと思っていた。(結局その後も大丈夫だった)
ナムチェの町はヤクが普通にふらふら歩いている。
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銀行の前でも堂々と普通にいる。
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宿に行く途中でも道を塞がれる。
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ネパールの土産物街に絶対ある羊毛フェルトのルームシューズ。このチープさ溢れる表情がまたナイス。短期旅行なら確実に爆買いしてる。
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ヤクに付けられているのと同じ鈴。
鉄製?ヤクが通る度にチリリン…と鳴って、情緒のあるいい音。朝に聞くとすごくハイジの世界っぽくて好き。
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ヤクの置き物。
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ターコイズ色のポットや食器。
素敵だけど家にあったら完全に浮くなぁ~(;´Д`)
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短剣と、右は携帯マニ車。これまたお手軽にお経が読めますな~。
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そしてまだトレッキングは始まったばかりなのに、既に疲れている私。ちょっと贅沢にカフェにでも行ってみました。
「NAMCHE BAKERY CAFE」
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パンやマフィンが沢山。ケーキもある。
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山だし美味しいかも…と、チーズケーキを頼んでみた。
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何か2層に分かれている。明らかに失敗…?
うん…。
美味しくなかった…(´;ω;`)
お昼御飯は昨日行ったローカルレストランの上のとこへ。(もはや食べてしかいない。)
↑同じような店なのに懲りていない;
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昨日の所よりは比較的回転率ありそう。
「お母さんの台所」って感じ。
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店の中も一見フランスの田舎町のようなレトロさ。謎のポスターがまた田舎感がってよろしい。
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昨日吐いたせいか、食欲が万全じゃないので、モモとガーリックスープを注文。
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「モモ」は所謂蒸し餃子。
ネパールの庶民食だけど、現在の石油不足(=ガス不足)により、メニューにモモとあっても作ってくれない所も多い。ここも150ルピーと高めだが、ナムチェの観光客用レストランで注文すると倍近くの値段になる。
ガーリックスープは昨日の店の方が美味しかった。
油を使わない料理を注文するなら、昨日の店でもアリかなぁ~。←懲りない。
本格エスプレッソのコーヒースタンド。
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でっぷりした欧米のおじ様方が数人、この前でコーヒーを飲んでいた。私が気になってメニューを見ていると「ここのコーヒーはナムチェで一番美味しいぜ!」と言うもんだから、飲まざるを得なくなった。
エスプレッソのダブル(ドピオ)を注文し、砂糖をたっぷり入れる。
美味い!!!
ようやく癒やされた~(ノ´∀`*)
そしてコーヒースタンド前の安っぽいプラスチックイスに座り、私は悩んでいた。
この先、上へ行くかどうか。
なぜなら、チュモアからナムチェまでが、かなりキツかった。
使わない荷物をカトマンズの宿に預けてきているので、現在のバックパックは想定8キロ。通常15キロの荷物を背負って移動しているため、それに比べると何とでも無いが、それでもこの先この荷物を背負って行く自信はこれっぽっちも無い。そしてそれ以上に一人歩きの危険さ。治安は現在悪くないようだが(だいぶ昔は山賊もいたらしい)、ナムチェまでも少しこの道危ないな~という所はいくつかあった。(道幅狭い崖のフチなど)
私の選択肢は2つで、
・このままエベレスト近くまで行かずに戻る
・ポーター(荷物持ち)を雇ってでも上へ行く
そこそこ心が折れていた私だが、この時このコーヒースタンドで一人の日本人女性Yさんと出会う。(トレッキングを始めてからこの時まで、日本人には他一人しか会わなかった)
Yさんは日本からの短期旅行で、本来は友達二人と来る予定だったのが、現在のネパールの状況を考え、友達二人ともがキャンセル。で、一人で来たとのこと。ポーターとガイドがいるものの、私と同じくナムチェまでがかなりしんどくて心が折れそう…と、かなり二人で共感し合えた。
結局、Yさんが頑張るなら私も頑張ろう!と、かなり勇気づけられ、ポーターを雇うことに決めた。
自分でその辺の人に聞けばいくらでもいるだろうけど、ここは安全をかって宿の人にお願いすることに。
夕方、そのポーター「クマルさん」と、日本語が出来るネパール人(←ポーターのボスなのか、たまたまいたのか謎;)と、私で商談開始。
言い値は1日1,500ルピー。
英語と道案内が出来るポーターだとそのくらいと聞いていたが、クマルさんは英語がほとんど出来ないよう。少し渋ってみても、ガス不足で食費も高くなってるから…と、なかなか値段は下がらない。
クマルが なかまに なりたそうにこちらをみている!
結局言い値で8日間お願いすることに。(もっと粘れば安くなったかもしれない…)
そして最後に日本語が出来る仲介人が、
「支払いは最終日で大丈夫です。そしてもし途中で彼がお金が無くなったら、貸してあげて下さい。貸した分はメモして、トータル金額から引いて貰えばいいので。」
…ん?
別にいいけど、この人そんなにカツカツなんやろか?(;´Д`)
大丈夫かなぁ~?;
「それでは、明日の朝8時に」
一抹の不安を抱きながら、こうして私とポーター「クマルさん」との旅が始まった。
クマルが なかまに くわわった!
夕方5時くらいになると、大抵の宿はダイニングルームにある薪ストーブをつけてくれる。部屋にはもちろん暖房設備なんて無いので、ストーブの火が消える8時くらいまではみんなダイニングルームにたむろしている。
私はここで日本人マダムに出会い、少し話をする。マダムはネパールトレッキングにはツアーで何度も来ていて、私が2日かけて苦労して登ったルクラからナムチェ間を、チャーター機で数十分という時間で来ていたw;
マダム「地震の復興支援のためにお金を送るより、こうして現地でお金を落とすことが何よりここの人達の支援になると思うわ。」
確かに現地の人の目下の問題は、地震の復興よりも石油不足。(後で現地人と現地に住む日本人に聞くと、ガソリンが1L500円~800円もすると言っていた;)
食事を作るためのガスを節約するために、薪で火を起こすようにした、という村の人もいた。(昔はそうしていたようだから、もしかしたらそれ自体はそんなに苦では無いのかもしれないけれど)
加えて観光客の少なさ。
ここの村の人達はほぼ観光業でお金を作っているので、観光客が来ないことにはお金が入らない。
私は地震の復興支援のつもりでネパールでお金を使おう。(…と思いつつも、カトマンズの観光名所で、入場料千円にびびって入らなかったw;)
村の中心にある仏塔は、地震で崩れている所が多かった。
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ともかく、マダムにも「大変だけど、それに勝る景色があるじゃないの!」と励まされつつも、明日の出発に怯える。
夜御飯に注文した「トラディショナルポテト」。
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ただのふかしたジャガイモ。
まぁ美味しいんだけど、量多いし…飽きるし…こういう時一人はツラい(TдT )
塩・コショウ・ケチャップの3大攻撃で何とかやっつけた。
【本日使ったお金】
チーズケーキ R400
紅茶 R50
モモ R150
ガーリックスープ R150
スタンドコーヒー R150
トラディショナルポテト R340
ミネラルウォーター R100
トイレットペーパー R150
高山病の薬(Diamox)  R400
ホットシャワー R400
宿泊費 R200
合計: R2,490
(ポーター代と、レンタルしたシュラフ代は後払いなのでまだ含まず)

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