Day9.標高5,550mの世界(動画有)

9日目:GorakShep ゴラクシップ(5,140m)5:50~KalaPatthar カラ・パタール(5,550m)8:40 30分休憩~ゴラクシップ 11:50 昼食50分~Lobuche(4,910m)14:20
歩行時間:8時間半(休憩込)
いよいよ本日は最終目的地、エベレスト山群が見渡せる「カラ・パタール」へ。
前日の夜、夕食後にクマルさんとミーティング。
「明日の朝は何時に出発するの?」
クマル「ロブチェまで戻らないといけないから、朝6時かな。」
「は、早いね…寒そう…;」
クマル「5時半くらいに温かいミルクティーでも飲んで出発しよう」
ということで、朝5時半前くらいに起きる。
真っ暗。
部屋の電気も付かない。
廊下の電気も付かない。
そしてものすごく寒い…。
クマルさんが起きてるかの確認で、私の部屋に来た。
「…クマルさん、温かいミルクティーは飲めるのかな?」
クマル「エブリシング クローズ…」
ですよね~( ;∀;)
くそ~~~期待もたせやがってー泣。
前日話し合ってる時に、ちらっと「キッチン開いてるのかな?」という疑問はよぎったものの、クマルさんが他のネパール人に何やら聞きながら私に話したため、てっきり開いてるか確認して言ってくれたのだと思っていた。
やっぱり人に任せっきりはダメだな~と思いながらも、寒さと寝起きのイラ立ちも相まってつい「ちゃんと確認しておくべきでしょ!」とクマルさんに怒ってしまった。たかがミルクティー…されどミルクティー;この寒さの中での「温かいもの」は、うどんにネギ、くらいの重要なポジションなのだ。
まぁいくらダダをこねてもスタッフは誰も起きていないため、どうしようもない。
ヘッドライトの明かりの中、クッキーを冷たい水で胃袋に流し込む。
6時前になると外は明るくなった。
太陽は出ているが、まだ日光は届いていない。むしろまだ月が出ている中出発する。
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太陽が出ていないとものすごく寒い。
私は足は普通の靴下、手は100均の軍手、という装備しか無かったため、本当に手足の先が凍傷になるのではないかと心配した。
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とにかく指先を動かしながら歩いている内に、凍傷になる前に何とか太陽が出てくれた。
「Sun Cammmming!!!(太陽でたよ!)」
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二人して喜ぶ。
私が上っている間に、下っているグループもいて、1つのグループは高山病がひどくなり途中でUターン、もう1つのグループはカラ・パタールで朝日を見てきた、とのこと。
朝日見るって…深夜2時とか3時に出るらしい。
変態やな…(・∀・;)
絶対嫌や……。
道無き道をひたすら登る。
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もうむちゃくちゃしんどい。
本当に「何でこんなことしてるんだろう…」と何度思ったか。
最後はお決まりのゴツゴツした岩場をよじ登る。
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到着!!!!!
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「クマルさん!ここ最終地点!?」
クマル「そうだよ!」
「Congratulatioooons!!!!」
(つい自分に「おめでとう」と叫ぶ私。)
クマル「Sorry?(え?何て?)」
↑聞き取れなかったというよりも、意味が分かっていない。
ク~マ~ル~~~!!!( ;∀;)
えぇ~…私、9日間かけてようやく辿り着いて感極まってる時に「Congratulations」の意味を説明しないといけないの!?
若干げんなりしていると、そのやり取りを見ていた他のトレッカーが「Congratulations!」と言って拍手をしてくれた。
!!!(´;ω;`)
良かった~!共感してくれる人いた~!
この一言でもの凄く救われた。本当に感謝。
この時は私達以外に、この女性トレッカー一人しかいなかったので、一人で来たのか聞いてみると、友達と上ってたけど、先に着いたから待っているところ、とのこと。友達もてっきり女性だと思っていたが、数十分後来たのはガタイのいい男性で、高山病でかなりキツそうだった。
標高5,550mのカラ・パタールから望むエベレスト山群。
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真ん中の黒い山が、世界最高峰・標高8,840mのエベレスト(チョモランマ)!
景色が写真で伝わりにくいので、動画でどうぞ。


後で見ると風の音もすごいな~。
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クマルさんと。
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私の右にうっすら湖も写ってるのだが(プモリ湖だったかな…)、予想の反して濁っていた。現実なんてそんなものだ笑。
こうして見るとクマルさんより私の方が薄着に見える…;
実際には、カラ・パタールの途中からでも、景色はほとんど同じで、エベレストも見えている。
前日の夜、他のトレッカーに「体力無いから頂上まで行けるか分からない…」とこぼしていると、「途中から景色は同じだから、無理だったら途中で引き返せばいいんだよ」と言われたが、やはり頑張って頂上まで登って良かったと思う。
景色がどうこうというよりも、私は「ここが標高5,550mの世界か!」という達成感の方が先立っていた。
さ、帰ろ…。
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12時前。
ゴラクシップの宿に戻って昼食を取る。
この時またしても私は軽い頭痛がしていた。上りじゃなくて下りで良かった…。
そして昼食後は2日前に泊まったロブチェに戻って、そこで1泊する予定だったのだが。
クマル「今日もし良かったらペリチェまで行かないか?」
「は!?ペリチェまで!?何で?」
クマル「今日そこまで行くとナムチェまで戻るのを1日短縮出来るよ」
「ペリチェまで何時間くらいかかるの?」
クマル「ロブチェから2時間くらいかな。」
つまり…着くのは4時5時…?
「却下!」
ただでさえ頭痛でしんどいって言ってるのにこの男は~!(# ゚Д゚)
確かに1日減れば、1日分のポーター代は払わなくていいため、お金の面では助かる。が、いくら帰りは高山病の心配をしなくていいと言えど、そんな疲れることはしたくない。
というか、
働けよ、クマル(# ゚Д゚)
仮にも二児の父(7歳と5歳の子供がいると言ってた)だというのに…。
またしても怒りをおぼえながらゴラクシップの宿を出る。
宿のダイニングルーム。
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どこのダイニングルームも、朝と夕方以外は閑散としている。
宿・レストランの扉にはステッカーが沢山。
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多いほど人気宿…なのかは知らないが、そんな印象も受ける。
ご飯を食べて出発。
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ロブチェの宿に戻り、夕食時。
明日の予定をクマルさんと話す。
残りの予定は
明日:パンボチェ泊
明後日:クムジュン泊
その次:ナムチェ泊
クムジュンという村はナムチェの近く。
よって、明後日のクムジュンでクマルさんと別れる予定。
クマル「明日はプンギまで行かないか?」
「は?プンギ?どのくらいかかるの?」
クマル「ここから7、8時間くらいかな」
「プンギに泊まったとして、次の日クムジュンまでは何時間くらいなの?」
クマル「2、3時間くらいかな?」
…明日8時間歩いて、次の日2時間!?
配分おかしいやろ(# ゚Д゚)
「…何で?」
クマル「早くクムジュンに着いたら、クムジュンを色々見て回れるじゃないか」
確かに私はクムジュンで見たいものがあったが、そのために1泊したいわけであって、早く着くといいというものでも無い。
クマルさんとはクムジュンまでという約束なので、早く着いたとしても払うお金は変わらない。
…というか。
どんだけ早く帰りたいんだクマル!!(# ゚Д゚)
いや、早く子供に会いたいんだろうけど…仕事はちゃんとしてほしい…;
もちろん提案は却下して、明日は当初の予定通りパンボチェに泊まることになった。。。
【本日使ったお金】
チキンヌードルスープ R450
紅茶 R110
レモンティー R100
フライドライス R550
ミルクティー R100
宿泊費 R100
合計:R1410

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