山あいに広がる赤レンガの町(バンディプル・ネパール)

ポカラからバスを乗り継いで約3時間。「Bandipur(バンディプル)」という町に来た。
バンディプルは標高約1,000mの丘にある町で、ヒマラヤ山脈の景勝地。昔はインドとチベットを結ぶ交易ルートの中継地として栄えたが、カトマンズ~ポカラを結ぶ自動車道路が開通したことにより町の繁栄は止まってしまった。
しかし人の往来が絶えたことによって古い町並みが残り、近年その景観が注目を呼び、現地の人にとっても人気の観光地となっている。
ドゥムレという町からはいくつものヘアピンカーブをやり過ごして山に入って行く感じだったので、どんな辺鄙な所なのだろうと思ったけれど、とても「村」とは言えない「観光地化された町」だった。「観光地化された町」とただ言ってしまうとマイナスイメージもあるのだけど、ここはまだ上手く調和してると感じた。
ネパール大地震の震源地からも比較的近いため、景観が変わってるかもしれないという心配もあったが、既に修復されたのか被害が少なかったのか、被害の形跡は見当たらなかったのでホッとする。
町の中心は「バザール」と呼ばれ、石畳がひかれた道の脇にはレンガ造りの古い建物を改装したレストランや宿が立ち並ぶ。しかしバザールのメインロードはわずか200mくらいで、それを過ぎて更に進むと山か畑か、というのどかな風景が広がる。
カトマンズやポカラに比べるとまだまだ欧米系レストランは少ないし、それに混じってちゃんと現地の人も行くローカルレストランも残っているのがいい。欧米系レストランもカトマンズやポカラほどのバカ高い料金でも無い。
私が先に言っておきたいのは、この町が好きだということと、
行くならば1日でも早く行くべき
だということ。
現地点で充分観光地化されているけど、もう数年もすれば音楽ガンガン鳴り響くクラブなんかが出来てもおかしくはない。カトマンズならまだしも、この町にそんなものは似合わない。
バザールの町並みには本当に驚いた。
「ここはネパール?」と思わず言ってしまいそうになる赤レンガの建物に、石畳の道。
美しい彫刻が施された木彫りの窓や、レンガや白塗りの壁に栄える赤い花。
元の姿を知らないのでどこまで原型が残っているのかは定かではないけれど、あくまで元あるものを修復・改装したというなのだから不思議にすら思う。まぁ観光地化するにあたって多少はヨーロッパを意識しているのかもしれないけれど。
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レリーフが美しい木彫りの窓。
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町に栄える赤い花。
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バザールのメイン通り突き当りにある改装中のホテル。
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私が今泊まっている宿のオーナーによると、1泊1万円くらいする高級ホテルらしい。確かにいい立地だけど、ポカラに比べてコスパの悪いこの町の宿でどの程度のレベルのものが出来るのだろう…。
そのホテルの前に建てられていた看板。
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「PANCHE BAJA」というバンディプルの町興しをした企業(事業?)。
町を復興し、観光客を迎えることで人々の仕事をつくり、生活水準の向上を目指す。
その代わり訪れる人々を暖かく迎えてあげてね。
…的なことが書かれている…のかな?多分(電子辞書使ったクセに自信無し;)
このプロジェクトは2016年の終わりに完了予定だけど、地震がそれを遅らせたという注意書きも。
観光客用レストランに紛れて残る、地元民で溢れるローカルカフェ。
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バザールに並ぶ建物は、大体1階がレストランや商店、2階から上がホテル・ゲストハウスになっている。
「SWEET HOUSE」の名の通り、店先にはドーナツを始めとするスイーツが並ぶ。
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学校が近くにあり休み時間に学生も買いに来るので、どの時間でも大体揚げたてが食べられる。ガス高騰のため、他のローカルレストランも店先で薪で火をおこして料理している。
毎朝ここでドーナツを買ってミルクティーと一緒に食べるのが私の日課。
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左上の四角いのは「Khujari(クジャリ)」。揚げパンとラスクの間というか。固くて甘い。
丸い編み目のようなお菓子は「Jeri(ジェリ)」。柔らかくて甘いシロップがかかっている。
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これは「Laddu(ラドゥー)」。
何だろ…ドーナツのシロップ漬けみたいな…とにかくクソ甘い(;´Д`)
ここのスイーツは多分制覇したけど、やっぱドーナツが一番だなぁ~。ふわふわもちもち。1日2個食べてる。(本当は3個くらい食べたいけどさすがに我慢w;)
ちなみにどれも1個15ルピー(約17円)。
スイーツメインだけど、ダルバートや軽食もある。
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毎度お馴染みチョウメン 60ルピー
でも普通に美味しい。
宿の屋上からのバザール。
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でもバザールが無い反対側はかなり田舎。
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かわいい子供がっ・・・!
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またしても写真を見せると「にっこぉ~(*´∀`*)」とされて鼻血が出そうに。こういう瞬間を写真に収められるプロカメラマンは凄いなぁ~。
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ただこの町で多くの子供達から「チョコレート!チョコレート!」攻撃を受けるのにはゲンナリした…。
5歳くらいの女の子が小さな弟を背負って近づいてきて、英語で「ワンフォト!ワンチョコレート!OK?」と言うのにはゲンナリを通り越して感心した。この歳にしてどういう写真を観光客が撮りたいかを知っているのか・・・。
しかし私は言いたい。
私だってトレッキング以降、チョコレートなんて高級品は食べていない!!(TдT )
チョコレートは恐らくインドか他国で作られた「キットカット」がよく売られているんだけど、大体日本と同じくらいの値段だと思う。もちろんクオリティは格段に落ちて脂肪分の多いチョコ。小さいサイズで50円前後と、日本円で考えると安いけれど、さっきの写真のチョウメン1食分が70円くらいですからね。
1食分と同じ値段でお腹のおきないチョコレートなんて、私にとっても高級品ですから!!(TдT )
私だって「ギブミーチョコレート」と言いたいくらいだ。
なので、現在甘いものが欲しい時はミルクティー飲むか、15ルピールイーツ買うかです。
メインバザールを過ぎたところから。
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大きな木が沢山ある。
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ヤギもいれば・・・
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ニワトリ親子もいるし・・・
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猫さんも!!(;゚∀゚)=3ハァハァ
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トゥリンゲル広場
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木がデカい。「標高1,030m」というプレートが付いています。
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ここもヒマラヤ山脈ビュー・ポイントなのですが、まぁシーズンオフなもので。
天気のいい昼過ぎと、夕暮れ時にちょっと見れました。
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実際はもっとピンクがかって綺麗だけど、やっぱ来るならハイシーズンだな( ̄ー ̄;)
夕暮れ時。違う場所から。
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陽が落ちてからの町並みも素敵です。
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三脚無いからちゃんと撮れない・・・泣
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ちなみにバザール内には車もバイクも入れないので、排気ガスや砂埃を気にせずオープンカフェでまったり出来ます。
いい感じの田舎具合で更に猫のいる宿を見つけてしまい、3泊、4泊・・・。
さて、次の町に行くのはいつになるやら。

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