ヨハネスブルグ市内中心部に、ガンディー(ガンジー)の銅像が立つ「ガンディー広場(Gandhi Square)」があります。
え?
ガンディーってインドの人じゃないの?
何で南アフリカに銅像が?
そう思う方も多いかもしれません。
私もそうでした。
なので、先に簡単にその辺りの説明をします。
意外と知られていないガンディーと南アフリカの関係
マハトマ・ガンディーとは、かつてイギリス領だったインドの独立運動を指揮した、インド建国の父とも言われる政治指導者です。
ガンディーはずっとインドにいたわけではなく、18歳の時にはイギリス・ロンドンに渡り、弁護士を目指して勉強します。
1893年に当時24歳だったガンディーは、南アフリカに移り住み、弁護士として開業、約20年この地で過ごしました。
白人有利社会だった当時の南アフリカ。
ガンディー自身、電車で白人専用車両に座っていると、車両から降ろされたという差別にもあいました。
また、当時は白人を除いた全ての南アフリカ人に身分証明書の携帯が義務付けられていましたが、ガンディーは約3,000人の支援者と共にヨハネスブルグにあるハミディア寺院に集まり、大きな釜でこの身分証明書を焼却したという逸話も残されています。
そしてガンディーもマンデラ元大統領と同様に、ヨハネスブルグの刑務所に政治犯として投獄されたのです。
この国で受けた人種差別は、その後の彼の人生に大きく影響を与えたと言われ、暴力や武力を行使しない「非暴力、不服従」を提えたガンディーの思想は、新しい平和主義的手法として全世界に大きな影響を与えました。
(出典:南アフリカ観光局)
こういった経緯で、ガンディーと南アフリカには深い関係があったのです。
ガンディー広場(ガンディー・スクエア Gandhi Square)
ガンディー広場はそれほど広くはなく、周りはぐるっとバス停があるロータリーになっています。
左手に本を抱えて立つガンディーの銅像。
一般的に知られているガンディーの顔って、おじいちゃんになってからの顔だけど、ここでは若い!
若いガンディー、、、髪の毛ふさふさだったんですね~。
広場にある案内板によると、ここにはかつて裁判所があり、当時は「ガバメント・スクエア(政府の広場)」と呼ばれていたようです。
ガンジー広場/ルネサンス・センター(Gandhi Square)
ゴールドラッシュ時の金採掘機具の展示
ガンディー広場近くの歩道には、ヨハネスのゴールドラッシュ時に使われていた、採掘機具が展示されています。
ここでも路上販売禁止看板がありましたが、この通りはきれいに整備されていて、路上販売などのお店も出ていませんでした。
ヨハネスブルグ中央治安判事裁判所
ヨハネスブルグ中央治安判事裁判所には、ファイティング・ポーズをとったマンデラ元大統領の彫刻があります。
マンデラ元大統領はボクシングが好きで、若い頃にはアマチュアボクシングもやっていました。刑務所に服役中の時も、ショドーボクシングをしていたと言われています。
案内板には、「ネルソン・マンデラは弁護士としても被告人としても、弾圧的な法律制度と法廷で戦った」と書かれていました。
彫刻の土台にはマンデラ元大統領の実際の言葉が。
「リングの上では、地位も年齢も色(人種)も、そして富(貧富の差)も、無関係である」
ヨハネスブルグ中央治安判事裁判所(Johannesburg Central Magistrate’s Court)
ヨハネスの富裕層エリア「サントン」の大っきいマンデラさん
治安が悪化したダウンタウン(市内中心部)から、白人企業がオフィスを移し、栄えたのがサントン(Sandton)と、ローズバンク(Rosebank)地区です。
この地区は富裕層エリアとして有名で、比較的治安も良いとされています。
サントンもローズバンクも、外国人観光客も安心して乗れる電車「ハウトレイン(Gautrain)」の駅もあり、駅の近くにはヴィトンやグッチなど、高級ブランドの入った大型ショッピングモールが沢山あります。
なので、観光といってもショッピングモールに行くことくらいしかしていないのですが、私の目当てはサントンの「ネルソン・マンデラ・スクエア」の前にある大っきいマンデラさんの銅像。
銅像の前では多くの観光客がマンデラさんと写真を撮っていたので、私も待ちます。
マンデラさんに寄り添う私。
この時の私に、「理想のタイプは?」と聞かれたら即座に「マンデラさん♡」と答えたことでしょう。
あ、今はちょっとマンデラ熱は落ち着きましたが。
サントンのショッピングモールはどこも近代的で、かなり広くてきれいです。
バックパッカーらしいずんだれた格好では歩くのも恥ずかしくなるくらいでした;
ネルソン・マンデラ・スクエア(Nelson Mandela Square)
こちらは以前キムさんと行ったローズバンクのショッピングモールの写真。
ピザ屋さんもこの辺りの一角にありました。
ちょっとダサかわいいアフリカ~ンなTシャツは最後まで買おうか悩み結局買わず。
でもこのお店で買ったストールは今も日本で使っています。
ちょっと風刺画ちっくなセンスのいいポストカードもあったので、お土産にも良さそう。
さて、ヨハネスブルグ編がようやく終了!
次回、アフリカ所感を書いて、ついにアフリカ編が終了です!( ;∀;)
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