さて、かなり長い間海外旅行記事を中断してしまっていたのですが、まだ南アフリカ編が終わっていないんですよね・・・。
え?どうせAbemaTVでジョジョ一挙放送見てたんでしょって?
そ、そそそそんなこと無いですよ。
さぁ、頑張って旅ブログの続きを書きますよ~。
信念さえあれば人間に不可能はありませんからね!
前回は南アフリカ、ヨハネスブルグの記事で終わっていました。
このヨハネスの記事さえ書ききれば、アフリカ編は終了するのになぜかここで中断してしまい。
先月行った大阪の旅バーで話していた人もアフリカから帰ってしばらく経つのに、なぜかヨハネスの記事で中断しているっていう。何なんヨハネス。
しかもその人とベナンのブードゥー教の話で大盛り上がり。
まさか日本でブードゥー教の話ができるとは。
↓ブードゥー教を愛するタカさんのブログ
※ブードゥー教:西アフリカ・ベナン共和国の土着信仰。お祈りに動物の生贄を捧げたり、ちょっと黒魔術っぽい雰囲気がある。
その上、まさかのブログ読者様とも出会い。
彼女はもうすぐ世界一周の旅に出る予定で、女ひとり旅ブログを読み漁っていたらしい。
↓こんなかわいいコ、海外でも絶対モテる
全くジャンルが違いそうな彼女に私のブログが役に立つのだろうか・・・。いや、役に立ってほしい。
というか、かわいいコに限って変なタイトルのブログが多いのはなぜだろう。(関西人に多い傾向)
話を戻しまして、ヨハネス記事の続きを書きます。
前回までのヨハネス記事はこちら。
2.ヨハネスブルグのスラム街?ソウェト(Soweto)ツアーに参加!
南アフリカにてキルギス以来、1年ぶりにキムさんとの再会を果たし、女2人で観光中。
今回はヨハネスブルグの最大の見どころである「アパルトヘイト博物館」のレポートです。
その前に簡単な予備知識を。
アパルトヘイトとは?

ケープタウンに残された「非白人専用」ベンチ
「アパルトヘイト」とは、アフリカーンス語で「分離・隔離」という意味。
1948年以降、南アフリカで制定された白人とそれ以外の人種(黒人など)の関係を定めた、人種隔離政策のことを指します。
簡単に説明すると、黒人などの有色人種を差別し、白人に有利な規則を「国の法律で制定した」のです。
一例を挙げるとこんな感じ。
・選挙権(白人以外には無し)
・就労場所、賃金の限定(白人以外は低賃金)
・居住地の分離(白人以外は国が定めた土地にしか住めない)
・国の教育予算(白人以外は白人の10分の1、義務教育無し)
・雑婚禁止(結婚は同じ人種でのみ)
その他公共の場所、町の商店、トイレ、バー、駅のホームからベンチに至るまで、「白人専用」と「白人以外」に分けられていたのです。
驚くのはこれが、人口のわずか15%の白人によって行われていたこと。反発する人間を次々と投獄したり、武力で制圧していたのです。

南アフリカの英雄・マンデラ元大統領の壁画
そして数々の差別的政策が撤廃され、アパルトヘイトが終焉したのが1994年、今からわずか25年前の出来事。
南アフリカ全人種による初の総選挙が行われ、南アフリカ史上初の黒人大統領「ネルソン・マンデラ」氏が当選したのです。
世界史に疎い私は、南アフリカに来るにあたって初めてアパルトヘイトのことを調べたのですが、もぅマンデラ氏へのリスペクト感が半端ない。
私のような浅い知識の人間でも分かる素晴らしさ。
不屈の精神というのは、こういう方のことを言うのでしょう。
若くからアパルトヘイトの撤廃を訴え続けたマンデラ氏は、40代で国家反逆罪の罪で投獄。
終身刑が言い渡されているのにも関わらず、獄中でも勉学に励み博士号を取得したりと、言わば「全く諦めていない」のです。
マンデラ氏が大統領に就任したのは、27年の投獄生活を終えた後、御年75歳の時でした。
マンデラ元大統領の功績をもっと語りたいのは山々なのですが、そうするといつまでたっても記事が進まないのでやめておきます。
とにかく、そんな過去の過ちを忘れないようにと作られたのが、アパルトヘイト博物館です。
観光バスでアパルトヘイト博物館まで安全に移動!
ヨハネスブルグは都会なので、市バスや地下鉄、電車など、公共交通機関はまぁまぁ発達しています。
が、いかんせん治安がよろしくない上に、市バスは特にバスの番号が無かったりと外国人には乗り方が難しいため、観光客がそれらの交通機関(外国人用ハウトレイン以外)を使うのはなかなか難易度が高いのです。
しかし治安が悪い悪いというヨハネスブルグですが、安全に観光する方法は沢山あります。
ヨハネスブルグは観光名所も多いので、南アフリカに行くのであれば行っておきたい町の一つだと思います。
今回私達は、ヨハネスのツアー会社が運行している「City Sightseeing」という観光バスを利用することにしました。
ヨハネスを観光するにあたって、乗り降り自由な1日乗車券も使えるこのバスは非常におすすめ!
一人旅でも、安心して観光することができると思います。
詳細は記事最後に記載します。
まずはバス停がある中心部の「カールトンセンター」へ。
バス停は数カ所ありますが、私達が宿泊している宿からはここが一番近かったのと、カールトンセンターの展望台も行きたかったので。
赤い看板がバス停の目印なんだけど、ちゃっちゃ・・・。
ケープタウンでもお世話になったツアー会社のバス(安い)。
2階建てバスできれいです。
私達はもちろん2階席へ!
窓が無いので、思う存分町並みの写真を撮ることができます。
こういった高いビルは全て廃墟。
かつてのヨハネスブルグは、白人企業が多く参入していたのですが、治安の悪化からそのほとんどが撤退してしまったため、このような廃ビルが数多く残っているのです。
窓ガラスも無く、穴の空いた大きな箱のよう。
この観光バスをおすすめする理由の一つが、日本語の音声案内があることです。
席の横に上の写真のような操作パネルがついていて、イヤホンジャックを挿して「JPN」にセットするだけで、ヨハネスブルグの歴史などの説明が流れます。
結構「へ~!」というような内容を沢山説明してくれるので、メモのご用意を!
バスで少し町を離れると、小高い丘のようなものが見えます。
これは自然にできたものではなく、ヨハネス郊外にある「タウトナ鉱山」を採掘した際に掘り出された土・通称「ボタ山」とのこと。(音声ガイド談)
タウトナ鉱山は世界で最も深い鉱山。
かつてここで働く黒人の多くが住んでいた場所が、ソウェト地区なのです。
ヨハネスブルグにはタウトナ鉱山以外にもいくつかの鉱山があり、19世紀後半にゴールドラッシュシティとして名を馳せ、多くの人がこの地に押し寄せました。
ヨーロッパ風の立派なこの建物は、「ゴールド・リーフ・シティ」というテーマパーク。
ウィットウォーターズランド金鉱跡に建設された、1880年代のゴールドラッシュをテーマにしたレジャー施設です。
バス停で停まっただけで行っていませんが、外からはジェットコースターも見えました。
時間があれば行ってみたかったなぁ。
人種差別について考えるアパルトヘイト博物館

アパルトヘイト博物館
アパルトヘイト博物館に到着。
キムさんと2人で行ったので、2枚の入場券を購入したのですが。
2人の入場券が「WHITES(白人)」と「NON WHITES(非白人)」に分かれていました。
更に入場ゲートもそれぞれ分かれていて、少しの間館内を一人で歩くことになります。
今まで仲良かった人も、突然「人種が違う」というだけで引き裂かれる、そういう当時の疑似体験ができるつくりになっています。
中に入ると、鉄格子の中にID(身分証明書)がずらりと展示されていて、IDには白人か、非白人(有色人種)かも明記されていました。
天井には当時使用されていた、白人と非白人を分けるための看板がぶら下がっています。
IDが展示された通路を出ると、一旦屋外へ出ます。
そこには鏡に転写された人々の後ろ姿が。
説明文によると、これはヨハネスブルグがゴールドラッシュに湧いた1886年に、この地にやってきた人々(移民)の、子孫の写真だそうです。
正面に回らないと顔が分かりません。
「人種に関わらず、人はみな同じ」という意味が込められているのでしょうか。
自分も映るので、もし私がアパルトヘイト時代にここにいたら、と思い少しドキッとしました。
この先は写真撮影が禁止だったので、写真はありません。
アパルトヘイト時代の写真や映像が展示されていますが、一番インパクトがあったのが天井からぶら下がった大量の「くび吊り縄」。
これはアパルトヘイト時代に、反逆罪などの罪で処刑された人の数を表しており、その数131本・・・。
国は、拘束中に自殺したと発表しましたが、実際には拷問を受けて亡くなった人もいたそうです。
当時は学生によるデモも頻発し、デモを鎮圧するための巨大な装甲車もありました。
1990年から1994年の全人種による選挙までの間に、1万4千人の南アフリカ人が政治的暴力で亡くなりました。これは過去40年間の死者数の、数倍の数だそうです。その時に実際使用され、人を殺した大量の銃やマシンガンの展示もありました。
その他博物館では、マンデラ元大統領の半生も紹介しています。
海外に出ると人種差別のことについてよく考えさせられます。
私自身、アジア人ということで差別の言葉を浴びることもあるし。
なかなか無くならない問題だと思うけど、日本で生活しているとなかなか意識もしない問題。
南アフリカ、ヨハネスブルグへ行くのであれば必ず訪れたい場所だと思います。
アパルトヘイト博物館へのアクセス方法と詳細
アパルトヘイト博物館は町の中心から少し離れた場所にあります。
私達が利用した観光バス以外にも、ツアー参加もおすすめです。
●観光バス「City Sightseeing」を利用
・ゲストハウス~バス停のあるカールトンセンター
→スタッフに手配してもらったタクシー 40ランド(約300円)
・カールトンセンター~アパルトヘイト博物館
→バス1日乗車券 ネット予約200ランド(約1,500円)
※私が訪れた時は180ランドでした。年々値上がりしているよう。
公式ホームページ https://www.citysightseeing.co.za/destinations/joburg
ケープタウンとヨハネスブルグで人気の観光バス・ツアー会社。
City Sightseeingのバスは、ヨハネスの観光名所のほとんどを網羅しているので、非常に便利!
バスの1日乗車券の他、2日券やソウェトへ行くツアーなどと取り扱っています。観光専用で、ほぼ外国人観光客しか利用しないので、セキュリティ面でも安心。

ネットチケットのスクショ
※青枠の部分は「オリジンセンター」の入場料が半額になるお得なチケットです。毎回あるのかは分かりませんが、お見逃し無く。
ローズバンク駅と、ゴールドリーフシティホテルに実店舗もありますが、ネット予約の方が安いです。
時刻表やルートMAPは、宿泊施設には大体置いていると思います。もし無ければ公式ホームページにも分かりやすいルートマップがあるので、ダウンロードしておきましょう。
●ゲストハウス等が敢行ツアーに参加する
私が宿泊したゲストハウスでは、ソウェト1Dayツアーにアパルトヘイト博物館に立ち寄るコースもありました。
Curiocity Backpackers Joburg(キュリオシティバックパッカーズジョバーグ)
ソウェト1Dayツアー(アパルトヘイト博物館含む)
毎週月曜・水曜・金曜
10:00~17:00
650ランド(約5,200円)
●タクシーをチャーター
流しのタクシーはあまり安全とは言えないので、宿泊している場所で呼んでもらい、往復で貸し切る必要があります。
●タクシー配車アプリを利用
南アフリカの主要都市では、タクシー配車アプリが非常によく使われています。
GPSを使用し、自分の現在地近くにいる、アプリに登録しているドライバーを呼ぶことができるシステム。
会社などではなく、一般の人なのですが、免許証や車のナンバー等を登録しなければならないので、流しのタクシーを拾うよりも遥かに安全だと言われています。値段もタクシーより安い。
有名なアプリはUber(ウーバー)とTaxify(タクシファイ)。
私も一度、ウーバーを使う人に便乗して乗せてもらいましたが、非常に便利そうでした。
でも電話番号が必要だったかも?詳しくは、詳しく書いている方の記事をご参考下さい(゚∀゚)
【アパルトヘイト博物館(Apartheid Museum)】
・住所 Cnr Northern Parkway & Gold Reef Roads, Ormonde, Johannesburg
・開館時間 月~日 9:00~17:00
・休館日 グッドフライデー、クリスマス、元旦
・料金 100ランド(約780円)、シニア・大学生・子供 85ランド(約660円)
・英語ガイドツアー 10ランド/人(15人以上要予約)
・公式ホームページ http://www.apartheidmuseum.org/
ローズバンクのショッピングモールでピザを食べる

ピザ屋さん「Piza e Vino」
ヨハネスブルグの中でも、ローズバンク地区周辺は白人が多く住んでいるため、高級住宅街や高級ショッピングモール、ホテルがあり、比較的治安が良いとされている場所です。
少しぶらぶらしましたが、多くの人で賑わっていて、あまり身なりの悪い人は見かけません。
駅とショッピングモール周辺しか歩いていませんが、その辺りは日中は女性一人でも大丈夫そうな雰囲気でした。
アパルトヘイト博物館を観光した帰りに、観光バスでそのままローズバンクへ行くことに。
なぜなら「ピザを食べるため」。
キムさんも私も長く一人旅をしているため、一人旅の欠点である「食べ物をシェアできない」という事情が続き、ピザという大きなものを長らく食べてなかったのです。
高級ショッピングモールがあるというローズバンクへ行けばあるんじゃないかと、足を運んだ次第です。
予想通りピザ専門店を発見し、中へ入るも、オッサレ~!
ピザ窯まであるー!
ケープタウンでもオシャレなお店は沢山あったのですが、まだその頃は節約していたため、入っていなかったのです。
ヨハネスではもぅ帰国へのカウントダウンが始まっていたので、「とりあえずカードきって、後は野となれ山となれ状態」だったので、そこまでシビアに節約していませんでした。
でも飲み物は紅茶っていう。
いや、南アフリカではコーヒーはよく見かけても、紅茶ってスーパーでくらいしか見かけないんですよ。ルイボスティーは有名ですけど。
普通の紅茶が久々すぎて美味しい。
そしてピッツァ!
これまた久々すぎて美味しい・・・。
結構待たされたけど、ちゃんと注文が入ってから焼いているみたいで生地もサクサクパリパリ。
値段も意外に安くて、50ランド(約380円)くらいからでしたよ~。
そしてここから宿までの帰宅方法。
私達が泊まっているゲストハウスは、「Jeppe」というメトロの駅から徒歩数分。
が、前述した通り、治安上、ヨハネスブルグのメトロを使う外国人はまずいません。
しかし私達は電車とタクシーを乗り継ぐのが面倒になり、あろうことか
「メトロ、、、いけんじゃね?」
と思ってしまったのです。
結果的には、メトロで無事宿に帰れたのですが、あの地下のホームに降りた瞬間の「ヤバい感」は今も脳裏に焼き付いています。
だだっ広く、人は多いのに薄暗い陰気な雰囲気。
時間が遅れまくって外が暗くなってくる焦り。
Jeppe駅の暗闇。
駅から宿への道を間違え、更に日が落ちて暗くなり、全力ダッシュで帰る。。。
いや、ほんと怖かった。
と言いつつ、キムさんが先にヨハネス出国した後も一人で乗ってたんですが。

メトロ「Jeppe」駅
良い子は絶対に真似しないで下さいね!
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